三陽商会JP:8011

時価総額
¥439.3億
PER
9.1倍
衣料品等繊維製品の製造・販売を主な事業とし、衣料品の縫製加工、海外生産支援業務、ライセンス管理業務を手がける。

事業内容

三陽商会は、主に衣料品や繊維製品の製造・販売を行う企業グループです。このグループは、三陽商会とその子会社3社で構成されています。事業はアパレルを中心としたファッション関連事業の単一セグメントとして運営されています。

三陽商会は、衣料品の製造と販売を直接手がけています。また、子会社の株式会社サンヨーソーイングは、衣料品の縫製加工を担当し、商社を通じて三陽商会に製品を納入しています。これにより、製造から販売までの一貫したプロセスを実現しています。

さらに、子会社の上海三陽時装商貿有限公司は、海外での生産支援業務を行っています。これにより、グローバルな生産体制をサポートし、効率的な製品供給を可能にしています。また、エコアルフ・ジャパン株式会社は、三陽商会に対して日本国内での商標権の独占使用権を許諾するライセンス管理業務を行っています。

経営方針

三陽商会は、ファッションを通じて美しく豊かな生活文化を創造し、社会の発展に貢献することを基本方針としています。同社は、2028年を最終年度とする中期経営計画を策定し、売上高1,000億円、営業利益率10%、ROE10%の達成を長期目標としています。この目標に向けて、アッパーミドル市場での競争優位性を強化し、新たな成長戦略を推進する方針です。

中期経営計画では、2028年に売上高700億円、営業利益率7.1%、ROE10.7%を目指しています。これを達成するために、オーガニックグロースによる既存事業の拡大と新規商圏の確保に向けた投資を積極的に行います。また、ブランド価値の向上を通じて事業領域を拡大し、M&Aを活用した市場拡大も視野に入れています。

同社は、ブランド戦略として基幹ブランドの価値向上を図り、各ブランドの売上高100億円体制を構築することを目指しています。さらに、チャネル戦略では、百貨店や直営店、ECサイトを活用し、新たな顧客層の取り込みとブランド価値の向上を図ります。EC専用ブランドの立ち上げも進め、オンラインとオフラインの相互補完体制を強化します。

資本戦略では、ROE目標の達成とIR活動の強化を通じてPBRの改善を図ります。成長戦略やM&Aを通じて利益を増やし、配当水準の向上や自社株式取得を通じて株主還元を強化します。利益の最大化により蓄積されたキャッシュは、成長投資や社員還元、株主還元に積極的に活用し、適正化を図ります。