スターフライヤーJP:9206

時価総額
¥76.4億
PER
4.1倍
航空運送事業を中心に、国内外の定期・不定期旅客便や貨物運送、教育・研修業務、広告宣伝、施設貸出業務を展開する企業。

事業内容

スターフライヤーは、高品質で高付加価値のサービスを提供することを目指して設立された航空会社です。スターフライヤーグループは、スターフライヤーとその非連結子会社である株式会社スターフライヤービジネスサービスから構成され、主に航空運送事業を展開しています。

スターフライヤーの事業は単一セグメントで、航空運送事業が中心です。旅客運送事業では、国内定期便として北九州-羽田線、関西-羽田線、福岡-羽田線、福岡-中部線、山口宇部-羽田線を運航しています。また、国際定期便として北九州-台北線、中部-台北線を運航しています。

不定期旅客運送事業では、北九州空港を拠点に国内外へのチャーター便を運航しています。貨物運送事業では、定期旅客便の一部を活用して航空貨物運送を行っています。

附帯事業としては、教育・研修業務の受託、広告宣伝業務、施設貸出業務があります。教育・研修業務では「おもてなし研修」や「安全研修」を提供し、広告宣伝業務では機体や機内モニターを活用した広告枠の販売を行っています。

スターフライヤーの特徴として、安全への取り組み、高品質な顧客サービス、運航コストの削減と効率化、需要が見込める路線への就航、他社との提携があります。特に、安全運航の基本方針や安全管理体制を整備し、毎年安全報告書を作成しています。

顧客サービスでは、レザーシートや広い座席間隔、電源コンセント、Wi-Fiサービス、無料ドリンク提供などを行い、快適な機内環境を提供しています。また、ペット同伴サービス「FLY WITH PET!」やマイレージプログラム「STAR LINK」も展開しています。

運航コスト削減のため、使用する航空機やエンジンの種類を限定し、整備部品在庫のコスト削減や整備時間の短縮を図っています。さらに、環境に優しい最新鋭の機材を導入し、燃料消費量やCO₂排出量の削減に努めています。

需要が見込める路線への就航では、東京国際空港を発着する定期便を運航し、ビジネスとレジャー利用の両方に対応しています。新たに福岡-仙台線の就航を決定し、国際線チャーター便の運航も検討しています。

他社との提携では、全日本空輸株式会社との共同運航(コードシェア)を行い、営業収入の安定化を図っています。また、全日本空輸の予約販売システムを利用し、航空券販売を行っています。

経営方針

スターフライヤーは、独自の成長戦略を掲げ、航空業界での競争力を強化しています。同社は「中期経営戦略2025」を策定し、国内線での経営基盤の確立を目指しています。この戦略は、コロナ禍前の水準を超える回復と成長を目指し、収入拡大や財務体質の健全化を図ることを重視しています。

スターフライヤーは、優れた人材の育成と採用を進める「THE STARFLYER人財」プログラムを推進しています。また、ESG経営の推進や新規事業領域の拡大にも注力しています。これにより、持続可能な成長を実現し、社会的責任を果たすことを目指しています。

さらに、スターフライヤーは環境に配慮した航空機の導入を進めています。具体的には、エアバス社製A320neo型機を導入し、燃料効率の向上とCO₂排出量の削減を図っています。これにより、環境負荷の低減を実現し、持続可能な航空運送を目指しています。

この中期経営戦略の3年間は、次の飛躍に向けた基盤作りの期間と位置付けられています。スターフライヤーは、国内線を中心にしっかりとした基盤を築き、将来的な成長に備えています。これにより、競争が激化する航空業界での地位を確立し、さらなる発展を目指しています。