商船三井JP:9104

時価総額
¥1.6兆
PER
8.4倍
海運業を中心に、ドライバルク船やLNG船の運航、コンテナターミナル運営、クルーズ事業、不動産事業などを展開する企業。

事業内容

商船三井は、海運業を中心にグローバルな事業展開を行っており、以下の6つの事業セグメントを持っています。

1. **ドライバルク事業**: 商船三井は、商船三井ドライバルク株式会社やMOL CAPE (SINGAPORE) PTE. LTD.などを通じて、ドライバルク船を保有・運航し、世界的な規模で海上貨物輸送を行っています。

2. **エネルギー事業**: 商船三井は、MOL CHEMICAL TANKERS PTE. LTD.やMOL ENERGIA PTE. LTD.などを通じて、油送船やLNG船を保有・運航し、海上貨物輸送を行っています。また、旭タンカー株式会社や三井海洋開発株式会社などの持分法適用関連会社も含まれます。

3. **製品輸送事業**: 商船三井は、自動車専用船やコンテナ船を保有・運航し、国際コンテナ輸送株式会社や商船三井ロジスティクス株式会社などを通じて、トータル・物流ソリューションを提供しています。OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.などの持分法適用関連会社も含まれます。

4. **ウェルビーイングライフ事業**: 商船三井は、ダイビル株式会社や商船三井興産株式会社などを通じて、不動産事業や旅客・貨物輸送事業、クルーズ事業を行っています。名門大洋フェリー株式会社などの持分法適用関連会社も含まれます。

5. **関連事業**: 商船三井は、日本栄船株式会社やグリーン海事株式会社などを通じて、曳船業や商社事業を展開しています。

6. **その他**: 商船三井は、MOLマリン&エンジニアリング株式会社やMOLシップマネージメント株式会社などを通じて、船舶管理業や金融業、情報サービス業などを行っています。

商船三井は、これらの多様な事業セグメントを通じて、世界中で幅広いサービスを提供しています。

経営方針

商船三井は、持続可能な成長を目指し、「BLUE ACTION 2035」という中期経営計画を推進しています。この計画は、脱炭素化や社会的責任を重視し、企業価値の向上を図ることを目的としています。商船三井は、環境、安全、人財、DX、ガバナンスの5つの重点領域に注力し、サステナビリティ経営を推進しています。

「BLUE ACTION 2035」では、3つの主要戦略を掲げています。まず、ポートフォリオ戦略では、事業別ROA目標を設定し、資本効率の改善を図ります。高リターンを期待する事業への投資を継続し、安定収益型事業への投資を強化します。また、M&Aを通じて効率的なポートフォリオ変革を進めます。

地域戦略では、グローバルな事業推進体制を構築し、地域部門主導のM&Aや新規事業開発を促進します。環境戦略では、クリーンエネルギーの導入を進め、ネットゼロ・エミッション達成を目指します。クリーン燃料の調達やサプライチェーンの構築にも注力しています。

商船三井は、2035年度までに「税引前利益4,000億円/総資産7.5兆円」と「市況享受型:安定収益型= 40:60」のアセット比率を目指しています。これにより、海運市況の変動に強い事業ポートフォリオを構築し、安定した収益を確保する計画です。