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ニプロJP:8086
沿革
1954年7月 |
京都市下京区に日本硝子商事株式会社を設立し、アンプル用硝子管・錠剤瓶用硝子管の販売を開始。 |
1959年11月 |
本店を大阪市大淀区(現 北区)に移転。 |
1960年3月 |
滋賀県大津市に大津工場を設置し、管瓶・小型電球用バルブ等の生産を開始。 |
1963年9月 |
魔法瓶用中瓶加工の自動機械を開発し魔法瓶用硝子の販売を開始。 |
1965年4月 |
製薬会社向けに医療機器(輸液セット)の販売を手掛ける。 |
1966年12月 |
東京都千代田区に東京営業所(現 ファーマパッケージング事業部 営業本部 東京営業部)を開設。 |
1969年8月 |
株式会社富沢製作所(現 ニプロ医工株式会社)を子会社とし医療機器の生産を開始。 |
1972年4月 |
株式会社ニプロに医療機器の国内販売を担当させる。 |
1974年1月 |
株式の額面金額を変更するため日本硝子商事株式会社(旧商号和光物産株式会社、本店、大阪市東区(現 中央区))に吸収合併される。 |
1977年5月 |
商号を株式会社ニッショーに変更。 |
1977年5月 |
滋賀県草津市に技術開発センター(現 総合研究所)を開設。 |
1981年4月 |
秋田県大館市に大館工場を設置し医療機器の生産を開始。 |
1987年2月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場。 |
1988年4月 |
タイにおいて、医療機器の製造、販売を目的としたニッショーニプロコーポレーション(現 ニプロタイランドコーポレーション)を設立。 |
1988年9月 |
菱山製薬株式会社(現 ニプロファーマ株式会社)に資本参加し医薬品分野へ進出。 |
1990年3月 |
大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定。 |
1991年5月 |
ベルギーにおいて、医療機器の販売を目的としたニッショーニプロヨーロッパN.V.(現 ニプロメディカルヨーロッパN.V.)を設立。 |
1994年12月 |
中国において、医療機器の製造、販売を目的とした尼普洛(上海)有限公司を設立。 |
1995年8月 |
ブラジルにおいて、医療機器の製造、販売を目的としたニプロメディカルLTDA.を設立。 |
1996年3月 |
米国において、医療機器の販売を目的としたニプロメディカルコーポレーションを設立。 |
1996年12月 |
東京証券取引所市場第一部に上場。 |
1997年4月 |
シンガポールにおいて、医療機器の販売を目的としたニッショーニプロアジアPTE LTD(現 ニプロアジアPTE LTD)を設立。 |
2001年4月 |
株式会社ニプロを吸収合併。商号をニプロ株式会社に変更。 |
2003年5月 |
中国において、医療機器の販売を目的とした尼普洛貿易(上海)有限公司を設立。 |
2004年4月 |
竹島製薬株式会社(2005年4月ニプロジェネファ株式会社に社名変更。2012年10月ニプロファーマ株式会社が吸収合併)に資本参加。 |
2005年6月 |
東北中外製薬株式会社(2005年6月東北ニプロ製薬株式会社に社名変更。2014年10月ニプロファーマ株式会社が吸収合併)を子会社とし固形剤事業に進出。 |
2006年4月 |
全星薬品工業株式会社に資本参加。 |
2007年5月 |
埼玉第一製薬株式会社(2008年7月ニプロパッチ株式会社に社名変更。2017年4月ニプロファーマ株式会社が吸収合併)を子会社とし経皮吸収剤事業に進出。 |
2010年2月 |
インドにおいて、医療機器の製造、販売を目的としたニプロインディアコーポレーションPRIVATE LIMITEDを設立。 |
2010年2月 |
インドにおいて、医療用硝子製品の製造、販売を目的としたニプログラスインディアPVT.LTD.(現 ニプロファーマパッケージングインディアPrivate Limited)を設立。 |
2010年9月 |
中国において、医療用硝子事業の海外展開のために、成都平原尼普洛薬業包装有限公司に資本参加。 |
2010年10月 |
中国において、医療機器の製造を目的とした尼普洛医療器械(合肥)有限公司を設立。 |
2010年11月 |
中国において、医療用硝子事業の海外展開のために、吉林尼普洛嘉恒薬用包装有限公司に資本参加。 |
2011年1月 |
中国において、医療用硝子事業の海外展開のために、安陽尼普洛昌達医薬包装有限公司(現 尼普洛医用包装材料(安陽)有限公司)に資本参加。 |
2011年2月 |
インドネシアにおいて、医療機器の製造、販売を目的とした、PT.ニプロインドネシアJAYAを設立。 |
2011年3月 |
バングラデシュのJMI Co.,LTD.(現 ニプロJMI Company Ltd.)を子会社とし、バングラデシュにおける医療事業に進出。 |
2011年4月 |
インドにおいて、医療用硝子事業の展開のために、Tube Glass Containers Ltd.(現 ニプロファーマパッケージングインディアPrivate Limited)を子会社化。 |
2011年7月 |
豪州のアムコール社から医療用硝子事業を取得し、フランスのAmcor Packaging Glass Pharma SAS(現 ニプロファーマパッケージングフランスS.A.S.)および米国のAmcor Pharmaceutical Packaging USA Inc(現 ニプロファーマパッケージングアメリカスCorp.)等を子会社とし、医療用硝子事業を拡大。 |
2011年8月 |
ロシアにおける医療用硝子事業の展開のために、スイスの持株会社であるニプロファーマグラスAGを子会社化。 |
2012年1月 |
バングラデシュのJMI Pharma LTD.(現 ニプロJMIファーマ Ltd.)を子会社とし、バングラデシュにおける医薬品事業に進出。 |
2012年1月 |
ドイツのMGlas AG(現 ニプロファーマパッケージングジャーマニーGmbH)およびMG STERILE PRODUCTS AG(現 ニプロファーマパッケージングジャーマニーGmbH)を子会社とし、医療用硝子事業を拡大。 |
2013年3月 |
株式会社グッドマンを子会社とし循環器関連事業を強化。 |
2013年4月 |
医薬品販売強化のため、ニプロファーマ株式会社の販売組織を当社国内事業部と統合。 |
2013年7月 |
循環器関連事業拡大のために、米国のインフラレデックス,Inc.に資本参加。 |
2013年10月 |
ニプログループにおける医薬関連事業の強化を図ることを目的に、ニプロパッチ株式会社(2017年4月ニプロファーマ株式会社が吸収合併)の医薬品研究開発部門を当社医薬品研究開発部門に統合。 |
2013年12月 |
医療用電子機器の製造を目的としたニプロ医療電子システムズ株式会社を設立。 |
2014年6月 |
滋賀県草津市に硝子事業のマザー工場としてびわこ工場を新設し、大津工場を新工場に移転。 |
2014年10月 |
医療研修施設「ニプロiMEP(Institute For Medical Practice)」を開設。 |
2015年4月 |
ユニチカ株式会社のメディカル事業を譲受し、検査薬分野を強化。 |
2015年7月 |
欧州における海外事業の体制強化を図ることを目的に、ニプロヨーロッパグループカンパニーズN.V.を設立。 |
2015年10月 |
米国のインフラレデックス,Inc.を子会社化し、循環器関連事業を強化。 |
2015年10月 |
中国において、医療用硝子事業の展開のために、尼普洛医薬包装容器(上海)有限公司を設立。 |
2016年6月 |
医療用ソフトウェア等のシステム開発・製造・販売を目的としたニプロシステムソフトウェアエンジニアリング株式会社を設立。 |
2016年12月 |
再生医療研究開発センターを開設。 |
2017年1月 |
ネクスメッドインターナショナル株式会社を子会社とし、整形外科分野を強化。 |
2017年3月 |
ベトナムにおいて医療機器の製造を目的としたニプロベトナムCOMPANY LIMITEDを設立。 |
2017年4月 |
ニプロファーマ株式会社がニプロパッチ株式会社を吸収合併。 |
2017年10月 |
田辺製薬販売株式会社(現 ニプロESファーマ株式会社)を子会社とし、自社ブランドジェネリック医薬品事業を強化。 |
2018年2月 |
株式会社町田製作所を子会社とし、内視鏡関連事業に進出。 |
2018年4月 |
バスキュラー事業強化のため、株式会社グッドマンの販売組織をバスキュラー事業部と統合。 |
2019年2月 |
中国における経営管理の強化および経営資源の効率的な活用を目的として、中国の地域統括本部機能を有する尼普洛(中国)投資有限公司を設立。 |
2019年3月 |
ニプロファーマ株式会社が日本ジェネリック株式会社春日部工場(現 ニプロファーマ埼玉工場)を取得。 |
2019年4月 |
ニプロファーマ株式会社が田辺製薬吉城工場株式会社(現 ニプロファーマ飛騨工場株式会社)を子会社化。 |
2019年4月 |
医療用医薬品販売強化のため、ニプロESファーマ株式会社の営業部門を国内事業部医薬営業本部に統合。 |
2019年7月 |
バングラデシュのJMI Syringes & Medical Devices Limited(現 JMIシリンジス&メディカルデバイシズLTD.)を子会社とし、バングラデシュにおける医療機器製造販売事業を強化。 |
2019年11月 |
バングラデシュのJMI Marketing Ltd.(現 NIPRO JMIメディカル Ltd.)を子会社とし、バングラデシュにおける医療機器販売事業を強化。 |
2019年12月 |
ベルギーのNefhroFlow N.V.(現 ニプロデジタルテクノロジーズヨーロッパN.V.)を子会社とし、欧州地域における透析情報管理システムソフトウェア開発を強化。 |
2019年12月 |
米国において、透析液製造を目的としたNipro Renal Solutions USA Corporationを設立。 |
2020年3月 |
モロッコに、モロッコおよび西アフリカ地域の医療機器販売強化のため、ニプロメディカルモロッコSARLを設立。 |
2020年7月 |
ドイツのMTN Neubrandenburg GmbHを子会社とし、ドイツおよび東ヨーロッパの透析液供給体制強化。 |
2021年4月 |
クロアチアのPiramida d.o.o.(現 ニプロファーマパッケージングクロアチア LLC)を子会社とし、中央ヨーロッパの医療用ガラス容器の製造販売を強化。 |
2021年7月 |
ベトナムにおいて、医療機器の販売を目的としたニプロセールスベトナムカンパニーLTDを設立。 |
2021年8月 |
アメリカ大陸に所在する事業体の経営管理の強化および経営資源の効率的な活用を目的として、ニプロホールディングアメリカス,Inc.を設立。 |
2021年12月 |
フィリピンにおいて、医療機器の販売、自社透析センターの開設・運営を目的としたニプロメディカルフィリピン Corp.を設立。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。 |
2023年4月 |
本社機能を大阪府摂津市千里丘新町3番26号に移転。 |
事業内容
ニプロは、医療機器、医薬品、医療用硝子製品等の製造販売を主軸に展開するグローバル企業です。同社グループは、国内外において154の子会社と7の関連会社を有しています。
医療関連事業では、ニプロ自身やニプロ医工株式会社、株式会社グッドマンが国内で医療機器の製造を行い、これらの製品をニプロが販売しています。また、株式会社細胞科学研究所は細胞培養関連製品の開発・製造販売、ネクスメッドインターナショナル株式会社は整形外科医療機器の開発・製造販売を手掛けています。ニプロESファーマ株式会社は、ジェネリック医薬品の販売を行っています。
海外では、ニプロタイランドコーポレーション(タイ)、尼普洛(上海)有限公司(中国)、ニプロインディアコーポレーションPRIVATE LIMITED(インド)などの子会社が医療機器の製造・販売を行っており、ニプロメディカルヨーロッパN.V.(ベルギー)、ニプロメディカルコーポレーション(米国)などの販売子会社が地域を中心に製品の販売を担っています。
医薬関連事業では、ニプロファーマ株式会社やニプロファーマ飛騨工場株式会社が国内で医薬品の製造を行い、ニプロファーマ・ベトナム・リミテッドがベトナムで医薬品の製造を手掛けています。
ファーマパッケージング事業では、ニプロが国内で硝子管の販売および硝子製品の製造販売を行っており、尼普洛医薬包装容器(上海)有限公司(中国)などの海外子会社が医療用の硝子生地管、管瓶、アンプル等の製造販売を行っています。
その他事業として、ニプロは不動産賃貸業も手掛けており、ニッショー保険トラベル株式会社は損害保険代理業、旅行業および不動産業を行っています。また、ニプロヨーロッパグループカンパニーズN.V.(ベルギー)、尼普洛(中国)投資有限公司(中国)、ニプロホールディングアメリカス,Inc.(米国)は各地域における子会社事業活動の統括管理を行っています。
経営方針
ニプロは、医療機器、医薬品、医療用硝子製品の製造販売を主軸に展開するグローバル企業であり、技術革新をコンセプトに、患者のQOL向上や医療現場の課題解決に貢献する製品開発を推進しています。同社は、製品競争力と市場シェアの世界トップを目指し、グローバルに事業展開を行っており、「地産地消」のコンセプトのもと、製品の生産能力向上と品質の安定を図りながら、コスト競争力のある製品を提供しています。
ニプロは、医療、医薬、医薬用包装材料の3事業を中心に、独自技術や経営資源を活用し、より安全性の高い価値ある製品の開発に取り組んでいます。国内販売では、ダイアライザを中心とする透析関連製品や、注射・輸液関連製品、糖尿病関連製品などの領域で品揃えの充実と新規販路開拓を進め、シェア拡大を図っています。また、医療従事者の働き方改革やオンライン診療、オンライン服薬指導に役立つシステムの提案を通じて地域医療に貢献しています。
海外販売では、学術営業や技術営業を通じて基幹商品の商品価値を高め、サービス向上に努めることで、患者や医療従事者への付加価値を創造し、顧客満足度と利益を高めています。特にアジアパシフィック地域を重点戦略市場として、グローバルマーケティングによるブランド強化を進め、ニプロブランドを世界中に浸透させています。
経営指標としては、2030年度に連結売上高1兆円を目標に掲げ、売上高成長率7%以上の維持と営業利益率の向上を目指しています。これを実現するために、ユーザーニーズに即した製品開発による競合他社との差別化、一定水準の成長投資の維持、キャッシュフローの改善による債務償還年数の圧縮と自己資本比率の向上を進めています。
ニプロは、技術革新による社会貢献を志向し、医療関連、医薬関連、ファーマパッケージングの各事業で着実な成長を図り、目標達成を目指しています。