河合楽器製作所JP:7952

時価総額
¥330.7億
PER
10倍
楽器の製造・販売、音楽・体育教室運営、素材加工、IT機器販売・ソフトウェア開発、金融・保険代理店事業を展開。

沿革

1927年8月

河合楽器研究所を創立。ピアノの製造・販売を開始。

1929年6月

河合楽器製作所と改称。

1951年5月

株式会社河合楽器製作所と改組。

1956年10月

カワイ音楽教室を創設。

1960年1月

国内販売の強化を図るため、全国主要都市に営業所・出張所を開設、直営店制度を開始。

1960年11月

東京証券取引所に上場。

1963年5月

アメリカ カリフォルニア州ロサンゼルス市に、販売会社カワイアメリカコーポレーション(現・連結子会社)を設立。

1967年6月

カワイ体育教室を創設。

1976年2月

金属異形圧延加工を開始。

1979年12月

ドイツ ハーン市(現・所在地クレフェルト市)に、カワイヨーロッパGmbH(現・連結子会社)を設立。

1980年3月

金属圧延加工専門工場として長野県松本市にカワイ精密金属株式会社(現・連結子会社)を設立。

1980年9月

グランドピアノ専門工場として静岡県磐田郡竜洋町(現・磐田市)に竜洋工場及びピアノ研究所完成。現在は、グランドピアノ及びアップライトピアノを生産。

1981年11月

オーストラリア ニューサウスウェールズ州シドニー市(現・所在地ニューサウスウェールズ州ノース・シドニー)に販売会社カワイオーストラリアPTY. LTD.(現・連結子会社)を設立。

1985年2月

ソフトウェアの開発販売及びIT機器の販売・保守会社として株式会社カワイビジネスソフトウエア(現・連結子会社)を設立。

1986年6月

英国 ドウセット(現・所在地ミルトン・キーンズ)に販売会社カワイUK Ltd.(現・連結子会社)を設立。

1989年7月

株式会社カワイ音響システム(現・連結子会社)を設立。

1994年10月

カワイ精密金属株式会社都田工場を建設。(現・本店)

1998年3月

株式会社カワイハイパーウッド(現・連結子会社)を設立。

2001年4月

インドネシア 西ジャワ州カラワン県に、ピアノ生産会社PT.カワイインドネシア(現・連結子会社)を設立。

2002年12月

中国 上海市に、販売会社河合貿易(上海)有限公司(現・連結子会社 カワイ楽器(中国)有限公司)を設立。

2004年11月

中国 浙江省寧波市に、ピアノ部品生産会社河合楽器(寧波)有限公司(現・連結子会社)を設立。

2007年8月

PT.カワイインドネシアにて、電子ピアノの組立開始。

2012年10月

中国 上海市に、電子ピアノ生産会社上海カワイ電子有限公司(現・連結子会社)を設立。

2012年11月

石川県羽咋市に、銑鉄鋳物の製造及び販売会社株式会社カワイキャスティング(現・連結子会社)を設立。

2014年3月

株式会社全音楽譜出版社(現・連結子会社)の全株式を取得。子会社化。

2015年7月

株式会社学研ホールディングスと資本業務提携を開始。

2015年12月

アメリカ テキサス州ヒューストン市に海外初の直営店を開設。

2016年5月

中国 北京市に、河合楽器(中国)有限公司(現・連結子会社 カワイ楽器(中国)有限公司)を設立。

2017年2月

パーソンズ ミュージック コーポレーションと資本業務提携を開始。

2018年1月

フランス クールブヴォア市(現・所在地パリ市)に、販売会社カワイフランスSAS(現・連結子会社)を設立。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

2023年1月

河合貿易(上海)有限公司と河合楽器(中国)有限公司を合併。(現・連結子会社 カワイ楽器(中国)有限公司)

事業内容

河合楽器製作所は、楽器の製造及び販売、教育関連サービス、素材加工、情報関連サービスなど幅広い事業を展開しています。同社グループは、河合楽器製作所を含む23社で構成され、各事業は密接に連携しています。

楽器教育事業では、ピアノや電子楽器、管弦打楽器などの販売、音楽教室や体育教室の運営、楽器の調律や修理サービスを提供しています。国内では、直営店や販売代理店を通じて製品を販売し、㈱全音楽譜出版社や㈱カワイ友の会などの子会社が楽譜の出版や楽器の販売を行っています。海外では、カワイアメリカコーポレーションやカワイヨーロッパGmbHなどの子会社を通じて製品を販売し、音楽教室の運営も行っています。

素材加工事業では、電子電気部品や自動車部品用の金属材料加工、防音室や音響部材の製造販売を手がけています。カワイ精密金属㈱や㈱カワイハイパーウッドなどの子会社が製造を担当し、河合楽器製作所が販売を行っています。

その他の事業として、情報関連事業では㈱カワイビジネスソフトウエアがIT機器の販売・保守やコンピュータソフトウェアの開発・販売を、㈱カワイアシストが金融関連事業や保険代理店事業を展開しています。

これらの事業を通じて、河合楽器製作所グループは、楽器製造の伝統を守りつつ、教育や素材加工、情報技術の分野で幅広いサービスを提供しています。

経営方針

河合楽器製作所は、その長期ビジョン「100年ブランドの確立」を目指し、第7次中期経営計画「Resonate 2024」を推進しています。この計画は、2023年3月期から2025年3月期までの3年間にわたり、楽器製造の伝統を守りながら、新たな事業環境に適応し、堅実な成長を目指すものです。特に、ピアノ製造において世界一を目指すと共に、顧客満足度の追求、音楽文化の発展を通じて企業価値とブランド力の向上を図ります。

同社は、顧客接点の進化、需要拡大領域の強化、コスト増への対応という重点戦略を掲げています。これにより、顧客購買行動の変化に適応したプロモーション政策の強化、製品ラインナップの拡充、生産性の向上と販売価格の適正化を進めています。

また、楽器教育事業では、ブランド力の強化、販売力の強化、製品・サービス力の強化、生産力の強化、組織力の強化を基本戦略としています。これにより、KAWAIブランドの更なる強化、高付加価値化とシェアアップの追求、ピアノメーカーならではの技術を生かした顧客満足度の絶え間ない探求を目指しています。

素材加工事業では、金属事業と音響事業の強化を図り、新規品の受注拡大、生産性向上のための設備投資加速、個人用途の拡大と法人市場の開拓を進めています。

これらの戦略を通じて、河合楽器製作所は、楽器製造の伝統を守りつつ、教育や素材加工、情報技術の分野で幅広いサービスを提供し、持続的な成長を目指しています。