- 日本企業
- エーアイテイー
エーアイテイーJP:9381
事業内容
エーアイテイーは、国際貨物輸送事業を主な事業セグメントとして展開しています。同社は、船舶、航空機、自動車などの輸送手段を利用し、国際貨物の輸送を行っています。具体的には、輸出入通関、貨物の保管・梱包、船積書類の作成、貨物海上保険の手配、検品・検針・加工業務などの付帯業務を提供しています。
エーアイテイーは、フォワーダーとして、顧客の需要に応じて船会社などの実運送業者のサービスを利用し、国際貨物輸送を行っています。特に、国際海上貨物を取り扱うNVOCC(Non Vessel Operating Common Carrier)として、輸送手段を所有せずに輸送を引き受ける事業を展開しています。
同社は、FCL(Full Container Load)輸送とLCL(Less Than Container Load)輸送の2種類のコンテナ輸送形態を提供しています。FCL輸送は単一荷主の貨物をコンテナ単位で輸送し、LCL輸送は複数の荷主から小口貨物を集荷し、コンテナ単位にまとめて輸送します。
エーアイテイーの収益は、FCL輸送では荷主からのコンテナ輸送運賃と船会社への支払いの差額、LCL輸送では小口貨物輸送運賃と船会社への支払いの差額から得られます。これにより、効率的な輸送サービスを提供し、収益を上げています。
同社は、中国沿海部に重点的に拠点を設置し、日中間の海上輸送貨物を主に取り扱っています。独立系NVOCCとして、特定の系列に属さず、幅広い貨物輸送サービスを提供し、日中間貿易の拡大に対応しています。
エーアイテイーは、ホット・デリバリー・サービス、バイヤーズ・コンソリデーション・サービス、カーゴ・インフォメーション・サービスなどの付加サービスを提供しています。これにより、顧客に迅速で効率的な貨物輸送を実現し、輸送コストの削減を図っています。
経営方針
エーアイテイーは、国際物流事業において、顧客に密着したサービスを提供するワールドワイドな総合物流企業を目指しています。同社は、変化の激しい環境に適応し、顧客と共に持続的に成長することを経営方針に掲げています。特に、創発を基本理念とし、組織全体が有機的に結びつく創造性あふれる組織を構築することを目指しています。
同社は、デジタル技術を活用して競争優位性を高め、顧客の利便性向上に努めています。デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、業務の効率化や営業活動の可視化を実現しています。これにより、顧客に高い付加価値を提供し、収益基盤の強化を図っています。また、国内外の子会社や代理店との連携を強化し、グローバル物流体制の構築を進めています。
エーアイテイーは、持続的な成長を実現するために、安定した収益基盤の確立を重視しています。国際貨物輸送を中心に、通関や配送、海外倉庫での流通加工業務の受注を増加させることで、収益拡大を図っています。また、三国間輸送の獲得や3PL案件の受注増加にも注力し、事業規模の拡大を目指しています。
人材の確保と育成も重要な課題として位置づけています。エーアイテイーは、創発人材の育成を人材育成方針とし、挑戦や多様性を重視した企業文化を醸成しています。働きやすい職場環境の整備や従業員のエンゲージメント向上を通じて、持続的な成長を支える人的資本の充実を図っています。
内部管理体制の強化とコーポレート・ガバナンスの充実も、エーアイテイーの成長戦略の一環です。組織体制の見直しやコンプライアンス研修の実施を通じて、透明性・公平性の高い企業経営を目指しています。これにより、効率的かつ健全な企業経営を実現し、企業価値の向上に努めています。