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共栄タンカーJP:9130
沿革
1937-03 | 共栄タンカー株式会社を神戸市に設立。 |
1949-07 | 企業再建整備法に基づき解散し、旧共栄タンカー株式会社の現物出資及び譲渡により共栄汽船株式会社を設立。(資本金700万円) 共栄タンカー株式会社に社名変更。 |
1951-05 | 第7次計画造船油槽船(18,809D/W)を建造、外航タンカー運航事業に乗り出す。 |
1956-04 | 資本金2億円に増資。 |
1956-09 | 丸善石油株式会社(現コスモ石油)所有大型タンカーつばめ丸(33,725D/W)を運航受託。 |
1957-06 | 資本金4億円に増資。 |
1958-09 | 資本金8億円に増資。 |
1960-06 | 新栄海運株式会社を設立し内航事業部門を分離。 |
1961-02 | 大阪証券取引所第一部に上場。 |
1961-10 | 東京証券取引所第一部に上場。 |
1961-11 | 資本金16億円に増資。 |
1963-09 | 新栄興業株式会社を設立。 |
1963-12 | 海運再建整備法に基づく海運集約実施により日本郵船株式会社グループに参加。 |
1965-06 | 本社を兵庫県神戸市より東京都中央区日本橋へ移転。 |
1970-09 | 大型油槽船共栄丸(216,121D/W)を建造。 |
1985-03 | 大協タンカー株式会社所属船員を全員受入れる。 |
1992-03 | 資本金28億5千万円に増資。 |
1992-08 | 本社を東京都中央区日本橋より千代田区神田小川町へ移転。 |
2004-07 | 環境保全の取り組みとして、ISO9001及びISO14001の認証を取得。 |
2004-08 | 本社を東京都千代田区神田小川町より千代田区九段北へ移転。 |
2005-11 | 大阪証券取引所の上場を廃止。 |
2008-07 | 内部統制監査を実施するため社長直属の組織内部監査室を設置。 |
2012-06 | 本社を東京都千代田区九段北より港区三田へ移転。 |
2019-10 | シンガポールにKYOEI TANKER SINGAPORE PTE.LTD.を設立。 |
2021-02 | 新栄興業株式会社を清算結了。 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行 |
事業内容
共栄タンカーは、船舶運航業務及び船舶貸渡業を主軸に展開する企業であり、その事業構造は共栄タンカー自身と9つの子会社(全て海外会社)、さらに日本郵船株式会社を含む関係会社で構成されています。共栄タンカーは、船舶を運航または貸し渡すことで運賃や貸船料等の収入を得ており、外航海運事業及びその付帯事業を営んでいます。
子会社に関しては、5社が共栄タンカーに船舶を貸し渡す事業、1社が得意先に直接船舶を貸し渡す事業、2社が共栄タンカーから船舶を借り受けて再度共栄タンカーに貸し渡す事業を行っています。これらの事業を通じて、共栄タンカーは国際的な船舶運航・貸渡し市場でのプレゼンスを確立しています。
また、日本郵船株式会社は共栄タンカーの主要株主であり、子会社間で船舶を共有するなど、共栄タンカーの事業において重要かつ緊密な関係を持っています。共栄タンカーは、2隻の船舶を所有しており、そのうち1隻は共有船です。さらに、OCEAN LINK MARITIME S.A.は3隻の船舶を所有し、そのうち1隻が共有船であることが示されています。LYRA MARITIME S.A.は、保有する船舶を売却したため、報告期間末には船舶貸渡業を行っていません。
このように、共栄タンカーとそのグループ会社は、船舶の運航と貸渡しを通じて、国際的な海運市場で活動しており、その事業は複数の海外子会社との連携によって支えられています。
経営方針
共栄タンカーは、船舶運航業務及び船舶貸渡業を核とする事業を展開しており、その成長戦略においては、安定収益の確保と安全運航、海洋・地球環境保全への取り組みを重視しています。同社は、大型タンカーの長期貸船契約を主要な収益源として位置付け、経済環境の変化や海運業界の課題に対応しながら、財務基盤の強化と収益性の向上を目指しています。
経営環境の変化に対応するため、共栄タンカーは新規の設備投資案件に積極的に取り組み、脱炭素化に伴うエネルギー源の転換やエネルギー需要の変化に適応した船体構成の構築を進めています。また、既存の取引先との関係を深耕し、シンガポール現地法人を通じて国外での営業活動を強化することで、新しい市場への挑戦を図っています。
安全運航の維持と海洋・地球環境保全への取り組みも、同社の成長戦略の重要な柱です。人材の拡充と船員教育の充実を通じて、高度な船舶管理業務を実現し、次世代型技術への積極的な投資を進めています。さらに、デジタルリテラシーの向上やシステム活用による業務効率化、コンプライアンスの徹底と内部統制の運用強化により、透明性の高い経営を目指しています。
共栄タンカーとそのグループ会社は、国際的な海運市場でのプレゼンスを確立し、複数の海外子会社との連携によって事業を支えています。これらの戦略を通じて、共栄タンカーは持続的な成長を目指し、株主への安定した利益還元を実現することを目標としています。