センコーグループホールディングスJP:9069

時価総額
¥1785.9億
PER
10.5倍
総合物流システム集団として、貨物自動車運送、鉄道利用運送、海上運送、国際運送取扱、倉庫業、物流センター運営等の物流事業、石油販売、商事販売及び貿易事業、総合卸売及び小売店事業、介護事業並びに高齢者向け施設運営事業、情報処理受託業、事務処理に関する受託代行業務、コールセンター事業、合成樹脂及びその他素材を原材料とする食品用・貯蔵用・輸送用・医療用等の容器、包装用フィルム・シート等の製造販売を手がける。

沿革

   1946年7月

扇興運輸商事株式会社を設立

   1946年11月

扇興運輸株式会社に社名変更

   1949年10月

海上運送業および海上運送取扱業、海運仲立業、海運代理店業を登録

(当時は、海上運送業および海上運送取扱業は届出登録制)

   1950年12月

宮崎県で通運 (鉄道利用運送) 免許を取得、その後全国で通運事業 (鉄道利用運送事業) を展開

宮崎県で一般貸切貨物自動車運送事業免許を取得し、自動車運送事業を開始

(現在は沖縄県を除く全都道府県の営業区域で許可を受け、一般貨物自動車運送事業を展開)

   1954年4月

特別積合せ貨物運送事業 (路線事業) を開始

   1959年7月

倉庫業の認可取得

   1961年10月

大阪証券取引所市場第2部に上場

   1965年10月

業界に先駆けてコンピュータを導入

1970年10月

物流コンサルティングを開始

1973年10月

センコー株式会社に社名変更

1975年3月

大阪証券取引所市場第1部に上場

1977年8月

日本・極東と中近東・欧州間のシベリア・ランド・ブリッジサービスを開始

1978年7月

引越事業に本格進出

1980年8月

南港PDセンター (大阪市) 開設により、総合複合機能倉庫 (PDセンター) 建設に着手

1984年11月

センコー情報システム株式会社を事業主体としてVAN事業を開始

1985年3月

量販 ・小売店向け納品代行システムが稼働、チェーンストア物流事業を開始

1987年11月

住宅資材物流センターを開設し、住宅資材の物流システムが稼働

1990年2月

東京証券取引所市場第1部に上場

1991年10月

日本 / 米国間の国際VANネットが完成し、サービス開始

1996年7月

総合交通・物流研修施設クレフィール湖東 (滋賀県東近江市) を開設

1996年10月

神奈川支店が国際標準化機構の品質規格であるISO9002の認証を取得、以降各地の部支店が取得

1997年12月

大連(中国)で物流センター事業を開始

1998年2月

船舶の安全管理システムの国際規格である「ISM」の適合証書を取得

2000年5月

ロジスティクスシステム「ベストパートナーシステム」が稼働

2001年4月

名古屋支店が国際標準化機構の環境規格であるISO14001の認証を取得、以降各地の部支店が取得

2004年6月

日本と中央アジア間で、チャイナ・ランド・ブリッジを活用した輸送サービスを開始

2004年7月

S-TAFF株式会社を設立し、人材派遣事業に進出

2008年4月

3PL事業と物流コンサルティング事業を行う、ロジ・ソリューション株式会社を設立

2009年2月

東京納品代行株式会社を子会社化

2009年7月

株式会社丸藤を子会社化

2010年3月

株式会社センコースクールファーム鳥取を設立し、農業に進出

2010年11月

バルクコンテナ一貫物流システムで、第7回エコプロダクツ大賞で国土交通大臣賞を受賞

2011年5月

電力使用量削減の取り組みで、日本物流団体連合会から第12回物流環境大賞を受賞

2011年7月

ケンタッキー物流センター(アメリカ)を開設

2011年9月

株式会社スマイルを子会社化

2013年10月

アスト株式会社を子会社化

2014年3月

KO-SENKO 物流センター(韓国)を開設

2014年10月

株式会社ランテックを子会社化し、低温物流事業に本格進出

2015年9月

レムチャバン物流センター(タイ)を開設

2016年4月

アクロストランスポート株式会社を子会社化

2016年10月

株式会社けいはんなヘルパーステーション(現:ケアテラス株式会社)を子会社化し、介護事業に本格進出

2016年10月

ヤンゴン・ロジスティクスセンター(ミャンマー)を開設

2017年4月

センコーグループホールディングス株式会社に社名変更し、持株会社体制に移行

2017年4月

日本マリン株式会社と栄吉海運株式会社を子会社化し、海運事業を拡大

2017年4月

Skylift Consolidator(Pte)Ltd.を子会社化し、国際航空輸送事業に進出

2017年9月

株式会社ブルーアース(現:株式会社ブルーアースジャパン)を子会社化し、フィットネス分野に進出

2017年10月

安全輸送株式会社を子会社化

2017年10月

株式会社ビーナスを子会社化し、介護予防サービス事業に進出

2018年1月

フォーノイ・ロジスティクスセンター(ベトナム)を開設

2018年5月

青浦物流センター(中国)を開設

2018年7月

鉄道利用によるモーダルシフト案件で、日本物流団体連合会から物流環境大賞を受賞

2018年9月

Best Global Logistics Co., Ltd.を子会社化

2018年10月

北京物流センター(中国)を開設

2019年10月

M-SENKOロジスティクスセンター(タイ)を開設

2020年2月

「東京イーストサイド ホテル櫂会」 グランドオープン

2020年8月

株式会社プロケアを子会社化し、子育て事業に進出

2020年10月

国連グローバル・コンパクトへ参加

2020年11月

寺内株式会社を子会社化し、生活支援事業を拡大

2020年12月

株式会社UACJ物流を子会社化し、重量物輸送を拡大

2020年12月

ナガセ物流株式会社(現:センコーナガセ物流株式会社)を子会社化し、ケミカル物流事業を

強化

2021年2月

アズフィット株式会社を子会社化し、家庭紙卸売業を拡大

2021年4月

AIRROAD PTY LIMITEDを子会社化し、ASEAN・オセアニア地域で3PL事業を拡充

2021年10月

株式会社セルフ・グロウを子会社化し、外国人人材の雇用拡大に対応

2021年11月

ダイヤクリーニング株式会社を子会社化し、クリーニング事業に進出

2022年1月

株式会社カルタスを子会社化し、家庭紙卸業界でのグループシェアの拡大

2022年1月

AIR PLANNERS (S) PTE.LTD.を子会社化し、国際物流事業のさらなる拡大

2022年4月

Kyoudou Project株式会社を子会社化し、さらなる外国人の派遣事業を拡大

2022年4月

東京証券取引所の市場見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に変更

2022年7月

株式会社オージースポーツ(現:株式会社COSPAウエルネス)を子会社化し、ライフサポート事業の成長を促進

2022年8月

株式会社ゼロブランズを設立し、アパレル商品の廃棄ゼロを目指したファッション・サステナブル・プラットフォームを構築

2022年12月

中央化学株式会社を子会社化し、プロダクト事業に進出

2023年1月

株式会社ARSを子会社化し、生活支援サービスを拡大

2023年2月

日制警備保障株式会社を子会社化し、総合人材ビジネス事業を拡大

2023年2月

株式会社オーナミを子会社化し、国内外の重量物輸送事業を拡大

事業内容

センコーグループホールディングスとその関連会社は、総合物流システム集団として、物流事業、商事・貿易事業、ライフサポート事業、ビジネスサポート事業、プロダクト事業の5つの主要セグメントで事業を展開しています。同社は、顧客の多様化、高度化するニーズに対応し、高品質、高付加価値のサービスを提供するための体制整備に努めています。

物流事業では、貨物自動車運送事業、鉄道利用運送事業、海上運送事業、国際運送取扱業、倉庫業、荷主の構内における原材料及び製品の包装・移動等の作業、物流センターの運営などを行っています。これらのサービスは、センコー株式会社をはじめとする多数の関連会社によって提供されています。

商事・貿易事業では、石油販売、商事販売及び貿易事業などを行っており、センコー商事株式会社を含む複数の会社がこのセグメントに関わっています。

ライフサポート事業は、総合卸売及び小売店事業、介護事業、高齢者向け施設運営事業などを展開しており、寺内株式会社や株式会社ビーナスなどが主要な関連会社です。

ビジネスサポート事業では、情報処理受託業、事務処理に関する受託代行業務、コールセンター事業などを提供しており、センコー情報システム株式会社やセンコービジネスサポート株式会社などがこのセグメントに貢献しています。

プロダクト事業は、合成樹脂及びその他素材を原材料とする食品用・貯蔵用・輸送用・医療用等の容器、包装用フィルム・シート等の製造販売を行っており、中央化学株式会社を含む複数の会社が関与しています。

これらの事業を通じて、センコーグループホールディングスは、物流から生活支援に至るまで幅広い分野でサービスを提供し、顧客のニーズに応えています。

経営方針

センコーグループホールディングスは、物流・商事事業を核に、多様なサービスと商品を提供する総合物流システム集団です。同社は、「未来潮流を創る企業グループ」として、公共性の高い事業を通じてグローバル社会の豊かさに貢献することを目指しています。その経営理念を「Moving Global 物流を超える、世界を動かす、ビジネスを変える」というスローガンに込め、誠実さ、情熱、責任感、敬意、多様性を大切にする価値観を共有しています。

2022年度から2026年度までの中期経営計画では、既存事業の拡大と深化、成長事業の創出と育成、ESG+H(健康)経営への取り組み、グループ経営の高度化、働きがいと個人の成長の実現を重点課題として掲げています。これらの課題に対する取り組みを通じ、持続可能な成長と社会への新たな価値提供を目指しています。

具体的には、物流事業ではドラッグストアや通販、チェーンストアなど成長領域での事業拡充や、新規事業分野への進出、グローバルネットワークの確立を進めています。また、ライフサポート事業やビジネスサポート事業では、コロナからの回復を見据えた安全・安心な事業展開や、各事業の拡大を図っています。

ESG+H経営では、2050年カーボンニュートラル実現に向けたCO2削減、ダイバシティ&インクルージョン教育の推進、健康増進活動などに取り組んでいます。グループ経営の高度化には、資本コストを意識した投資基準の導入や、ITセキュリティと従業員のIT教育の強化などが含まれます。

これらの戦略を通じ、センコーグループホールディングスは、変化する経営環境の中で持続可能な企業経営を目指し、社会や従業員と共に成長していくことを目標としています。