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ゼロJP:9028
事業内容
株式会社ゼロは自動車の流通・物流・整備を中核とする持株型の事業グループです。同社は車両の入出庫や保管、点検・メンテナンス、出荷に関わる一連のオペレーションを現場で行い、物流拠点の運営も手掛けています。
主要な顧客は自動車メーカーや販売会社、輸送会社などの法人で、これら企業向けの物流・整備サービスが収益の中心です。同社は契約に基づくサービス料や輸送料、さらに人材派遣・紹介に伴う手数料などで売上を得ています。
事業は国内自動車関連、人材事業、一般貨物、海外関連の四つの事業領域に分かれています。同社は国内での車両流通と整備、港湾や倉庫を使った貨物輸送、人材派遣による業務支援を行い、海外ではアジアを中心に販売や物流の展開を進めています。
経営方針
同社は中期的に持続的な成長を目指しており、最終年度の目標として売上収益1,500億円以上、営業利益100億円以上、営業利益率6.5%以上、ROE14.0%以上を掲げています。既存の車両輸送事業を軸に、周辺事業や新規サービスを組み合わせて事業規模と収益性を高めることを基本戦略とし、買収(M&A)も含めて資源配分を柔軟に行い企業価値の向上を図っています。
同社は重点投資分野として、全国規模の陸上・海上ネットワーク強化と現場品質の向上に注力しています。具体的には地域ブロック化による輸送力の最適配置やコスト管理の徹底、請求・支払体系の見直しを進めるとともに、納車前整備や名義変更代行、中古車オークションの検査・運営、カークリーニングなどの周辺サービスを拡充して差別化を図っています。これにより、輸送機材や技能に依存する高い参入障壁を生かして競合に対する優位性を維持します。
同社は新市場開拓として人材事業と海外展開を拡大しています。人材領域では空港や企業の車両共有(モビリティサービス)向けの専属ドライバー派遣を強化し、地方都市への展開で顧客基盤を広げます。海外ではASEAN向けの中古車輸出や中国拠点の強化により現地シェア拡大を目指し、将来的には中国発の電気自動車の輸送・複合物流構築など新たな需要に対応する計画を進めています。加えて、レンタル建機回送や大型中古車販売向けの構内事業など、M&Aを通じた事業領域の拡大も想定しています。
同社は技術革新に積極的に取り組んでおり、配車や業務管理のデジタル化、オークション会場での作業自動化・外部委託による業務平準化を推進しています。これらの取り組みで計画的な配車を実現し輸送効率を高めると同時に、総労働時間の短縮や現場負荷の軽減を図り、乗務員や整備士の定着率向上を目指しています。こうしたデジタル化と現場改善を通じて、同社は収益性と働きがいの両面で競争力を高めることを目指しています。