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興研 (7963) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
興研は、労働安全衛生分野に特化した保護具メーカーです。同社は防じんマスクや防毒マスクといった呼吸保護具を主力製品とし、作業現場での労働者の安全を守る製品を提供しています。また、クリーンルーム向けの環境関連製品も手がけており、幅広い産業分野で使用される保護・環境機器を製造・販売しています。
同社の主要顧客は、製造業や建設業などの企業で働く労働者を抱える事業者となります。労働安全衛生法に基づく法令需要が収益の基盤となっており、安定した需要が見込める事業構造を持っています。特に粉じんや有害ガスが発生する現場では、同社の製品が欠かせない存在となっています。
事業セグメントは大きく3つに分かれます。マスク関連事業では防じん・防毒マスクなどの労働安全衛生保護具を、環境関連事業ではオープンクリーンシステムなどの空気清浄機器を展開しています。これらに加えて、その他事業も手がけており、労働安全と環境保護の両面から包括的なソリューションを提供する体制を整えています。
経営方針
興研は「クリーン、ヘルス、セーフティ」の3分野を事業領域として、持続的な成長を目指しています。同社は「技術立社」を掲げ、規模の拡大よりも「オンリーワン」「ナンバーワン」の技術・製品開発を重視した経営戦略を推進しています。数値目標としては、営業利益の拡大および営業利益率の向上を掲げており、市場占有率を着実に高めながら生産性向上に取り組むことで収益基盤の強化を図っています。
同社の重点投資分野は、マスク関連事業に次ぐ第2の柱として位置づけるクリーン事業の育成・拡大です。オープンクリーンシステム「KOACH」を中心とした環境関連事業に経営資源を積極投入し、半導体分野で需要が高まる「ISOクラス1」レベルの最高清浄度を実現する技術で差別化を図っています。ヘルス分野では、コロナ禍で高く評価されたN95マスク「ハイラック350型」のシェア拡大や内視鏡洗浄消毒装置の普及に注力しています。
新市場開拓では、厚生労働省が進める法令・規則改正への対応を事業機会と捉え、より安全性の高い産業用マスクの開発・供給を強化しています。セーフティ分野では、電動ファン付き呼吸用保護具「ブレスリンク」シリーズや使い捨て式防じんマスク「ハイラック」シリーズで高い市場シェアを維持しながら、自然災害やテロ対策など新たな安全対策市場の裾野拡大にも取り組んでいます。
技術革新への取り組みでは、約30年運用する独自の人事システム「HOPES」で多様性を重視した人材育成を行い、マイスター制度や月例研究発表会などで技術開発力の向上を図っています。基礎研究所、開発部、テクノヤードに配属された技術開発員がマトリクス型の研究開発体制で連携し、「先進技術センター」を拠点として社外機関との共同研究も推進することで、継続的なイノベーション創出を目指しています。