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正栄食品工業JP:8079
沿革
1904年11月 |
創業者、本多多助が東京府下荏原郡(現大田区)に「成光舎牛乳店」を開業、牧場を併営 |
1947年11月 |
本多正一、本多栄二が東京都大田区入新井6丁目(現大森)に正栄食品工業株式会社を設立し、新たに乳製品の卸販売を開始 |
1951年10月 |
三鷹市に「仙川工場」を設置し、乳製品(主として煉乳・バター)の製造を開始 |
1960年5月 |
東京都台東区練塀町(現本店)に新社屋が完成 |
1963年1月 |
大阪市東淀川区に大阪営業所を開設(1972年11月大阪支店と改称) |
1964年9月 |
福岡市に福岡営業所を開設 |
1967年11月 |
札幌市に北海道営業所を開設(2001年1月札幌支店と改称) |
1973年3月 |
筑波乳業㈱(現・連結子会社)と資本・業務提携 |
1973年7月 |
筑波乳業㈱(現・連結子会社)の増資を引き受け子会社化 |
1973年10月 |
神戸市に新社屋を建設し、大阪支店を同地に移転、関西支店と改称 |
1974年8月 |
㈱京まろん(現・連結子会社)を設立 |
1974年9月 |
㈱モンド(2007年11月に清算を結了)を設立 |
1977年8月 |
東京農産㈱、常陽製菓㈱および㈱正栄産業を吸収合併し、同月新たに東京農産㈱「現㈱ロビニア」(現・連結子会社)、常陽製菓㈱(2007年11月に清算を結了)を設立 |
1977年9月 |
北海道営業所は札幌市大谷地流通業務団地に新社屋を建設し移転(2001年1月札幌支店と改称) |
1978年2月 |
福岡営業所を包括し、新たに九州営業所を開設 |
1978年10月 |
仙川工場の主力製造部門を筑波乳業㈱玉里工場(茨城県小美玉市)に移転 |
1978年11月 |
本店所在地を東京都大田区から東京都台東区へ移転 |
1979年8月 |
鹿児島市に鹿児島出張所、広島市に広島出張所(2001年1月広島支店と改称)を開設 |
1983年7月 |
仙川工場を閉鎖し、設備を㈱京まろんに移転 |
1983年11月 |
仙台市に仙台出張所を開設(2001年1月仙台支店と改称) |
1984年4月 |
名古屋市に名古屋出張所を開設(2001年1月名古屋支店と改称) |
1984年10月 |
九州営業所は福岡市東区の東福岡卸団地に新社屋を建設し、同地に移転するとともに九州支店と改称 |
1985年2月 |
米国オレゴン州ポートランド市に100%出資にてShoEi Foods(U.S.A.),Inc.を設立 |
1986年8月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
1987年4月 |
新潟市に新潟営業所を開設(2001年1月新潟支店と改称) |
1988年10月 |
米国のカリフォルニア州サクラメント市にALGODON,INC.(子会社―ShoEi Foods (U.S.A.),Inc.の全額出資)を設立 |
1990年7月 |
米国のカリフォルニア州の農園ALGODONの敷地内に農産物加工工場FEATHER RIVER FOODS,INC.(子会社―ALGODON,INC.の全額出資)を設立 |
1990年9月 |
ShoEi Foods(U.S.A.),Inc.(現・連結子会社)は、本社を米国のカリフォルニア州に移転 |
1991年3月 |
株式会社イワサ(現・連結子会社)を設立 |
1995年11月 |
関西支店を神戸市東灘区より大阪市淀川区に移転 |
1998年10月 |
米国現地法人ALGODON,INC.はFEATHER RIVER FOODS,INC.(存続会社)と合併 |
1999年10月 |
米国現地法人FEATHER RIVER FOODS,INC.はShoEi Foods(U.S.A.),Inc.(存続会社)と合併 |
2002年1月 |
台東区秋葉原に100%出資にて正栄菓子㈱(2007年11月に清算を結了)を設立 |
2002年8月 |
中国山東省青島市に100%出資にて青島秀愛食品有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2003年7月 |
中国上海市外高橋保税区に100%出資にて上海秀愛国際貿易有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2004年5月 |
中国吉林省延吉市に100%出資にて延吉秀愛食品有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2006年7月 |
香港に100%出資にて香港正栄国際貿易有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2007年1月 |
菓子事業を譲り受ける目的で新会社㈱正栄デリシィ(現・連結子会社)を100%出資にて設立 |
2007年4月 |
菓子事業再編の目的で正栄菓子㈱、常陽製菓㈱、㈱モンド3社の解散を決議 |
2007年11月 |
正栄菓子㈱、常陽製菓㈱、㈱モンド3社は清算を結了 |
2013年8月 |
東京都台東区秋葉原(現本店)に新社屋が完成 |
2017年7月 |
東京証券取引所市場第一部に株式を上場 |
2018年3月 |
㈱正栄デリシィ筑西工場内にチョコレート棟を新設 |
2020年3月 |
㈱正栄デリシィ筑西工場内にビスケット・事務棟を新設 |
2021年3月 |
茨城県坂東市に㈱京まろん坂東工場を新設 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
事業内容
正栄食品工業株式会社とそのグループ企業は、製菓・製パン業界を中心に食品原材料の仕入れ、加工・製造、販売を行っています。また、菓子類や乾果実類(ナッツ、ドライフルーツ)のリテール商品の製造・販売も手掛けており、米国ではクルミやプルーンの農園経営も展開しています。
事業セグメントは日本、米国、中国の3地域に分けられており、それぞれの地域で特色ある事業を展開しています。日本では、正栄食品工業株式会社が国内外からの商品や原料の仕入れ、販売を主に行い、株式会社正栄デリシィや株式会社ロビニアなどの子会社が菓子類の製造を担当しています。また、筑波乳業株式会社は乳製品や製菓原材料の加工・製造を、株式会社イワサは製菓原材料の仕入れ・販売を、近藤製粉株式会社は米穀粉類の委託販売を行っています。成光商事株式会社は保険代理店業務を手掛けています。
米国セグメントでは、ShoEi Foods (U.S.A.), Inc.が乾果実類の仕入れ、クルミとプルーンの仕入れ・加工・販売、農園経営を行っています。
中国セグメントでは、青島秀愛食品有限公司や延吉秀愛食品有限公司が製菓原材料や乾果実類の加工・製造を行い、上海秀愛国際貿易有限公司や香港正栄国際貿易有限公司がこれらの製品の中国・香港内での販売を担当しています。
このように、正栄食品工業株式会社グループは、食品原材料の仕入れから加工・製造、販売に至るまで幅広い事業を展開し、国内外で多岐にわたるサービスを提供しています。
経営方針
正栄食品工業株式会社は、食品専門商社および食品加工メーカーとして、持続可能な成長を目指しています。同社は、安全で安心な食品の提供を通じて新たな食文化の創造と社会への貢献を目標に掲げています。そのため、原料調達から生産・加工、流通・販売に至る一貫した機能の強化に注力しています。
経営戦略の一環として、同社はサプライチェーンの持続可能性を追求し、仕入先の多様化と分散化を進めています。また、健康志向やヴィーガン、完全栄養食など新しい食の需要に対応するための営業活動を積極的に行っています。グローバル展開の強化も重要な戦略であり、中国ビジネスの黒字安定化や米国事業の強化、新興国市場への輸出事業の開拓に取り組んでいます。
食品加工メーカーとしては、市場ニーズに合った付加価値商品の選定や設備投資による増産体制の構築、販売地域の拡張、新たな販路の開拓に注力しています。環境への配慮も念頭に置き、再生可能エネルギーの使用検討や食品ロス削減、リサイクル品の導入などを進めています。
サステナビリティ経営の推進も同社の重要な柱です。CO2排出量の削減目標の設定やCSR調査の実施、ステークホルダーとの協働を通じて、環境や社会への配慮を深めています。また、企業価値の向上を目指し、情報開示の強化やコーポレート・ガバナンス体制の充実に努めています。
これらの戦略を通じて、正栄食品工業は持続可能な成長を目指し、国内外での事業展開を強化しています。