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ブックオフグループホールディングスJP:9278
事業内容
ブックオフグループホールディングスは、リユースを中心とした小売店舗の運営とフランチャイズ事業を展開しています。主力ブランド「BOOKOFF」は中古書籍やソフトメディアを取り扱うリユースショップで、国内外に多くの店舗を持っています。
国内では、子会社のブックオフコーポレーションが「BOOKOFF」や「BOOKOFF SUPER BAZAAR」、「BOOKOFF PLUS」などの店舗を運営し、書籍や家電、アパレル、トレーディングカードなど多様な商品を取り扱っています。また、オンラインストアも運営しています。
プレミアムサービス事業では、買取窓口「hugall」やジュエリー専門店「aidect」、ブランド品の買取・販売を行う「Rehello」などを展開しています。これにより、より高級な商品やサービスを提供しています。
海外事業としては、アメリカで「BOOKOFF」店舗を運営するほか、マレーシアでは「Jalan Jalan Japan」というアパレルリユース店舗を展開しています。また、カザフスタンではアパレル製品の輸出入を行っています。
その他の事業として、新刊書店「青山ブックセンター」や「流水書房」の運営、個人向けの片付けサービス「ブックオフおかたづけサービス」などを提供しています。また、トレーディングカード専門店「Japan TCG Center」も運営しています。
ブックオフグループホールディングスは、障がい者雇用の促進にも力を入れており、子会社ビーアシストが店舗で販売する商品の加工業務を通じてこれを支援しています。また、インターネットレビューサイト「ブクログ」の運営も行っています。
経営方針
ブックオフグループホールディングスは、リユース市場のリーディングカンパニーとして、循環型社会の形成に貢献することを目指しています。2028年を最終年度とする中期経営計画では、国内のブックオフ事業を「深化領域」とし、安定した収益を確保しつつ、プレミアムサービス事業や海外事業を「探索領域」として積極的に投資を行い、事業規模の拡大と利益成長を推進しています。
国内ブックオフ事業では、主要な店舗パッケージとして「BOOKOFF SUPER BAZAAR」や「BOOKOFF PLUS」を展開し、リユース市場での競争力を強化しています。特に、広大な店内で多様な商品を取り揃える「BOOKOFF SUPER BAZAAR」は、成長の柱として位置付けられています。また、公式スマホアプリを活用した顧客ロイヤルティの強化や、ECサイトの運営を通じて、顧客との接点を増やし、安定した収益基盤を構築しています。
プレミアムサービス事業では、「hugall」や「aidect」などを通じて、アッパーマス層以上の顧客をターゲットにした高付加価値サービスを提供しています。特に、百貨店内での買取窓口やジュエリーのリペア・リメイクサービスを展開し、他社との差別化を図っています。今後は、全国主要百貨店や東京都心部への店舗網拡大を進め、100店舗体制の確立を目指しています。
海外事業においては、アメリカでの「BOOKOFF」店舗の拡大や、マレーシアでの「Jalan Jalan Japan」の展開を通じて、収益性の高い事業を推進しています。特に、アメリカでは日本のIPコンテンツを活用した商品展開により、新たな顧客層を獲得しています。今後は、各国での出店を継続し、2033年までに100店舗体制を目指しています。
ブックオフグループホールディングスは、持続可能な事業成長を実現するために、人財の確保・育成やサステナビリティへの取り組みを重視しています。特に、リユースビジネスを通じて循環型社会の形成に貢献し、企業価値の向上を図っています。また、コンプライアンスの徹底や不正事案の再発防止策を講じることで、信頼性の高い企業運営を目指しています。