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阪和興業JP:8078
事業内容
阪和興業は、多様な事業セグメントを持つ企業であり、鉄鋼、プライマリーメタル、リサイクルメタル、食品、エネルギー・生活資材、住宅資材、機械などの販売を行っています。これに加え、鋼材加工やリサイクル金属加工も手がけています。
鉄鋼事業では、条鋼、建設工事、鋼板、特殊鋼、線材、鋼管などを取り扱い、加工や保管も行っています。国内外に多くの関連会社を持ち、エスケーエンジニアリングや阪和エコスチールなどが主要な関係会社です。
プライマリーメタル事業では、ニッケル、クロム、シリコン、マンガン、合金鉄、ステンレス母材、高機能材、鉄屑などを取り扱っています。国内では日本南アフリカクロムが、海外ではSAMANCOR CHROME HOLDINGSが関係会社です。
リサイクルメタル事業では、アルミニウム、銅、亜鉛、チタン、ニッケルなどのリサイクル原料や貴金属を扱っています。昭和メタルや日興金属が国内の主要な関係会社です。
食品事業では、水産物や畜産物を取り扱い、ハンワフーズや丸本本間水産が国内の主要な関係会社です。海外ではSEATTLE SHRIMP & SEAFOOD COMPANYが関係会社として活動しています。
エネルギー・生活資材事業では、石油製品、工業薬品、化学品、バイオマス・リサイクル燃料を取り扱っています。トーヨーエナジーや西部サービスが国内の主要な関係会社です。
阪和興業は、国内外に営業拠点を持ち、販路開拓に積極的に取り組んでいます。これにより、多様な商品とサービスを提供し、グローバルなビジネス展開を行っています。
経営方針
阪和興業は、時代と市場の変化に迅速に対応し、顧客の多様なニーズに応えることを経営理念としています。この理念のもと、顧客第一主義を掲げ、付加価値の高い商品流通や提案型サービスを提供することで、企業価値の向上を目指しています。また、コンプライアンスを重視し、国際社会や地域社会への貢献を通じて企業の社会的責任を果たすことを重視しています。
同社は、持続的な成長と高収益な事業体質の確立を目指し、2023年度から2025年度までの「中期経営計画 2025」を推進しています。この計画では、「Run up to HANWA 2030 ~いまを超える未知への飛翔~」をテーマに掲げ、経常利益700億円、ROE12.0%以上、Net DER1.0倍以下などの具体的な目標を設定しています。
中期経営計画では、「サステナビリティ経営」を基礎に、経営基盤の強化、事業戦略の発展、投資の収益化という三つの柱を掲げています。これにより、2030年度を見据えた持続的な成長を目指し、基盤強化と新たな事業戦略の推進を進めています。
阪和興業は、国内外の不透明な経済環境においても、需要動向を的確に把握し、取引先のニーズに応じた販売・在庫政策を進めています。また、新規取引先の開拓を積極的に行い、業績の維持・向上に努めています。国内市場では高付加価値営業を進め、海外では東南アジアを中心に地産地消型ビジネスの拡大を図っています。
経営管理面では、キャッシュ・フローの重視や資本効率の向上を図り、長期的な成長のための基盤強化を進めています。また、コーポレート・ガバナンス体制の高度化やリスク管理体制の構築を通じて、業務品質の向上と収益の取りこぼし防止に努めています。さらに、人材育成やステークホルダーとの対話を重視し、幅広い知見を持つ人材の育成にも取り組んでいます。