髙島屋 (8233) 株価

時価総額
¥6082.8億
PER
15.4倍
百貨店業の大手。国内外で百貨店を運営し、商業開発事業も展開。子会社47社・関連会社18社で構成。国内では岡山髙島屋など4子会社、海外ではシンガポールなど5子会社を展開。金融・建装・飲食など多角化事業も推進。

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事業内容

髙島屋は、日本を代表する百貨店業を中核とした総合小売・商業開発企業です。同社は国内外で百貨店を展開し、衣料品、化粧品、食品、雑貨など幅広い商品を取り扱っています。百貨店業を基盤としながら、商業施設開発や金融サービスなど多角的な事業を展開することで、顧客の多様なニーズに応えています。

同社の主要顧客は、質の高い商品やサービスを求める消費者層で、特に中高級品市場において強固な地位を築いています。収益は店舗での商品販売に加え、不動産賃貸収入、クレジットカード事業、商業施設開発による収益など多岐にわたります。この多角化戦略により、小売市場の変動に対するリスクを分散し、安定した収益基盤を構築しています。

同社の事業は6つの主要セグメントで構成されています。国内百貨店業では本店をはじめとする直営店舗の運営、海外百貨店業では主にシンガポールでの店舗展開を行っています。商業開発業では国内外で複合施設の開発・運営を手がけ、金融業ではクレジットカードや保険サービスを提供しています。さらに建装業では内装工事を受注し、その他の事業として食品の自社ブランド開発や通販事業も展開しており、百貨店を中心とした総合的なライフスタイル企業として事業を拡大しています。

経営方針

髙島屋は2026年度を現中期経営計画の最終年度と位置付け、「グループ総合力発揮による中期経営計画の必達」を経営目標に掲げています。同社は創業200年となる2031年に向けた「グランドデザイン」の実現を目指しており、総額営業収益1兆550億円、営業利益575億円の達成を目標としています。特に注目すべきは、ROE8.3%という収益性の大幅な改善と、ROIC5.5%による資本効率を重視した経営への転換です。これらの数値目標は、単なる規模拡大ではなく、収益性と効率性を両立させる戦略的成長を示しています。

同社の差別化戦略の核心は「グループのシームレス化」にあります。百貨店と専門店の垣根を越えた統合的なサービス提供を通じて、従来の百貨店の枠を超えた「次世代型ショッピングセンター」への転換を進めています。玉川髙島屋での食料品フロア改装はその先駆的な取り組みで、2027年度のグランドオープンに向けて本格的な投資を実行中です。また、金融サービスを重要な品揃えの一つとして位置付け、顧客の生涯価値最大化を図る戦略も特徴的です。これにより、単なる商品販売から顧客の豊かな暮らし全体をサポートする総合プラットフォームへの進化を目指しています。

新市場開拓においては、ベトナムを重点投資地域として海外事業を積極的に展開しています。ホーチミンのサイゴンセンターでは増床計画が本格化し、シンガポール髙島屋に並ぶASEAN第二の拠点として成長させる計画です。ハノイでは住宅・オフィス・商業の複合開発事業を推進し、長期的な資産保有と短期回収型事業を組み合わせることで資本効率の向上を図っています。同社は2031年度に次世代型SC、海外事業、金融事業の各領域で事業利益100億円規模の創出を目標としており、これらの新市場が将来の成長エンジンとなることを期待しています。

技術革新への取り組みでは、労働人口減少に対応するDX・AI活用を重要課題として位置付けています。定型業務の自動化による時間創出を進める一方、デジタルを活用した高付加価値な商品・サービスの提供により顧客満足度向上を目指しています。タカシマヤアプリを顧客接点の重要なツールとして強化し、デジタルマーケティングによるパーソナルな商品提案を推進しています。また、人的資本経営を重視し、多様な人材確保とエンゲージメント向上に継続投資することで、AI時代においても「人」の力を競争優位の源泉として活用する方針です。

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