スカパーJSATホールディングスJP:9412

時価総額
¥2797.2億
PER
15.4倍
衛星通信サービス、有料多チャンネル放送の衛星回線提供を含む「宇宙事業」と、デジタルテレビ放送「スカパー!」、有料配信サービス「SPOOX」等の「メディア事業」を展開。

沿革

2006年10月

㈱スカイパーフェクト・コミュニケーションズ及びジェイサット㈱(以下「両社」といいます。)が、株式移転により、両社の完全親会社となるスカパーJSAT㈱(現 ㈱スカパーJSATホールディングス。以下「当社」といいます。)を設立し、その傘下で経営統合を行うことについて基本合意書を締結し、これを発表

2007年2月

両社の臨時株主総会において、両社が共同で株式移転の方法により当社を設立し、両社がその完全子会社となることについて承認決議

2007年4月

両社が共同して株式移転により当社を設立

当社の普通株式を㈱東京証券取引所(市場第一部)に上場

2007年9月

当社及び両社が本社機能を統合し、港区赤坂に移転

2008年3月

株式取得により宇宙通信㈱を子会社化

2008年6月

当社の商号を㈱スカパーJSATホールディングスに変更

2008年6月

当社の本店所在地を東京都千代田区から東京都港区に変更

2008年10月

㈱スカイパーフェクト・コミュニケーションズを存続会社として同社、ジェイサット㈱及び宇宙通信㈱の3社が合併し、同社の商号をスカパーJSAT㈱に変更

2010年2月

当社の連結子会社であった㈱ケーブルテレビ足立の全株式を売却

2010年4月

㈱データネットワークセンター(現 ㈱スカパー・カスタマーリレーションズ)を完全子会社化

2012年12月

㈱ディー・エス・エヌを設立

2014年4月

スカパーJSAT㈱が、当社の連結子会社であった㈱オプティキャストを吸収合併

2015年5月

WAKUWAKU JAPAN㈱を設立

2016年12月

東経124/128度CS放送において行う衛星一般放送業務の事業を㈱スカパー・ブロードキャスティングから㈱スカパー・エンターテイメントへ吸収分割により承継

2020年3月

スカパーJSAT㈱が、当社の連結子会社であったWAKUWAKU JAPAN㈱を吸収合併

2021年12月

スカパーJSAT㈱が、当社の連結子会社であった㈱衛星ネットワークを吸収合併

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

事業内容

スカパーJSATホールディングスは、宇宙事業とメディア事業の二つの主要なセグメントを持つ企業です。宇宙事業では、静止軌道上の通信衛星を活用し、政府機関や公共団体、企業向けにデータ通信や移動体通信などの衛星通信サービスを提供しています。また、有料多チャンネル放送事業者への衛星回線提供や、衛星から得られる画像や位置情報の解析サービスも手がけています。このセグメントには、スカパーJSATの宇宙事業部門をはじめ、JSAT MOBILE Communications、JSAT International Inc.、JSAT IOM Limited、ディー・エス・エヌなどの子会社が関与しています。

一方、メディア事業では、デジタルテレビ放送サービス「スカパー!」や「スカパー!プレミアムサービス」を提供し、約70チャンネルから230チャンネル以上の豊富なコンテンツを提供しています。さらに、NTTグループの光ファイバー網を利用した再送信サービス「スカパー!プレミアムサービス光」も展開。顧客管理業務や放送信号のデジタル化・暗号化などのプラットフォームサービスも提供しています。加えて、有料配信サービス「SPOOX」や無料配信サービス、グッズ販売、イベント開催などのリアルサービスも手がけており、「メディアHUBクラウド」を通じて配信サービス事業者を支援しています。このセグメントには、スカパー・エンターテイメント、スカパー・ブロードキャスティング、スカパー・カスタマーリレーションズなどの子会社が関わっています。

経営方針

スカパーJSATホールディングスは、宇宙事業とメディア事業を軸に、持続可能な成長を目指しています。同社は、デジタル社会の進展とビジネスフィールドの拡張を見据え、「Space for your Smile」というグループミッションを掲げ、社会的課題の解決と企業価値の向上に努めています。このミッションの下、2030年度に向けた長期ビジョンを定め、変化する環境に対応しながら、宇宙事業とメディア事業の技術・サービス開発を進めています。

経営戦略としては、「変革による価値の創出」をキーワードに、新領域事業の展開、既存事業の収益性強化、人的資本強化、経営基盤拡充の4つの大きな取り組みを推進しています。宇宙事業では、30年以上の経験を活かし、革新的な通信ネットワークや地球規模のデータ収集ネットワークの構築を目指しています。また、メディア事業では、多様で創造性豊かな社会の実現に貢献するため、既存事業の収支改善と新たな価値創造に取り組んでいます。

さらに、人的資本の強化や経営基盤の拡充を図り、サイバーセキュリティ対策やDX推進、サステナビリティへの取り組みを進めています。これらの戦略を通じて、社会の安心・安全を守り、ワクワクする未来の創造に貢献することを目指しています。