インプレスホールディングスJP:9479

時価総額
¥59億
PER
IT、音楽、デザイン、山岳・自然、航空・鉄道、モバイルサービス、その他の分野で、出版・電子出版、ネットメディア・サービス、企業・自治体向けSP・PRツール及びWebサイト等の受託制作、ECプラットフォーム・出版流通プラットフォームの開発・運営等を手がける。

沿革

1992年1月

創業者塚本慶一郎が、㈱ラジオ技術社に資本参加。

1992年4月

IT関連誌の出版を目的として㈱インプレスを東京都港区南青山六丁目1番32号に設立。

1992年6月

創業者塚本慶一郎が、㈱リットーミュージックに資本参加。

1992年7月

創業者塚本慶一郎が、㈱エムディエヌコーポレーションに資本参加。

1993年3月

パソコン関連誌「ドスブイパワーレポート」創刊。

1993年10月

㈱ラジオ技術社から㈱インプレス販売に商号を変更。

1994年3月

パソコン入門者向け解説書籍、できるシリーズ第一号「できるExcel 5.0 Windows対応」発行。

1994年9月

インターネット情報誌「インターネットマガジン」創刊。

1995年8月

オンライン直販サイト「インプレスダイレクト」開設。(㈱インプレス販売)

1996年2月

創業者塚本慶一郎が、㈱インプレス、㈱リットーミュージックの広告営業部門を分社化し、「㈱インプレスエイアンドディ」を設立。

1996年2月

電子メールを利用したインターネット関連の情報配信サービス「impress Watch」の第一号として「INTERNET Watch」を創刊。

1997年11月

本店を東京都港区南青山四丁目17番49号に移転。

1998年1月

インプレスダイレクトにてグループ外商品のオンライン販売に着手。(㈱インプレス販売)

1999年9月

㈱インプレス販売の全株式を取得し完全子会社化。

1999年10月

本店を東京都千代田区三番町20番地に移転。

1999年12月

株式交換により㈱リットーミュージック、㈱エムディエヌコーポレーション、㈱インプレスエイアンドディの全株式を取得し完全子会社化。㈱インプレスを事業持株会社としたグループ運営をスタート。

2000年4月

㈱インプレス販売を存続会社として、㈱インプレスエイアンドディと㈱インプレス販売を対等合併、㈱インプレスコミュニケーションズに商号を変更。

2000年10月

東京証券取引所 市場第一部上場

2004年5月

コンピュータサイエンス及び数学・電子工学分野の専門出版を行う㈱近代科学社の全株式を取得。

2004年10月

会社分割により㈱インプレスを新設し、同社に出版メディア事業・デジタルメディア事業等の全部を承継、当社はこの会社分割を機に商号を㈱インプレスホールディングスに変更のうえ純粋持株会社となる。

2005年10月

㈱インプレスから会社分割により、同社のデジタルメディア事業等の一部を承継した「㈱Impress Watch」を設立。

2006年2月

デジタルコミック配信におけるITコンサルティング及びソリューション事業に着手するため、㈱Impress Comic Engineを設立。

2006年4月

㈱インプレスから会社分割により、同社の事業の一部を承継した「㈱インプレスR&D」を設立。㈱インプレスは商号を㈱インプレスジャパンに変更。

2006年11月

山岳・自然分野の専門出版を行う㈱山と溪谷社の株式を取得し子会社化。

2008年7月

㈱インプレスR&Dから会社分割により、同社の事業の一部を承継した「㈱インプレスR&D」を設立。㈱インプレスR&Dは商号を㈱インプレスビジネスメディアに変更。

2011年5月

新規事業開発、既存事業の活性化及びR&D等に注力することを目的とし、Impress Business Development(同)を設立。

2011年10月

㈱Impress Comic Engineが商号を㈱ICEへと変更。

2013年10月

アジア市場向け事業の日本国内拠点として㈱IADを設立。

2014年7月

当社及び㈱インプレスコミュニケーションズによる共同新設分割により、㈱Impress Professional Worksを設立。
㈱インプレスジャパンを存続会社として、㈱Impress Watch、㈱インプレスビジネスメディア及び㈱インプレスコミュニケーションズを合併し、商号を㈱インプレスへ変更。

2014年11月

本店を東京都千代田区神田神保町一丁目105番地に移転。

2015年8月

モバイルセグメントの㈱ICEと㈱デジタルディレクターズが合併し、㈱ICEが存続会社となる。

2017年4月

関連会社であった㈱クリエイターズギルドの株式を追加取得し子会社化。

2018年4月

非連結子会社であった㈱天夢人の株式を追加取得し100%子会社とし、連結の範囲に含める。

2020年7月

グループのデジタルマーケティングを強化するため㈱iDMPを設立し、連結の範囲に含める。

2021年8月

航空・鉄道分野の専門出版を行うイカロス出版㈱の株式を取得し子会社化

2022年4月

当社の100%子会社である㈱インプレスR&Dと㈱メディアドゥを新設分割会社とし、㈱PUBFUNを新設分割設立会社とする共同新設分割を行い、㈱PUBFUNが発行する株式の51%を取得し連結の範囲に含める。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行。

2022年7月

㈱Impress Professional Worksの組織再編に伴い、㈱Impress Professional Worksが担う当社グループの経営管理機能を当社へ承継する吸収分割を実施し、商号を㈱IPGネットワークに変更。

2022年9月

非連結子会社であった㈱シフカの株式を追加取得し100%子会社とし、連結の範囲に含める。

2023年2月

㈱インプレスと㈱インプレスR&Dが合併し、㈱インプレスが存続会社となる。

事業内容

インプレスホールディングスとそのグループ会社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業セグメントには、IT、音楽、デザイン、山岳・自然、航空・鉄道、モバイルサービス、その他が含まれます。これらのセグメントは、コンテンツ事業、メディア&サービス、ソリューション、プラットフォーム事業といった主要な事業区分に細分化されています。

ITセグメントでは、出版・電子出版、ネットメディア・サービス、ターゲットメディアなどを手掛け、インプレスやインプレスアドバタイジングデザイン(IAD)が主要な会社として挙げられます。音楽分野では、リットーミュージックが出版・電子出版、ネットメディア・サービスを提供しています。デザインセグメントでは、エムディエヌコーポレーションが同様のサービスを展開しています。

山岳・自然セグメントでは、山と溪谷社や原の小屋がコンテンツ事業を担当し、航空・鉄道セグメントでは、イカロス出版や天夢人が出版・電子出版、ネットメディア・サービスを提供しています。モバイルサービスセグメントでは、ICEが電子出版、ネットメディア・サービス等を手掛けています。

その他のセグメントでは、近代科学社やPUBFUN、クリエイターズギルド、iDMP、IPGネットワークが出版・電子出版、企業・自治体向けSP・PRツール及びWebサイト等の受託制作、ECプラットフォーム・出版流通プラットフォームの開発・運営、グループ各社の出版物流・販売管理等を行っています。

全社を通じて、インプレスホールディングスはグループ経営・財務戦略の策定、グループ各社の経営管理を行っており、これらの事業を通じて、幅広い分野でのサービス提供を実現しています。

経営方針

インプレスホールディングスは、専門コンテンツの提供を核とし、デジタル技術を駆使した次世代パブリッシングモデルの実現を目指しています。同社は、IT、音楽、デザイン、山岳・自然、航空・鉄道、モバイルサービスなどの分野で、雑誌・書籍の出版をはじめ、電子出版、Webメディア、SNS、イベント・セミナーを通じて、多面的なコンテンツ展開を推進しています。これにより、読者やユーザーに対して実体験に基づく臨場感あるコンテンツを提供し、共通体験の場を増やすことを目指しています。

また、インプレスホールディングスは、パブリッシングモデルやメディア技術、マーケティング手法をコンテンツパートナーに提供するプラットフォーム事業を展開し、ユーザーとの知恵と感動の共有の輪を広げています。グループ経営により、各事業会社の魅力と相互連携によるグループ全体の企業価値の向上を図っています。

出版業界の厳しい環境の中、インプレスホールディングスは、出版事業の収益力回復を最重点課題としながら、中期成長基盤の開発とメディアミックス・DtoC事業モデルの開発を促進しています。中期経営計画では、事業ポートフォーリオの構造転換を進め、新たな成長基盤の構築に取り組んでおり、事業区分別売上構成比率及び紙の出版物の売上比率の変化を通じて、一定の成果を表しています。

同社は、出版・電子出版事業の事業規模及び収益力の回復、メディアミックス展開による新規事業モデルの開発、プラットフォーム事業の拡大など、複数の重点課題に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、インプレスホールディングスは、知恵と感動のある豊かな社会の実現に貢献し、企業価値の向上を目指しています。