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ピジョン (7956) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
ピジョンは育児用品と介護用品の製造・販売を主力事業とする企業です。同社は哺乳瓶や乳首、ベビーカー、紙おむつなどの育児関連商品から、大人用おむつや介護用品まで幅広い製品を手がけています。また、保育・託児サービスなどの子育て支援事業も展開しており、育児に関わる総合的なソリューションを提供しています。
同社の主要顧客は乳幼児を持つ家庭と高齢者介護施設や家庭です。収益は製品販売が中心となっており、国内外の製造拠点で生産した商品を各地域の販売子会社を通じて市場に供給する体制を構築しています。特に中国やアジア地域では現地生産・現地販売の仕組みを確立し、各国のニーズに応じた商品展開を行っています。
同社の事業は地域別に「日本事業」「中国事業」「シンガポール事業」「ランシノ事業」の4つのセグメントに分かれています。日本事業では育児用品に加えて介護用品や保育サービスを展開し、中国・シンガポール事業では主に育児用品を現地市場向けに販売しています。ランシノ事業は欧米市場向けの育児・女性向け製品ブランドとして独立した事業展開を行っており、グローバルな事業基盤を支えています。
経営方針
ピジョンは2026年12月期から2028年12月期までの第9次中期経営計画を策定し、「収益性を伴う持続的な成長」を基本戦略に掲げています。同社は最終年度となる2028年12月期に売上高1,250億円、営業利益200億円の達成を目標としており、ROE14.9%、ROIC15.4%という高い収益性指標の実現を目指しています。この計画では哺乳器を中心とした基幹商品群の成長加速と、エイジアップ商品によるLTV(顧客生涯価値)の拡大を両輪とした戦略を推進します。
重点投資分野では、同社最大の強みである哺乳器・乳首を「最優先投資領域」と位置付け、グローバル市場シェア20%という10年後の野心的な目標を掲げています。同時に、過去の学びから特定した知見やブランド力を活かせる商品カテゴリを「次なる成長領域」として育成し、経営資源の集中投下を図ります。この差別化戦略により、哺乳器で培った強力なブランド力を収益性の高い基幹商品群に波及させ、顧客一人当たりの生涯価値を向上させることで持続的な競争優位の確立を目指しています。
地域戦略では「選択と集中」を徹底し、市場特性に応じた機動的な投資配分を行います。米州・欧州事業では哺乳器の売上倍増に向けた施策を遂行し、妊娠から授乳までを支援する商品サイクルの構築を進めます。シンガポール事業では成長市場での広口タイプ哺乳器の拡大と高付加価値化を加速させ、特にインド市場では流通構造の高度化に注力します。一方、出生数減少に直面する日本と中国事業では、ブランド価値の再定義とオペレーション効率化により安定した収益基盤の構築を図ります。
経営基盤の強化では、各事業本部の責任者となる事業役員と、5つの専門領域を管掌するCxOとの役割分担を明確化し、相互連携を強化する新体制を構築しています。また、重要課題として設定した5つのマテリアリティに基づく着実なESGへの取り組みを推進し、「社会的価値が経済価値をリードする」という二項共創の考え方のもと、環境負荷軽減と社会課題解決を通じた持続可能な成長モデルの確立を目指しています。