- 日本企業
- カノークス
カノークスJP:8076
事業内容
カノークスは、鉄鋼卸売業を主な事業とし、鉄鋼メーカーや造管メーカー、建材メーカーから鋼材を仕入れています。これらの鋼材は、カノークスの子会社や外部の委託加工先で加工され、自動車業界や建築業界の顧客に販売されています。カノークスグループは、単一の鉄鋼販売事業セグメントで構成されています。
カノークスが取り扱う商品には、鋼板、鋼管、条鋼、ステンレスなどがあります。鋼板は主に自動車部品や鋼製シャッターに使用され、大型コイルを小割や板に剪断して販売しています。鋼管は自動車部品や建築部材に使用され、指定の長さに加工して販売しています。
ステンレス製品は、自動車のマフラーなどに使用されるステンレス薄板や鋼管を取り扱っています。これらも鉄鋼メーカーや造管メーカーから仕入れ、加工して販売しています。カノークスは、一次商としての強みを活かし、受注から納品まで一貫した供給体制を整えています。
カノークスは、大口顧客への安定的な納品を行う「紐付販売」を重視しています。これにより、市況の変動リスクを抑え、安定した売上を確保しています。また、需要予測に基づく「店売在庫販売」や「店売販売」にも注力しています。
カノークスは、関係会社であるメタルワンと鋼板や鋼管の仕入れ・販売を行っています。メタルワンは鉄鋼商社であり、カノークスと同様の事業を展開していますが、商圏や商流で棲み分けがされています。
経営方針
カノークスは、鉄鋼卸売業を中心に事業を展開し、鉄鋼メーカーや造管メーカーから鋼材を仕入れ、自動車業界や建築業界の顧客に販売しています。同社は、単一の鉄鋼販売事業セグメントで構成され、鋼板、鋼管、条鋼、ステンレスなど多様な商品を取り扱っています。これらの製品は、カノークスの子会社や外部の委託加工先で加工され、顧客のニーズに応じた形で提供されています。
カノークスの成長戦略は、地域社会と産業の持続的成長に貢献することを目的としています。2022年度から始まった第10次中期経営計画では、「カノークス第二の創業 ~持続的成長に向けて再起動~」をテーマに掲げ、信頼のサプライチェーンを堅持しつつ、新たな分野への挑戦を進めています。特に、自動車のEVシフトやカーボンニュートラルへの対応を重視し、事業領域の拡大を図っています。
同社は、経常利益の拡大を重要な経営指標とし、加工機能の充実や供給体制の強化を通じて、取引に付加価値を付けることを目指しています。また、財務基盤の健全化にも注力し、有利子負債の圧縮や適正在庫の維持を進めています。これにより、安定的かつ効率的な財務基盤を構築し、持続的な成長を支えています。
さらに、カノークスは、企業価値の向上と流動性の確保を重要な課題と位置付けています。株式の流通比率を高めるための施策を実施し、IR活動を通じて知名度の向上を図っています。これにより、幅広い投資家の参加を促し、企業価値のさらなる向上を目指しています。