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NISSOホールディングスJP:9332
事業内容
NISSOホールディングスは、2023年10月2日に日総工産株式会社の完全親会社として設立されました。同社は、グループ会社の経営管理およびそれに付帯する業務を行っています。グループは、連結子会社7社と持分法適用関連会社2社で構成されており、「人を育て 人を活かす」という理念のもと、企業と人の成長を支援する人材ソリューションサービスを提供しています。
NISSOホールディングスの事業は、「総合人材サービス」と「介護・福祉サービス」の2つに大きく分かれています。総合人材サービスでは、製造生産系、エンジニア系、事務系、その他の人材サービスを提供しています。製造生産系では、自動車や半導体、電子機器製造のメーカーに対する派遣や請負サービスを行っています。
エンジニア系人材サービスでは、製造領域やIT関連のエンジニア派遣、システムエンジニアリングサービス(SES)を提供しています。事務系人材サービスでは、一般事務派遣やビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を行い、オフィス事務や受付業務などへの派遣サービスを提供しています。
その他の人材サービスには、高年齢者社員の人材派遣や障がい者による軽作業請負が含まれています。介護・福祉サービスでは、施設介護と在宅介護に分かれ、神奈川県横浜市で有料老人ホームを運営し、入居者に対する介護サービスを提供しています。また、介護ステーションや通所介護施設で在宅介護サービスも行っています。
経営方針
NISSOホールディングスは、「人を育て 人を活かす」という理念のもと、企業と人の成長を支援する人材ソリューションサービスを提供しています。同社は、働く機会と希望を創出することをミッションとし、社会変化や産業構造の変化に対応できるサービスを提供することで、高い成長力を持つ企業グループへの変革を目指しています。
同社の経営戦略は、働きやすい職場づくり、社会変化への対応、ガバナンスの強化を重要課題とし、デジタル化と人材投資を推進しています。これにより、従業員と顧客の満足度を最大化し、高付加価値サービスを提供することを目指しています。また、管理体制や内部統制の強化を通じて、企業価値の向上を図っています。
事業戦略としては、製造派遣や製造請負の深化とエンジニア派遣の探索を両立させ、コア領域の高質化と高付加価値化を推進しています。顧客と共に価値を創出するビジネスモデルへの転換を図り、変化するモノづくりに対応したサービスを提供しています。
NISSOホールディングスは、2025年3月期までの中期経営計画において、売上高と営業利益の増加を目指しています。特に、半導体業界や自動車業界の変化に対応した人材育成に注力し、教育施設や設備への投資を進めています。これにより、売上高と営業利益の増加を実現していますが、目標達成には至っていません。
同社は、2026年3月期を初年度とする新たな中期経営計画を発表し、企業価値の持続的な向上を目指しています。財務戦略では、自己資本利益率(ROE)と投下資本利益率(ROIC)を重要指標とし、資本効率性の向上に取り組んでいます。また、サステナビリティへの取り組みとして、人材育成とダイバーシティを重視し、持続可能な社会の実現を目指しています。