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アイビス (9343) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
アイビスは、世界5.2億ダウンロードを超える人気ペイントアプリ「ibisPaint」を中心とするモバイル事業が主力の企業です。同社は「モバイル無双で世界中に"ワォ!"を創り続ける」をミッションに掲げ、基本機能が無料で使い放題のアプリを通じて、全世界のイラスト制作ユーザーにサービスを提供しています。Windows版とMac版も展開し、プロユース向けの展開も加速させています。
同社の収益は主に広告収入とアプリ課金の2つの柱で構成されています。無料版アプリに表示される広告から収益を得る一方で、広告非表示機能や追加機能を提供する定額課金サービス(サブスクリプション)や売切型アプリの販売も行っています。2025年12月期には、アプリ課金売上が初めて広告売上を上回るなど、課金収入へのシフトが明確になっています。海外ユーザーが全体の93.9%を占め、特にα・Z世代の割合が44.1%と高いのが特徴です。
同社は3つの事業セグメントを展開しています。主力のモバイルセグメントに加えて、20年以上培ったモバイル開発技術を活かした受託開発とIT技術者派遣を行うソリューションセグメント、そして2025年に完全子会社化した株式会社テクノスピーチが手掛けるAI歌声合成アプリ「VoiSona」を中心とするAI歌声合成セグメントがあります。各セグメントが相互に技術力を高め合う構造となっており、特にAI歌声合成分野では今後の成長が期待されています。
経営方針
アイビスの経営戦略は、世界的なモバイルペイントアプリ「ibisPaint」を核とした多角的な成長戦略を展開しています。同社は累計5.2億ダウンロードを誇る「ibisPaint」で築いた世界的なブランド力を活かし、サブスクリプション課金への本格移行を最重要課題に掲げています。これまで広告収入に依存していた収益構造から、月額課金サービスへのシフトを強力に推進することで、市況の影響を受けにくい安定した収益基盤の確立を目指しています。実際に2025年12月期には、サブスクリプション契約数が約40万人に達し、アプリ課金売上が広告売上を上回る転換点を迎えています。
技術革新と市場開拓においては、プロユース市場への本格参入を戦略の柱としています。2022年のWindows版に続き、2025年8月にはMac版をリリースし、全デバイスでの「ibisPaint」ブランド確立を推進中です。同社は最新のAI技術やディープラーニングを積極的に取り入れ、プロのクリエイターが求める高機能を継続的に開発しています。また、2025年1月に完全子会社化したテクノスピーチのAI音声合成技術を統合することで、イラストと音声が融合する新たな創作文化の発展を狙っています。
事業拡大戦略では、モバイル事業に加えてソリューション事業とAI歌声合成事業の3セグメント体制で成長を加速させています。ソリューション事業では、20年以上培ったモバイル開発技術を活かし、高収益・高再現性を実現するSIer型事業モデルへの進化を図っています。AI歌声合成事業では「VoiSona」アプリを通じて新たな収益源の創出を目指しており、既存の「ibisPaint」ユーザーとの高いシナジー効果を期待しています。同社は各事業領域で優秀な技術人材の確保・育成を最重要課題とし、継続的なM&A戦略も視野に入れながら、グループ全体での成長を追求しています。