ジャックスJP:8584

時価総額
¥1424.2億
PER
11.7倍
消費者信用業を中心に、国内外でクレジット、ペイメント、ファイナンス、リース、債権回収など多岐にわたる事業を展開する企業。

事業内容

ジャックスは、消費者信用業を中心に、国内外で多様な事業を展開しています。国内では、クレジット、ペイメント、ファイナンスの3つの主要部門を持ち、信用調査や電算事務処理機能を活用した事業活動を行っています。

国内のクレジット事業では、消費者が加盟店で商品を購入する際に、ジャックスが信用調査を行い、承認した顧客に対して利用代金を立替払いします。また、ペイメント事業では、クレジットカードの発行や家賃保証、集金代行などを行っています。

ファイナンス部門では、住宅ローン保証や銀行個人ローン保証を提供し、消費者が提携金融機関から資金を借りる際の債務を保証します。その他、リースや事業資金の融資も行っています。

国内の子会社では、ジャックス・トータル・サービス株式会社が保険代理店業務を行い、ジャックスリース株式会社がリース業務を担当しています。また、ジャックス債権回収サービス株式会社が債権管理回収業務を行っています。

海外では、主に二輪・オートローンのクレジット事業を展開しています。ベトナム、インドネシア、カンボジア、フィリピンの子会社が、個人向け無担保ローンやクレジットカードの発行を行っていますが、事業構造改革の一環で一部の新規受付を中止しています。

経営方針

ジャックスは、長期ビジョンとして「アジアのコンシューマーファイナンスカンパニーとしてトップブランドを確立する」ことを掲げています。このビジョンを実現するため、2025年度から始まる中期経営計画「Do next!」を推進しています。この計画では、MUFGグループとの連携を強化し、変革と再成長を目指す3年間と位置づけています。

ジャックスの成長戦略は、3つの重点戦略に基づいています。まず、MUFGグループとの連携とM&Aを通じた成長戦略の加速です。MUFGの顧客網を活用し、新たな相互送客の枠組みを構築することで、収益拡大を図ります。また、国内外での成長投資を通じて、クレジット事業や新たな地域への進出を検討しています。

次に、「量から質」への転換による事業構造改革を推進します。国内では、クレジット事業の選択と集中を進め、営業体制の見直しや効率化を図ります。海外では、ベトナムやインドネシアでの経営基盤再構築を目指し、良質債権の取扱高拡大を進めます。

最後に、ALMの高度化による財務健全性の確保と資本効率の向上を図ります。MUFGグループとのシナジーを活用し、資金調達の多様化を検討することで、財務基盤を強化します。これにより、ジャックスは持続的成長と企業価値の向上を目指しています。