メンタルヘルステクノロジーズ (9218) 株価

時価総額
¥71.6億
PER
25倍
メンタルヘルス・医療人材サービスの有力企業。産業医サービスとクラウド型メンタルヘルスケア「ELPIS」をパッケージ化した「産業医クラウド」、医療機関向け看護補助者派遣が主力。24年4月の医師時間外労働上限規制導入で需要拡大。日本国内で展開。

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事業内容

メンタルヘルステクノロジーズは、企業の従業員向け健康管理支援と医療機関向け人材サービスを展開する企業です。同社の主力サービスは「産業医クラウド」で、産業医による専門サービスとクラウド型健康管理システム「ELPIS」を組み合わせ、企業の従業員メンタルヘルス対策をワンストップで提供しています。働き方改革の進展や精神疾患患者の増加を背景に、従来は大企業に限られていた本格的な健康経営を中小企業でも導入しやすい形で実現しています。

同社の顧客は産業医の選任義務がある従業員50名以上の企業が中心で、月額課金制の安定した収益構造を構築しています。売上構成は医療機関向け人材派遣サービスが50.8%、メンタルヘルス関連事業が47.4%とほぼ二本柱となっており、その他事業が1.7%を占めています。産業医クラウドでは企業規模に応じた月額利用料に加え、産業医や保健師による役務提供の対価として顧問料を受け取る仕組みです。

事業セグメントは3つに分かれており、メンタルヘルス事業では産業医派遣とELPISクラウドサービス(ストレスチェック、カウンセリング、健康教育コンテンツ等)を展開しています。医療人材事業では主に看護補助者の派遣で医療現場の人手不足解決に貢献し、その他事業では医師の転職支援や医学会向けのデジタルサービス開発を手がけています。2024年の医師労働時間規制導入により、医療現場での業務効率化ニーズが高まっており、同社の両事業ともに追い風が期待される環境にあります。

経営方針

メンタルヘルステクノロジーズは、中核事業であるメンタルヘルスソリューション事業において、大企業顧客を重視した明確な成長戦略を掲げています。同社は従業員1,000名以上で月額20万円以上の契約を持つ「エンタープライズ」企業の比率向上を最重要目標に位置付けており、現在は総契約件数の9.8%にあたる223グループがこの条件に該当しています。エンタープライズ顧客の一件当たり単価向上と解約率改善を通じて、月次経常収益の拡大を目指す戦略です。

重点投資分野としては、産業医による従来の役務提供から健康管理クラウドサービス「ELPIS」への移行促進に注力しています。同社は単純な産業医派遣では価格競争に陥るリスクを認識しており、メンタルヘルスケアや健康管理に関するデジタルサービスの採用を促進することで差別化を図っています。また、グループ内の医師データベースやWebマーケティングのノウハウを活用したシナジー戦略により、マーケティングコストの削減と見込み顧客開拓の効率化を進めています。

新市場開拓では、第二の中核事業と位置付けるメディカルワークシフト事業の拡大に取り組んでいます。愛知県の大規模急性期病院で高いシェアを持つ看護補助者派遣サービスを関東・関西地域に展開し、医療機関向けの業務プロセス改善提案力を強化する方針です。2024年4月の医師働き方改革実施により、医療機関のタスクシフト需要が拡大する中、外部人材サービスへのニーズ増加を見込んでいます。

技術革新への取り組みとしては、システムの安定稼働とセキュリティ向上を重視し、技術革新等の事業環境変化に柔軟対応できる開発体制の構築を進めています。同社は現在を投資フェーズと捉えており、事業拡大のための成長資金調達も視野に入れながら、財務体質の強化を図っています。産業医選任義務対象の従業員50名以上企業が国内約10万社存在する中、形式運用から課題解決型運用への転換需要を取り込む成長余地は大きいと判断しています。

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