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川崎汽船JP:9107
事業内容
川崎汽船は、主に3つの事業セグメントを持っています。まず、「ドライバルク」セグメントでは、鉄鉱石や石炭などの乾貨物を輸送するドライバルク事業を展開しています。このセグメントには、川崎汽船自身や"K" LINE BULK SHIPPING (UK) LIMITEDなどが含まれています。
次に、「エネルギー資源」セグメントでは、液化天然ガス(LNG)輸送船事業や電力事業、油槽船事業、海洋事業を手がけています。川崎汽船やケイライン・ウインド・サービスがこのセグメントに含まれ、国外では"K" LINE LNG SHIPPING (UK) LIMITEDなどが活動しています。
最後に、「製品物流」セグメントでは、自動車船事業や物流事業、近海・内航事業、コンテナ船事業を展開しています。川崎汽船や川崎近海汽船、オーシャンネットワークエクスプレスホールディングスなどがこのセグメントに含まれ、国外では"K" LINE AMERICA, INC.などが活動しています。
また、「その他」のセグメントには、船舶管理業や旅行代理店業、不動産賃貸・管理業などが含まれています。川崎汽船やケイラインマリンソリューションズなどがこのセグメントに関与しています。これらの事業を通じて、川崎汽船は多様な物流サービスを提供しています。
経営方針
川崎汽船は、2022年5月に新たな企業理念とビジョンを掲げ、持続可能な成長を目指しています。海運業を中心に、低炭素・脱炭素化を推進し、企業価値の向上を図ることを基本方針としています。これにより、グローバル社会のインフラを支える信頼されるパートナーとしての地位を確立しようとしています。
同社は、2022年度から2026年度までの中期経営計画を策定し、専門機能を強化しながら、低炭素化と収益成長の両立を目指しています。船隊の代替燃料船への移行やエネルギーインフラの転換を進め、経営資源の集中と顧客とのパートナーシップ強化を図ります。これにより、企業価値の持続的な向上を目指しています。
川崎汽船は、成長を牽引する事業として鉄鋼原料、自動車船、LNG輸送船事業に注力しています。これらの事業は、環境対応を機会として成長を実現し、全社収益の柱となることを目指しています。また、新エネルギー輸送需要への対応を進めるため、電力炭や油槽船事業にも注力しています。
同社は、環境・技術、安全・船舶品質管理、DXの3つの機能を強化し、成長戦略を推進しています。これに加え、人材・組織の事業基盤を強化することで、顧客やパートナーに選ばれる企業を目指しています。これにより、新たな事業機会を確実に捉え、収益性と成長性を高めています。
資本政策においては、最適資本構成を意識し、成長のための投資を行いながら、積極的な株主還元を進めています。事業リスクを考慮しつつ、財務健全性と資本効率の両立を図り、企業価値の向上を目指しています。これにより、持続可能な成長を実現しようとしています。