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リンテックJP:7966
事業内容
リンテックは、印刷材・産業工材関連、電子・光学関連、洋紙・加工材関連の3つの事業セグメントを展開しています。これらのセグメントを通じて、製品の製造、加工、販売を行い、物流や原材料、技術の供給も手がけています。
印刷材・産業工材関連では、シール・ラベル用粘着製品やラベリングマシン、自動車用粘着製品、工業用粘着テープ、ウインドーフィルム、屋外看板・広告用フィルム、内装用化粧フィルムなどを製造・販売しています。主要な関係会社には、PT MULTIYASA SWADAYAやリンテックコマース株式会社などがあります。
電子・光学関連では、半導体関連粘着テープや半導体関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープ、光学ディスプレイ関連粘着製品を製造・販売しています。主要な関係会社には、LINTEC SINGAPORE PRIVATE LIMITEDやLINTEC OF AMERICA, INC.などがあります。
洋紙・加工材関連では、カラー封筒用紙、色画用紙、特殊機能紙、高級印刷用紙、建材用紙、粘着製品用剥離紙、光学関連製品用剥離フィルム、合成皮革用工程紙、炭素繊維複合材料用工程紙などを製造・販売しています。主要な関係会社には、琳得科(蘇州)科技有限公司や湘南リンテック加工株式会社などがあります。
リンテックは、地域統括会社としてLINTEC USA HOLDING, INC.やLINTEC ASIA PACIFIC REGIONAL HEADQUARTERS PRIVATE LIMITEDを持ち、米国やASEAN地域、インドでの事業を統括しています。また、MACTAC AMERICAS, LLCは持株会社として、米国、カナダ、メキシコに連結子会社を所有しています。
経営方針
リンテックは、2030年を目標とした長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」(LSV 2030)を掲げています。このビジョンの基本方針は、イノベーションを通じて企業体質を強化し、新製品や新事業を創出することで持続的成長を目指し、サステナブルな社会の実現に貢献することです。
LSV 2030では、三つの重点テーマを設定しています。まず、「社会的課題の解決」では、環境問題や人権尊重、ガバナンス強化を通じて、社会に貢献することを目指しています。次に、「イノベーションによる企業体質の強靭化」では、DX推進や生産プロセスの革新を通じて、効率性と競争力を高めます。
最後に、「持続的成長に向けた新製品・新事業の創出」では、技術革新を基に新たな製品や事業を開発し、グローバル市場でのプレゼンスを強化します。これにより、リンテックは持続可能な成長を実現し、企業価値の向上を図ります。
リンテックは、これらの重点テーマを実現するために、3年ごとの中期経営計画を策定し、段階的に目標を達成しています。特に、2024年から始まる「LSV 2030-Stage 2」では、半導体や電子部品関連製品の需要増加に対応し、売上高や利益の過去最高を達成しました。
今後も、地政学リスクやコスト上昇といった課題に直面しつつも、リンテックは持続的な成長を目指し、重点テーマに対する取り組みを強化していく方針です。これにより、企業価値の向上と株主還元を実現し、社会に貢献する企業としての地位を確立します。