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山善JP:8051
事業内容
山善は、生産財、住設建材、家庭機器製品の販売を主な事業としています。これらの製品を取り扱うために、同社は取扱製品別に戦略を立案し、事業展開を統括する組織を設置しています。
生産財関連事業では、機械事業部が工作機械や鍛圧・板金機械、射出成形機、ダイカスト成形機などを販売しています。また、産業ソリューション事業部とツール&エンジニアリング事業部は、物流機器やメカトロ機器、環境改善機器などを取り扱っています。
消費財関連事業には、住建事業と家庭機器事業があります。住建事業部は、厨房機器や浴室機器、空調・換気関連機器、太陽光発電システムなどを提供しています。家庭機器事業部は、家電やインテリア家具、アウトドア用品などの企画、開発、販売を行っています。
その他の事業として、山善はイベント企画や旅行斡旋、倉庫・保管サービスを提供しています。関連会社にはヤマゼンクリエイトやヤマゼンロジスティクス(2025年4月1日よりロジライズに社名変更)などがあります。
経営方針
山善は、2030年に向けて「世界のものづくりと豊かなくらしをリードする」という企業ビジョンを掲げています。このビジョンの実現に向け、同社は「働きがいのある職場の実現」や「グリーンビジネスの拡大」など、5つの重要課題に取り組んでいます。これにより、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指しています。
同社は、人的資本の強化を通じて「働きがいのある職場の実現」を推進し、安定的な収益源の強化を図っています。また、「デジタル化による顧客価値の最大化」や「持続可能な調達・供給の実現」にも注力し、新たな収益源の獲得を追求しています。これにより、中長期的なキャッシュ創出力の増強を目指しています。
さらに、山善は「透明性のあるガバナンス体制の確立」を重視し、財務・非財務情報の開示を拡充しています。これにより、事業リスクの低減と情報の非対称性の縮減を図り、資本コストの低減を実現しようとしています。これらの取り組みは、同社の持続的な成長を支える基盤となっています。
山善の新たな中期経営計画「PROACTIVE YAMAZEN 2027」では、自己資本利益率(ROE)や基礎的営業キャッシュ・フロー、自己資本比率を重要な経営指標としています。2027年度の目標値として、ROE 8.0%、基礎的営業キャッシュ・フロー14,000百万円、自己資本比率40.0%~45.0%を掲げています。これにより、持続的な企業価値向上を目指しています。