ケイヒンJP:9312

時価総額
¥177.5億
PER
8.1倍
国内物流事業では倉庫保管や陸上運送、国際物流事業では国際運送取扱や通関を手がける企業。

事業内容

ケイヒン株式会社は、国内物流事業と国際物流事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。国内物流事業では、倉庫保管や荷役、流通加工、陸上運送、宅配、海上コンテナ輸送、物流システムソフト開発、情報処理などを手がけています。これらの業務は、ケイヒン配送株式会社やケイヒン陸運株式会社などの関連会社が担当しています。

国際物流事業では、国際運送取扱、航空運送取扱、通関、港湾作業、船舶代理店業務を行っています。このセグメントには、ケイヒン海運株式会社やケイヒン航空株式会社、さらにシンガポールや香港、台湾に拠点を持つケイヒン マルチトランスなどの関連会社が関与しています。これにより、ケイヒンは国内外での物流サービスを包括的に提供しています。

経営方針

ケイヒン株式会社は、国内外の物流事業を強化するための成長戦略を掲げています。国内物流事業では、収益力の向上を目指し、食品や医療分野での取扱拡大を図っています。AIやロボティクスを活用し、高付加価値物流を提供することで、省人化と業務効率化を推進しています。また、物流拠点の最適化により配送効率を高め、新たに神戸西流通センターを開設しました。

国際物流事業においては、グローバルな代理店との連携を強化し、事業基盤の拡大を図っています。現地法人では、高機能な物流センターの運営を通じて、国内外輸送の提供を強化しています。さらに、新規開発営業部署を設置し、国際物流の新規取扱いを拡大することで、グループ全体の収益向上を目指しています。

ケイヒンは、グループ経営の基盤強化にも注力しています。グローバルに活躍できる人材の育成や、強固な財務体質の構築を進めています。リスク管理やコンプライアンスの徹底、ガバナンスの強化を通じて、経営基盤を強化しています。また、DXを活用した効率的な労働環境の実現や、環境負荷の低減を目指した取り組みも進めています。

2025年度の業績見通しとして、ケイヒンは売上高510億円、営業利益31億5千万円、経常利益33億円、親会社株主に帰属する当期純利益22億円を見込んでいます。これらの目標を達成するために、同社は引き続き事業戦略を推進していく方針です。