マイクロ波化学は、地球温暖化対策としてカーボンニュートラルを目指す中で、製造業の電化を推進するための技術を提供しています。同社のコア技術であるマイクロ波プロセスは、再生可能エネルギー由来の電力を活用し、従来の化石資源を利用したプロセスと比較して大幅な二酸化炭素削減が可能です。この技術は、カーボンニュートラル実現に向けた有望な製造技術として注目されています。

マイクロ波化学は、製造プロセスを化石資源由来の「熱と圧力」から電気由来の「マイクロ波」に置き換えることで、省エネルギー・高効率・コンパクトな環境対応型プロセスのグローバルスタンダード化を目指しています。マイクロ波は特定の物質に内部から直接エネルギーを伝達できるため、エネルギーロスを最小限に抑え、高収率・高品質を実現します。

同社は、マイクロ波プロセスを産業化するために、デザイン力の獲得と強化、要素技術群の開発と蓄積に注力しています。これにより、技術プラットフォームを確立し、化学・エネルギー産業における多様な課題に対して最適なソリューションを提供しています。顧客の課題に応じて、研究開発からエンジニアリング・製造支援までをワンストップで提供します。

マイクロ波化学の事業は、顧客課題にソリューションを提供することで技術プラットフォームを強化し、これを支える要素技術群を充実させる好循環を実現しています。具体的な事業例として、ケミカルリサイクル事業や鉱山プロセス事業があります。これらの事業では、マイクロ波技術を標準化し、業界・市場に共通した課題に対するソリューションを提供することで、技術を横展開しスケールすることを目指しています。

	2017/03	2018/03	2019/03	2020/03	2021/03	2022/03	2023/03	2024/03	2025/03
ROA	-	-	-	-	-46.1	-0.8	7.4	-35.1	15.7
従業員数	29	33	42	46	50	55	59	55	49

マイクロ波化学JP:9227