ニチモウJP:8091

時価総額
¥218.3億
PER
8.1倍
食品事業、海洋事業、機械事業、資材事業、バイオティックス事業、物流事業、人材派遣業、不動産業、石油製品販売を展開。

事業内容

ニチモウは、さまざまな事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業を展開しています。以下にその主な事業内容を紹介します。

**食品事業**

ニチモウは、鮮凍魚、魚卵、すり身を中心に取り扱っています。子会社による加工や海外子会社からの輸入を行い、ニチモウおよびその子会社で販売しています。関連会社にはニチモウフーズ株式会社やはねうお食品株式会社があります。

**海洋事業**

このセグメントでは、子会社が漁網やロープ類の製造、漁具の仕立て・修理を行っています。また、漁業資材や養殖用資材、船舶機器をニチモウおよびその子会社で販売しています。関連会社には北海道ニチモウ株式会社や西日本ニチモウ株式会社などがあります。

**機械事業**

ニチモウは、子会社や主要な取引先で製造された食品加工機械を販売しています。この事業には株式会社ビブンや株式会社ソーエーが関与しています。

**資材事業**

合成樹脂、包装資材、農畜資材をニチモウで販売しています。この事業は、さまざまな産業に必要な資材を提供しています。

**バイオティックス事業**

発酵大豆製品を子会社で製造し、健康食品と共に販売しています。この事業にはニチモウバイオティックス株式会社が関与しています。

**物流事業**

ニチモウは物流および運送サービスを提供しています。この事業にはニチモウロジスティクス株式会社が関与しています。

**その他の事業**

日網興産株式会社は人材派遣業および不動産業を営んでおり、日本サン石油株式会社は石油製品の販売を行っています。これらの事業は、ニチモウの多様なビジネス展開を支えています。

経営方針

ニチモウは、創業以来「会社は社会の公器である」という理念のもと、技術とサービスを通じて社会の発展に貢献してきました。特に「食」の分野での貢献を目指し、顧客のニーズに応える提案営業力と商品開発力を強化しています。ニチモウは、為替変動リスクや市場動向の変化に柔軟に対応し、全事業部門での黒字化を目指す選択と集中を推進しています。

ニチモウの中期経営計画「第140期中期経営計画(Breaking Through Toward 2028)」では、2028年までに連結売上高1,550億円、連結営業利益43億円を目指しています。食品事業では安心・安全な商品作りを通じて水産物の需要を促進し、海洋事業では次世代水産業の構築を支援します。機械事業では海外市場への食品加工機器の提供を強化し、資材事業では食品包装を通じて販売を加速させます。

ニチモウは、個人消費の改善やインバウンド需要の拡大を背景に、景気の回復を期待していますが、地政学的リスクや通商政策の変化に対する不透明感も認識しています。新たな中期経営計画では、10年後のビジョンを見据え、養殖や環境・資源保護分野、食品機械などの新たな柱を構築し、未来に向けた価値創造を目指しています。

ニチモウの強みは、100年以上の歴史で培った「挑戦の歴史」と「経験」に基づく技術とサービスの提供です。これを基に、水産業のソリューションパートナーとしての役割を強化し、バランスの取れた収益構造を構築します。ニチモウは、個の力を組織の力へと繋げ、ベストソリューションを追求し続けます。