INFORICHJP:9338

時価総額
¥366.3億
PER
持ち運び可能なスマホ充電器のシェアリング「ChargeSPOT」と広告サービスを提供。

沿革

2015年9月

東京都目黒区に株式会社INFORICH(当社)を設立

2015年9月

SNSマーケティング連動型プリンターサービスのFOTOfwd事業を開始

2016年10月

FOTOfwd事業をPICSPOT事業にサービス名変更

2018年4月

Cha Cha Station (Global) Holdings Limited(現 INFORICH ASIA HOLDINGS LIMITED)と業務提携

モバイルバッテリーシェアリングサービスのChargeSPOT事業を開始

2018年5月

防犯カメラ機能付きデジタルサイネージサービスのLiftSPOT事業を開始

東京都渋谷区に本社を移転

2019年3月

当社がINFORICH ASIA HOLDINGS LIMITED(現連結子会社)を子会社化

2019年3月

ChargeSPOT事業へのリソースの集中を目的としてLiftSPOT事業を売却

2022年1月

ChargeSPOT事業へのリソースの集中を目的としてPICSPOT事業を廃止

2022年2月

法人向けの販売網及び売上の拡大を目的として、

東京都渋谷区に株式会社CHARGESPOT MARKETING(現連結子会社)を設立

2022年12月

東京証券取引所グロース市場に株式を上場

事業内容

INFORICHは、ChargeSPOT事業を中心とした単一セグメントで構成される企業であり、主にモバイルバッテリーシェアリングサービスとサイネージサービスの2つのサービスを提供しています。モバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」は、2018年4月に日本で初めて開始されたサービスで、「どこでも借りられて、どこでも返せる」をコンセプトに、スマートフォンなどの充電器を貸し出すサービスです。このサービスは、スマートフォンが日常生活において不可欠なインフラとなっている現代社会において、バッテリー切れのリスクを軽減します。

また、同社はバッテリースタンドを広告媒体として活用するサイネージサービスも展開しており、広告主や設置先に対して広告スペースを提供しています。このサービスは、全国規模のPRから地域限定の告知まで、様々なカスタマイズが可能で、設置施設ごとに独自のサイネージ配信を行っています。

INFORICHは、設置先に対してバッテリースタンドを原則無償で貸し出し、設置先の負担を軽減する契約体系を採用しています。また、ドミナント戦略に基づき、人が集まりやすい場所にバッテリースタンドを集中的に設置することで、「どこでも借りられて、どこでも返せる」を実現しています。2022年12月末時点で、国内に38,032台のバッテリースタンドを設置しており、コンビニ、鉄道駅、空港、カフェなど、様々な施設に展開しています。

さらに、INFORICHは海外市場にも進出しており、香港、台湾、中国本土、タイでChargeSPOT事業を展開しています。モバイルバッテリーやバッテリースタンドの研究開発は、中国本土の連結子会社が担当し、生産は現地の外部企業に委託しています。これにより、各地域のニーズに迅速かつ柔軟に対応し、低コストでの製品・サービス改善を実現しています。

経営方針

INFORICHは、モバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」を中心に、サイネージサービスを提供する企業です。同社は「次の人、次の世代を想い、行動する社会の循環を創る」というミッションのもと、多様な可能性を見いだし、ボーダレスな価値を育み、世界をつなぐことをビジョンとして掲げています。このビジョンを実現するため、日々新たな事業やサービスの模索を行っています。

INFORICHは、ChargeSPOT事業を通じて、スマートフォンの普及とデータ通信量の増大に伴う充電問題に対処し、SDGsの観点からも社会全体での利用をシェアするインフラ整備に注力しています。同社は、月間レンタル回数、月間アクティブユーザー数、バッテリースタンド設置台数を重要指標として、売上高の継続的かつ累積的な増加を目指しています。

経営戦略として、INFORICHは国内外でのChargeSPOT事業の拡大・強化、サービスの進化、海外展開と連携強化に焦点を当てています。特に、バッテリースタンドの設置台数の拡大、ユーザー体験の向上、フランチャイズ契約に基づく海外での展開を推進しています。これらの戦略は、短い投資回収期間、大口顧客に対する低い依存度、バッテリースタンド設置台数とレンタル稼働率の相関関係、有望な市場ポテンシャルというChargeSPOT事業の魅力を背景にしています。

また、INFORICHは、国内外での事業展開を通じて、日本品質のサービス体験を提供し、グローバルでの知名度向上を目指しています。海外では、台湾、香港、中国本土、タイで事業を展開し、フランチャイズ契約に基づく協働を進めています。これらの取り組みは、スマホ普及率や電子決済普及率が高い大都市圏をターゲットとしており、現地のプラチナロケーションにネットワークを有する企業との連携を深めています。

INFORICHの成長戦略は、社会的価値と経済的価値の両立・創造を目指し、日本と世界の発展に寄与することにあります。同社は、新たな価値創造をグローバルに模索し、既存事業と新規事業のシナジーを最大化することで、持続的な成長と将来利益の最大化に努めています。