ニチモウJP:8091

時価総額
¥200.3億
PER
8.8倍
食品事業では鮮凍魚・魚卵・すり身の取扱い、海洋事業では漁網・ロープ類の製造販売、機械事業では食品加工機械の販売、資材事業では合成樹脂や包装資材の販売、バイオティックス事業では発酵大豆製品の製造販売、物流事業では物流・運送サービス、その他に人材派遣や不動産業、石油製品の販売を展開。

沿革

大正8年8月

㈱高津商会を設立。

大正9年6月

日本漁網船具㈱に社名を変更。

大正10年1月

新地工場完成。

昭和15年4月

本社を東京市(東京市麹町区丸の内、丸の内ビル)に移転。

昭和24年4月

石油元売業者の指定を受く。

昭和32年1月

事業目的のうち石油類の販売を石油の精製、加工及び販売に変更、石油化学製品の製造、加工及び販売、石炭その他燃料の販売を追加。

昭和33年6月

日本特殊製綱㈱(昭和13年7年設立)株式の過半を取得する。(当社56.9%出資)

昭和33年11月

日網石油精製㈱を設立(当社30%、東亜燃料工業㈱(現東燃ゼネラル石油㈱)50%、日本水産㈱20%の出資)。(平成7年3月全株式を東燃ゼネラル石油㈱に売却)

昭和37年1月

事業目的に肥料、合成樹脂、食品、農薬、医薬品、化学工業薬品の販売を追加。

昭和37年5月

東京証券取引所市場第二部に株式上場。

昭和41年8月

本社を東京都千代田区大手町に移転。

昭和42年1月

事業目的に火薬品の販売を追加。

昭和42年4月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。

昭和42年12月

森製綱㈱を設立。(当社50%、日本特殊製綱㈱50%出資)

昭和47年2月

石油部門を分離、キグナス石油㈱を設立。(当社50%、東燃ゼネラル石油㈱50%の出資)
ニチモウ㈱に社名を変更。

昭和48年1月

事業目的に船舶用品の販売、空気調整装置、公害防止装置、医療機器、救命器具の販売及び整備、木製品、紙製品、繊維製品、食品(魚介類、食肉類、乳製品を含む)、酒類、酒精、飲料(酒精含有飲料を含む)、毒物、劇物、医療部外品、高圧ガスの加工及び販売、建築、土木の設計及び請負、倉庫業及び冷凍、冷蔵業、不動産の売買、賃貸借及び管理業、動産の賃貸業及びその仲介業、事業目的に掲げる問屋業及び代理業、損害保険代理業、自動車損害賠償保障法に基づく保険代理業及び生命保険代理業を追加。
石油の精製、石油化学製品の製造、加工及び販売を石油、石油化学製品の加工及び販売に変更、無線通信機の販売及び修理を電子機器の販売及び整備に変更。
鉄材その他一般金物の販売を鉄鋼、非鉄金属、建築資材の加工及び販売に変更、石炭その他燃料の販売を燃料の加工及び販売に変更。

昭和52年8月

㈱はねうお(現ニチモウフーズ㈱)を設立。(当社100%出資、連結子会社)

昭和52年11月

下関小月工場完成。(下関工場)

昭和55年2月

事業目的に漁業用機械並びに食品加工機械の製造及び販売を追加。

昭和60年2月

事業目的に餌料、海洋レジャー用品の加工及び販売、魚介類の増殖及び養殖に関する事業を追加。

平成6年7月

下関工場を閉鎖し、㈱ニチモウプロダクツ(平成6年4月設立当社100%出資)に営業を譲渡。

平成7年6月

ニチモウアメリカINC.を米国シアトル市に設立し、米国最大の漁網メーカーであるノールイースタントロールシステムズINC.を買収、ニチモウアメリカINC.の子会社とした。

平成9年3月

ニチモウアメリカINC.が子会社ノールイースタントロールシステムズINC.と合併し、現ノールイースタントロールシステムズINC.(当社100%出資、連結子会社)に商号変更した。

平成11年1月

ニチモウバイオティックス㈱を設立。(当社100%出資、連結子会社)

平成11年8月

本社を現在地(東京都品川区東品川)に移転。

平成14年4月

森製綱㈱が函館ニチモウ㈱と合併し北海道ニチモウ㈱(当社51.22%、西日本ニチモウ㈱48.78%の出資、連結子会社)に商号変更した。

平成14年9月

㈱ニチモウワンマンを設立。(当社100%出資、連結子会社)

平成14年11月

㈱ニチモウプロダクツが日本特殊製綱㈱と合併し西日本ニチモウ㈱に商号変更した。(当社98.24%出資、連結子会社)

平成16年9月

㈱ニチモウマリカルチャーを設立。(当社100%出資、連結子会社)

平成16年12月

キグナス石油㈱(当社50%、東燃ゼネラル石油㈱50%の出資)を三愛石油㈱へ全株式売却。

平成17年3月

㈱ソーエーを設立。(当社100%出資、連結子会社)

平成19年11月

バイオティックス事業部の健康食品事業をニチモウバイオティックス㈱(連結子会社)に営業譲渡。

平成20年12月

㈱ヤマイチ水産の全株式を取得。(連結子会社)

平成22年9月

西日本キャリテック㈱の全株式を取得。(平成23年3月末より当社90%出資 連結子会社)

(平成25年4月1日付けでニチモウロジスティクス㈱に商号変更した。)

平成25年2月

サンアラワS.A.が新たに発行した株式の全てを追加取得。(当社80%出資、連結子会社)

平成29年8月

マルキユー食品㈱の全株式を取得。(連結子会社)

平成31年2月

サンアラワS.A.の株式の全てを追加取得(当社100%)

平成31年3月

サンアラワS.A.の株式の全てを売却

令和2年10月

非連結子会社の株式会社福産が株式会社ちかえフーズに商号を変更し、その重要性が増したため連結子会社となる。(当社80%出資、連結子会社)

令和3年10月

フィッシュファームみらい(同)を設立。(当社39%出資、持分法適用会社)

令和4年4月

東京都証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

事業内容

ニチモウは、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業内容としては、食品事業、海洋事業、機械事業、資材事業、バイオティックス事業、物流事業、その他の事業があります。

食品事業では、鮮凍魚、魚卵、すり身を中心に取り扱い、ニチモウフーズ㈱やはねうお食品㈱などの子会社を通じて加工や輸入、販売を行っています。海洋事業では、漁網やロープ類の製造、漁具の仕立て・修理を子会社が手掛け、北海道ニチモウ㈱や西日本ニチモウ㈱などが販売を担当しています。

機械事業では、食品加工機械を中心に、㈱ビブンや㈱ソーエーなどの子会社や主要取引先で製造し、販売しています。資材事業では、合成樹脂や包装資材、農畜資材の販売を行っています。

バイオティックス事業では、ニチモウバイオティックス㈱が発酵大豆製品の製造を行い、健康食品と共に販売しています。物流事業では、ニチモウロジスティクス㈱が物流及び運送サービスを提供しています。

その他の事業としては、日網興産㈱が人材派遣業及び不動産業を、日本サン石油㈱が石油製品の販売を行っています。これらの事業を通じて、ニチモウは幅広い分野で事業を展開し、多様なニーズに応えています。

経営方針

ニチモウは、創業以来の経営理念「会社は社会の公器であることの精神に立ち、業界をリードする技術とサービスをもって広く社会の発展に貢献する」を軸に、健康な生活づくりに主に「食」の分野で貢献することを目指しています。同社は、環境変化に柔軟に対応し、高収益体質への転換を目指すため、事業の選択と集中を推進しています。具体的には、「浜から食卓までを網羅し繋ぐ」という経営方針のもと、第137期中期経営計画「Toward the next stage」を策定し、食品事業の利益体質再構築、海洋・機械・資材事業の安定化と新規商材の拡販、海外市場への販売強化などに注力しています。

また、ニチモウはサステナブル経営を推進し、水産資源管理の厳格化や海洋生態系の保護を通じて、持続可能な社会への貢献を目指しています。SDGs視点の取り組みとして、九州最大のサーモン陸上養殖事業の推進、バイオマス漁網の実用化、北海道の製造子会社への大規模投資による水産物加工の安定供給体制の構築などを進めています。これらの取り組みにより、豊かで健康な生活づくりと新たな価値の創造に邁進しています。

さらに、2024年4月に東証プライム市場への移行を果たし、新たな3ヵ年経営計画の目標達成と併せて、資本政策やIR活動の拡充を通じて株主とのエンゲージメントを高め、企業価値の向上を目指しています。ニチモウは、これらの成長戦略を推進することで、不透明かつ厳しい経営環境の中でも、持続可能な成長を目指しています。