- 日本企業
- ニプロ
ニプロJP:8086
事業内容
ニプロは、医療関連、医薬関連、ファーマパッケージングの3つの事業セグメントを持っています。これらのセグメントは、同社の連結財務諸表におけるセグメント情報と一致しています。
医療関連事業では、ニプロは医療機器や医療用消耗品の製造・販売を行っています。具体的には、血液透析装置や注射器、カテーテルなどが含まれます。これにより、医療機関や患者に対して高品質な医療製品を提供しています。
医薬関連事業では、ニプロは医薬品の製造・販売を手がけています。ジェネリック医薬品を中心に、幅広い治療領域に対応した製品を提供し、医療費の削減に貢献しています。
ファーマパッケージング事業では、ニプロは医薬品の包装材料を製造しています。ガラスバイアルやアンプル、プラスチック製の包装材料などを提供し、医薬品の品質保持と安全性をサポートしています。
経営方針
ニプロは、技術革新を基盤に、患者のQOL向上と医療現場のニーズに応える製品開発を推進しています。グローバル市場でのシェア拡大を目指し、地産地消のコンセプトを採用し、製品の生産能力と品質の向上を図っています。医療、医薬、ファーマパッケージングの3事業を通じて、ユーザー目線での安全性の高い製品開発に注力しています。
国内の医療関連事業では、新規販路の開拓と製品ラインナップの整理を進め、医療DXを推進しています。後発医薬品事業では、安定供給と品質確保を重視し、重点卸との連携を強化しています。海外では、学術活動や技術営業を通じて基幹商品の価値を高め、収益性の向上を図っています。
ニプロは、商品戦略として新規治療分野への展開を進め、地域戦略では米州やアジアパシフィックでの市場シェア拡大を目指しています。特に透析市場では、ダイアライザのラインナップ拡充や高機能透析装置のモデルチェンジを進め、NephroFlow™の販売を開始しています。
2030年度に連結売上高1兆円を目指し、成長投資を継続しています。営業利益率の向上やフリーキャッシュ・フローの改善を図り、財務基盤の強化を進めています。重点課題として、売上単価の向上や全商品におけるDX化を推進し、効率化と省力化を図っています。
ニプロは、医療機器や医薬品の安定供給を最大の使命とし、製造コストの上昇や医療費抑制策に対応するため、コスト競争力の確保に努めています。供給不安問題や物流リスクに対処し、品質向上と安定供給を目指しています。