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ポエックJP:9264
沿革
1989年1月 |
広島県福山市南蔵王町四丁目において水処理機器の販売を目的として五大販売株式会社(現ポエック株式会社)を設立(資本金10,000千円) |
1991年3月 |
五大販売株式会社をポエック株式会社に商号変更 |
1992年5月 1997年5月 1998年1月 2000年9月 2001年3月 2001年9月 2002年6月 2003年3月 2005年3月 2007年6月 2008年9月 2009年8月 2009年9月 2009年11月 2011年9月 2012年11月 2014年1月 2015年8月 2017年4月 2017年5月 2017年11月 2019年5月 2019年12月 2020年1月 2021年9月 |
広島県福山市南蔵王町二丁目へ本社を移転 岡山市北区田中において岡山営業所を開設 広島市安佐南区において広島営業所を開設 山尾産業株式会社より水処理部門の営業権を譲り受ける 当社のスプリンクラー消火設備用加圧送水装置(製品名「ナイアス」)が財団法人日本消防設備安全センター(現一般財団法人日本消防設備安全センター、以下「日本消防設備安全センター」)の評定品となる 東京都中央区において東京営業所を開設 当社本社及び本社工場でISO9001を取得 愛媛県松山市において松山営業所(現松山出張所)を開設 株式会社オーゼット(長崎県大村市)から営業権、製造権、特許権を譲り受け、オゾン脱臭装置の販売を開始 当社が企画・開発した製品の製造拠点とすることを目的として株式会社三和テスコ(香川県高松市)の全株式を取得し、当社100%出資の子会社(現連結子会社)とする 福岡市博多区において福岡営業所を開設 子会社株式会社三和テスコでフィンランドのVAHTERUS OY社製プレート&シェル熱交換器の国内独占製造販売権を取得 当社グループにおける製造技術(精密機械加工及び熱処理技術)の補完目的で東洋精機産業株式会社(岡山市)の全株式を取得し、当社100%出資の子会社(現連結子会社)とする オガタ工業株式会社から水中撹拌機の営業権及び製造権を譲り受ける 当社製品「ナイアス」NAP-M2400Sが日本消防設備安全センターの認定品となる ※ 大阪市東淀川区において大阪営業所を開設 名古屋市西区において名古屋営業所を開設 仙台市太白区において仙台営業所を開設 胎児由来の羊膜を再利用した医療機器(ハイパードライ羊膜)の開発及び事業化を推進するため、富山県下新川郡朝日町において医療機器製造の許可を保有する株式会社TSSと共同で株式会社アムノスを設立 子会社株式会社アムノスが第三者割当増資を実施したことにより、当社持分比率が低下し関連会社へ移行 関連会社株式会社アムノスが第三者割当増資を実施したことにより当社の出資比率が10.7%となる 当社持分比率の低下により、株式会社アムノスを持分法の適用範囲から除外 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に株式を上場 株式会社ミモト(香川県坂出市)の全株式を取得し、当社100%出資の子会社とする 協立電機工業株式会社(神奈川県茅ヶ崎市)の全株式を取得し、当社100%出資の子会社(現連結子会社)とする 連結子会社である株式会社三和テスコを存続会社、同じく連結子会社である株式会社ミモトを消滅会社とする吸収合併を実施 株式会社マリンリバー(福岡県糟屋郡)の全株式を取得し、当社100%出資の連結子会社とする AS株式会社を当社100%出資で設立し、連結子会社とする |
事業内容
ポエックとそのグループ会社は、環境・エネルギー関連機器、動力・重機関連機器、防災・安全関連機器の製造・販売を主な事業としています。環境・エネルギー事業では、水処理機器やオゾンガス発生装置、熱交換器などを提供しており、これらの製品は工場や建物の水供給システム、空気中の浮遊菌の死滅、冷凍機や食品製造に利用されます。特に、熱交換器はフィンランドのVAHTERUS OYとの独占製造販売契約に基づき、プレート&シェル熱交換器を製造しています。
動力・重機等事業では、船舶用機械やプラント関係機器の製造・販売を行っており、船舶用エンジン台板や燃料噴射弁部品などが主要製品です。これらの製品は、船舶や石油化学プラント、発電プラントで使用され、高い品質と耐久性が求められます。
防災・安全事業では、屋内・屋外消火栓やスプリンクラー消火設備用加圧送水装置「ナイアス」を製造・販売しています。これらの製品は、火災時に散水で消火を図る設備であり、特に「ナイアス」は電力を用いずに窒素ガスの圧力で加圧することが特徴です。消防法の改正を受け、診療所や病院などの施設向けに補助金制度が創設されたこともあり、需要が見込まれます。
ポエックグループは、これらの事業を通じて、環境保全、エネルギー効率の向上、安全性の確保といった社会的ニーズに応える製品・サービスを提供しています。また、技術力や独自のビジネスモデルを活かし、ニッチ市場でのトップ企業としての地位を確立しています。
経営方針
ポエック及びそのグループ会社は、環境・エネルギー、動力・重機、防災・安全関連機器の製造・販売を核とする事業を展開しています。同社は、お客様第一主義を経営理念に掲げ、技術革新と社会の変化に対応することで企業価値の増大を目指しています。経営上の目標として、事業規模の拡大と利益増大を重視し、売上高営業利益率に注目しています。
中長期的な成長戦略として、ポエックは複数の重点領域に焦点を当てています。まず、M&Aによる成長加速を挙げ、既存事業の拡大と付加価値の向上を目指しています。これには、買収先企業との相乗効果を重視し、リスクを抑えたM&Aの実施が含まれます。また、グループ全体のガバナンス体制の強化を図り、透明性の高い健全な経営を目指しています。これは、M&A戦略の継続的な実践と事業拡大に不可欠です。
原価低減による競争優位性の向上も重要な戦略であり、製造リードタイムの短縮や製品在庫の削減を通じて利益拡大を目指しています。さらに、人材育成による企業体質の強化を掲げ、多様化する顧客ニーズに迅速に対応できる優秀な人材の確保と育成に注力しています。
これらの戦略は、ポエックが社会的ニーズに応える製品・サービスを提供し、技術力や独自のビジネスモデルを活かしてニッチ市場でのトップ企業としての地位を確立するための基盤となっています。同社は、これらの成長戦略を通じて、環境保全、エネルギー効率の向上、安全性の確保といった分野での社会貢献を目指しています。