ナレルグループJP:9163株価

時価総額
¥206億
PER
9.9倍
建設・IT業界向け技術者派遣の有力企業。建設業界向けに施工管理技術者やCADオペレーターの派遣、IT業界向けにシステムエンジニアリングサービスを展開。25年10月期の売上収益は建設ソリューション事業が216億円(89.5%)、ITソリューション事業が25億円(10.5%)。全国展開。

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事業内容

ナレルグループは、建設業界とIT業界に特化した専門人材派遣を主力事業とする企業です。同社は純粋持株会社として4つの子会社を統括し、深刻化する専門人材不足の解決を通じて日本を「課題解決先進国」にすることをミッションに掲げています。建設現場の施工管理技術者やCAD作図者、IT分野のシステムエンジニアなど、高度な技術を持つ専門人材の派遣サービスを全国展開しています。

同社の収益構造は建設分野が圧倒的な主力となっており、2025年10月期の売上高は建設ソリューション事業が216億円(89.5%)、ITソリューション事業が25億円(10.5%)となっています。建設分野では大手ゼネコンや専門工事会社を主要顧客とし、現場所長への直接営業により受注獲得を図っています。IT分野では通信事業者や金融機関などをエンドユーザーとする開発案件に人材を供給しています。

事業セグメントは大きく2つに分かれます。建設ソリューション事業では、子会社のワールドコーポレーションが技術者派遣と施工図作成の請負を担い、コントラフトと全国建設人材協会が職人向けの転職サイト運営と職業紹介を手がけています。ITソリューション事業では、ATJCがシステムエンジニアの派遣とシステム開発の受託を行っています。同社は未経験者採用を中心とした独自の人材育成システムを構築し、継続的な専門人材の供給体制を整えています。

経営方針

ナレルグループは、深刻な専門人材不足の解決を目指し、建設・IT領域での技術者派遣事業を通じて持続的な成長を追求しています。同グループは2026年10月期を初年度とする5カ年の中期経営計画「Change&Growth2030」を策定し、2030年10月期には技術者在籍人数8,000人、連結売上収益500億円、営業利益50億円、営業利益率10.0%、ROE20%以上の達成を目標に掲げています。これらの数値目標は、人材とテクノロジーの両輪で建設業界の未来を支えるという基本方針のもとで設定されています。

重点投資分野として、同社は4つの成長戦略を軸とした事業展開を進めています。まず「人材力と組織機能の強化を通じたコア事業の競争力向上」では、未経験者採用を中心とした独自の採用戦略と、技術者の継続成長を支援する「ゼロプロ成長サイクル」の構築により、採用人数の拡大と退職率の低減を図ります。次に「建設現場の生産性向上を支える建設DXの推進」として、建設DX企業との協業やデジタルスキルを持つ人材の育成により、顧客のDX化推進をサポートします。

新市場開拓では、「マッチング基盤の強化と進化による職人紹介事業の拡大」に注力しています。同社は国内で3団体のみが認定されている建設業務有料職業紹介事業許可を持つ一般社団法人全国建設人材協会を通じて、派遣が禁止されている建設技能職の職業紹介を行う独自のポジションを確立しています。職人向け転職求人情報サイト「ジョブケンワーク」の運営により、建設技能職303万人という大きな市場への参入を果たし、ダイレクトリクルーティングサービス「職人スカウト事業」も推進しています。

技術革新への取り組みとして、「デジタル活用と業務改革による生産性の向上」を第4の成長戦略に位置づけています。建設業界のICT導入ニーズの高まりに対応し、ドローンによる測量や3次元レーザースキャナによる点群計測、図面管理・情報共有ツールの活用など、建設DX支援サービスを専門チームにより提供しています。また、AI活用を含むデジタル施策により自社の業務プロセス最適化も進め、事業拡大と生産性向上を同時実現する体制の構築を目指しています。