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メンタルヘルステクノロジーズJP:9218
事業内容
株式会社メンタルヘルステクノロジーズは、以下の4つの事業セグメントを展開しています。
1. **メンタルヘルスソリューション事業**
この事業では、産業医や保健師による役務提供サービスと、労働者の心身の健康管理を支援するクラウド型サービス「ELPIS」を提供しています。特に「産業医クラウド」として、企業の産業医業務の効率化を図り、従業員の健康管理の質を向上させることを目指しています。
2. **メディカルワークシフト事業**
メディカルワークシフト事業は、医療機関を対象とした人材サービスを提供しています。医師や看護師の業務負担を軽減するためのタスクシフトを支援し、医療現場の効率化を図っています。特に看護補助者の人材サービスに強みを持ち、医療機関の人材不足を補う役割を果たしています。
3. **メディカルキャリア支援事業**
この事業では、主に医師を医療機関に紹介する採用支援サービスを行っています。常勤医師や非常勤医師の紹介を通じて、医療機関の人材確保を支援しています。Avenirがこの事業を担当し、職業安定法に基づく有料職業紹介事業を展開しています。
4. **デジタルマーケティング事業**
デジタルマーケティング事業では、医学会向けサービスやWebマーケティング支援サービスを提供しています。具体的には、医学会専門電子書籍のシステム保守運用や、Webサイト制作、デジタルマーケティング支援を行っています。これにより、医学会や一般企業のデジタル戦略をサポートしています。
これらの事業を通じて、メンタルヘルステクノロジーズは医療と健康管理の分野で多角的なサービスを提供し、企業や医療機関のニーズに応えています。
経営方針
メンタルヘルステクノロジーズは、「ウェルビーイングのスタンダードを創る」というビジョンを掲げ、メンタルヘルスの問題解決を通じて、働く人々の心身の健康を守ることを目指しています。同社は、クラウドサービスを活用し、企業に最適なメンタルヘルスケア体制を構築することで、職場のメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
同社の成長戦略は、メンタルヘルスソリューション事業の拡大に重点を置いています。特に、エンタープライズ企業へのサービス提供を強化し、売上高に占める比率を向上させることを目指しています。また、顧客単価の向上を図り、長期契約を通じて安定した収益基盤を築くことを重視しています。
さらに、メンタルヘルスソリューション事業の利益向上を図るため、「ELPIS」の導入を促進しています。産業医の役務を一部代替することで、クラウドサービスの比率を高め、価格競争を回避しつつ、セグメント利益の向上を目指しています。また、契約の解約率を改善するため、顧客企業への多様なサービス提供とカスタマーサクセス機能の強化を進めています。
メンタルヘルステクノロジーズは、事業間のシナジーを活用し、メンタルヘルス関連サービスの提供を強化しています。デジタルマーケティング事業で蓄積した医師データベースとノウハウを活用し、メンタルヘルスソリューション事業やメディカルキャリア支援事業の見込み顧客を開拓しています。これにより、マーケティングコストの低減と顧客開拓の効率化を図っています。
メディカルワークシフト事業では、医療機関の経営改善提案力を強化し、業務改善の提案を推進しています。特に、大規模急性期病院におけるシェア拡大を目指し、関東・関西地域への展開を進めています。また、派遣スタッフの量と質を強化し、医療機関の人材不足を補う役割を果たしています。
同社は、収益基盤の強化を優先課題とし、メンタルヘルスに関する認知活動を強化しています。デジタルマーケティング事業部をビジネス・インキュベーション部へ改組し、マーケティング支援活動と新規事業開発を推進しています。また、業容拡大を目指し、業務提携や企業買収を検討しています。