ルックホールディングスJP:8029

時価総額
¥228.8億
PER
婦人服の企画、製造、販売、Eコマース、皮革製品の生産・販売、OEM生産、物流業務、ジェラート製品の製造・販売に携わる。

沿革

1962年10月

婦人既製服の製造販売を目的として、東京都新宿区に資本金100万円にて設立

1963年11月

株式会社レナウンモードを吸収合併

1964年5月

東京都東村山市に東京工場を設置し、本店も同所に移転

1968年2月

宮城県登米郡中田町に中田工場を設置

1970年4月

岩手県気仙郡住田町に住田工場を設置

1970年12月

岩手県稗貫郡大迫町に大迫工場を設置

1972年8月

本店を東京都目黒区に移転

1977年1月

大阪市西区に大阪支店を設置

1981年9月

東京証券取引所市場第二部に上場

1986年1月

香港に合弁会社「レナウンルック(H.K.)Ltd.」(2002年6月にルック(H.K.)Ltd.(現連結子会社)に商号変更)を設立

1986年6月

東京証券取引所市場第一部に指定替え上場

1988年1月

韓国に合弁会社「㈱サンバンウルルック」(1998年11月に㈱アイディールック(現連結子会社)に商号変更)を設立

2002年10月

商号を「株式会社ルック」に変更

2004年8月

中田工場及び住田工場を閉鎖

2004年12月

大迫工場を閉鎖

2008年9月

当社全額出資による「㈱エル・ターミナル」(東京都目黒区)を設立

2008年12月

当社全額出資による「㈱エル・ロジスティクス」(現千葉県船橋市)を設立(現連結子会社)

2009年4月

中国現地法人「上海聖路加商貿有限公司」(現 洛格(上海)商貿有限公司(現連結子会社))を当社連結子会社㈱アイディールックとの共同出資により子会社化

2010年4月

「A.P.C.Japan㈱」(現東京都港区)を完全子会社化(現連結子会社)

2010年4月

東京事業所(旧東京工場)を閉鎖

2011年1月

当社全額出資による「㈱ルックモード」(現東京都港区)を設立(現連結子会社)

2012年10月

公募により新株式278万株を発行

2012年11月

第三者割当により新株式52万5千株を発行

2014年2月

㈱アイディールック全額出資による「㈱アイディージョイ」(韓国ソウル市)を設立(現連結子会社)

2014年3月

㈱エル・ターミナルの全事業を当社に移管し、同社を解散(2014年6月清算結了)

2014年4月

「㈱レッセ・パッセ」(東京都港区)を子会社化

2014年7月

当社全額出資による「㈱ヴェラ・ブラッドリー・スタイル」(東京都目黒区)を設立

2016年3月

DENHAM GROUP B.V.との共同出資による「㈱デンハム・ジャパン」(東京都目黒区)を設立(2019年9月株式譲渡)

2017年2月

当社全額出資による「㈱ルック分割準備会社」(現東京都港区)を設立(現連結子会社)

2018年1月

会社分割(吸収分割)により当社アパレル関連事業を㈱ルック(2018年1月 ㈱ルック分割準備会社より商号変更)へ承継、当社は純粋持株会社へ移行し、㈱ルックホールディングスへ商号変更

2018年7月

㈱ルックが㈱ヴェラ・ブラッドリー・スタイルを吸収合併

2019年7月

「Bisonte Italia Holding S.r.l.」(イタリア・フィレンツェ)の全持分を取得し、完全子会社化

同社及びその子会社を連結子会社に包含(現連結子会社)

2019年10月

本店を東京都港区に移転

2020年4月

㈱ルックが㈱レッセ・パッセを吸収合併

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行

事業内容

ルックホールディングスとその14の子会社は、主に婦人服の企画、製造、販売を手掛けるグループです。事業は大きく分けてアパレル関連事業、生産及びOEM事業、物流事業、飲食事業の4つのセグメントに分類されます。

アパレル関連事業では、日本国内での直営店舗や百貨店での販売のほか、Eコマースや専門店への販売も行っています。特に注目すべきは、A.P.C.ブランドの紳士服や婦人服を取り扱うA.P.C.Japan(株)で、フランスからの輸入やライセンス商品の生産を通じて、国内外で販売を展開しています。また、韓国では、独自企画や海外からの仕入れによる婦人服の販売を行っており、欧州では、Il Bisonte S.p.A.が中心となり、皮革製品の生産から販売までを手がけています。

生産及びOEM事業では、ルックモード(株)がルックホールディングス及びA.P.C.Japan(株)のアパレル関連商品の生産を担当し、グループ外の商品についてもOEM生産を行っています。このセグメントでは、品質管理や生産管理業務も重要な役割を果たしています。

物流事業は、エル・ロジスティクス(株)が中心となり、国内子会社3社のアパレル関連商品の検査や物流業務を受託しています。このセグメントは、グループ全体の効率的な商品流通を支える基盤となっています。

飲食事業では、ルックホールディングスがミラノのジェラート専門店「ジェラテリア マルゲラ」と提携し、日本国内でのジェラート製品等の製造・販売を行っています。この事業は、アパレル事業とは異なる分野でのブランド展開を示しています。

ルックホールディングスグループは、アパレル中心の事業展開を基盤としながら、生産、物流、飲食といった多角的な事業を通じて、幅広い顧客ニーズに応える体制を整えています。

経営方針

ルックホールディングスは、お客様第一主義を経営理念とし、ファッションを通じて顧客満足度の向上と新しいライフスタイルの創造を目指しています。同社グループは、売上高と経常利益を重要な経営指標としており、これらを安定的に持続させることを目標に掲げています。

経営環境においては、新型コロナウイルス感染症の影響緩和による景気回復が期待される一方で、資源価格の高騰や海外経済の減速懸念など不透明な状況が続くと予想されます。このような環境下、ルックホールディングスは、ブランド価値の確立と売上の拡大、収益性のあるブランド事業への経営資源の効果的な投資を通じて、持続的な利益創出を目指しています。

中期経営計画(2019年~2023年)では、2023年度の連結業績目標として、売上高550億円(前年比0.6%増)、営業利益38億円(前年比2.6%増)、経常利益41億円(前年比2.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益28億円(前年比5.1%増)を見込んでいます。

ルックホールディングスグループは、アパレル関連事業を中心に、生産及びOEM事業、物流事業、飲食事業を展開しており、多角的な事業を通じて幅広い顧客ニーズに応える体制を整えています。同社は、変化する経営環境に対応しながら、ブランド価値の向上と持続可能な成長を目指しています。