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ローランドJP:7944
沿革
1972年 4月 |
大阪府大阪市住吉区(現 住之江区)に資本金3,300万円でローランド株式会社設立 |
8月 |
東京営業所、大阪営業所開設 |
8月 |
ローランドブランド第1号商品となるリズムマシン発表 |
11月 |
ギターアンプ、エフェクター発売 |
1973年 3月 |
大阪府大阪市にエフェクター製造のメグ電子株式会社(後の ボス株式会社)設立 |
4月 |
シンセサイザー、電子ピアノ発表 |
1976年 5月 |
オーストラリアに販売会社設立 |
1978年 4月 |
アメリカに販売会社設立 |
1981年 1月 |
イギリス、ドイツに販売会社設立 |
3月 |
デンマークに販売会社設立 |
5月 |
大阪府大阪市住之江区にエフェクター・キット/コンピュータ周辺機器のアムデック株式会社 (現 ローランド ディー.ジー.株式会社)設立 |
11月 |
カナダに販売会社設立 |
1982年 3月 |
ベルギーに販売会社設立 |
1984年11月 |
大阪市に音楽教室(現 ローランド・ミュージック・スクール)開設 |
1985年 2月 |
セット式電子ドラム発表 |
1986年 1月 |
イタリアに販売会社設立 |
3月 |
静岡県引佐郡(現 浜松市)に細江工場(現 本社工場)完成 |
1988年 7月 |
スイスに販売会社設立 |
1989年12月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場 |
1990年 2月 |
スペインに販売会社設立 |
5月 |
ハンガリーに販売会社設立 |
9月 |
浜松研究所完成 |
1991年10月 |
ブラジルに販売会社設立 |
1993年 5月 |
本社を大阪市北区堂島浜に移転 |
1997年 7月 |
浜松市に都田工場完成 |
10月 |
フランスに販売会社設立 |
1998年 3月 |
ポルトガルに販売会社設立 |
6月 |
東京証券取引所市場第二部に上場 |
1999年 9月 |
東京証券取引所及び大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
2000年10月 |
ローランド ディー.ジー.株式会社が東京証券取引所市場第二部に上場 |
2001年 1月 |
ポーランドに販売会社設立 |
7月 |
中国に生産会社設立 |
9月 |
ビクター・テクニクス・ミュージック株式会社と当社音楽教室を統合し、ローランド ミュージック スタジオ株式会社(現 ローランド・ミュージック・スクール)設立 |
2002年 3月 |
ローランド ディー.ジー.株式会社が東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
2003年 3月 |
中国に物流会社設立 |
2004年 8月 |
ベルギーとフランスの販売会社統合 |
8月 |
スペインとポルトガルの販売会社統合 |
2005年 7月 |
本社を浜松市細江町(現 浜松市浜名区細江町)に移転 |
2007年 7月 |
中国に販売会社設立 |
2009年 4月 |
ロシアに販売会社設立 |
2014年 2月 |
イギリスに欧州地域販売子会社10社の持株会社設立 |
7月 |
株式会社常若コーポレーションが当社普通株式を取得し、同社の子会社となる |
10月 |
東京証券取引所市場第一部上場廃止 |
11月 |
マレーシアに生産会社設立 |
2015年 1月 |
当社を存続会社として、株式会社常若コーポレーションと合併 |
4月 |
Roland RVS Holding Inc.(RVSの持株会社)設立 |
5月 |
アメリカに音楽/メディア製作用ソフトウエアの開発・販売会社(RVS)を設立 |
8月 |
ローランド ディー.ジー.株式会社の保有株式一部売却により、同社を持分法適用の範囲から除外 |
2016年 3月 |
Roland VM Corporation(V-MODAの持株会社)設立 |
5月 |
アメリカのヘッドホン開発製造会社(V-MODA)を子会社化 |
2017年 4月 |
マレーシアにグローバルでの商流管理会社を設立 |
2018年 1月 |
ボス株式会社を吸収合併 |
7月 |
メキシコに販売会社設立 |
2020年10月 |
イギリスの販売会社と統括管理会社(持株会社)を統合 |
12月 |
東京証券取引所市場第一部に再上場 |
2021年 9月 |
アメリカの販売会社を存続会社として、V-MODAとRoland VM Corporationを吸収合併 |
2022年 4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 |
7月 |
フランスの販売会社を解散し、業務をイギリスの統括管理会社に継承 |
7月 |
スイスの販売会社を清算結了し、業務をイギリスの統括管理会社に継承 |
8月 |
アメリカの販売会社を存続会社として、RVSとRoland RVS Holding Inc.を吸収合併 |
9月 |
Roland Drum Corporation(DWの持株会社)設立 |
10月 |
アメリカのドラム開発・製造・販売会社(DW)を子会社化 |
2023年 5月 |
スペインの販売会社を清算結了し、業務をイギリスの統括管理会社に継承 |
8月 |
イタリアの販売会社を清算結了し、業務をイギリスの統括管理会社に継承 |
事業内容
ローランドは、電子楽器の開発、製造、販売を主軸に据えるグローバル企業です。同社グループは、ローランド本体、子会社19社、関連会社1社から構成され、電子ピアノ、ドラム、シンセサイザー、ギター関連機器など多岐にわたる製品を提供しています。1972年の設立以来、エレクトロニクス技術の進歩に合わせて研究開発を重ね、楽器市場に新たな価値を提案し続けてきました。また、「音」と「映像」の融合にも早期から取り組み、映像関連機器の開発・販売も手がけています。
ローランドは、世界各地に販売会社を設立し、特に欧州、北米、新興国市場において現地の音楽文化や需要に即した製品投入で販売拡大を図っています。製造面では、海外生産を基本としつつ、製品特性に応じて自社工場や外部委託の最適な拠点を選択しています。
同社グループは「電子楽器事業」の単一セグメントで活動し、ローランド本体は製品の企画や研究開発、グループ全体の監督、予算及び事業計画の承認、映像関連機器の生産、日本国内市場への販売など多岐にわたる機能を担っています。製造子会社2社のうち、Roland Manufacturing Malaysia Sdn. Bhd.はマレーシアにある主力生産拠点です。販売子会社は計9社あり、米州、欧州、アジア・オセアニア地域に設置されており、それぞれの市場や商習慣に合わせた販売活動を展開しています。また、ドラム事業の開発、製造、販売を担うDrum Workshop, Inc.など、特定の事業に特化した子会社も存在します。
経営方針
ローランドは、2023年からの3年間を対象とした中期経営計画を策定し、音楽創造分野において世界的リーダーを目指しています。同社の経営理念は、「創造の喜びを世界に広める」「BIGGESTよりBESTになる」「共感を呼ぶ企業になる」という3つのスローガンに集約されています。これらは、ローランドが目指す企業像とその存在意義を示しています。
中期経営計画では、「Create Fans For Life!」をスローガンに掲げ、生涯にわたるファンを生み出し、より多くの音楽愛好家に愛されるブランドを目指しています。具体的な施策として、市場創造と潜在顧客へのアプローチに注力し、Game Changer製品・サービスの開発、新製品投入による新たな市場創造を目指します。また、ピアノやドラム事業においては、新規チャネルの開拓や製品拡充を通じてビジネスの拡大を図ります。
シェア拡大のためには、ポータブル・キーボード市場への再参入や新興国での販売拡大、Roland Retailによるシェア拡大を推進します。顧客接点の質と量を向上させるため、Roland Direct StoreやStore in Store、Roland Direct ECなどの販売チャネルを通じて顧客と直接つながる取り組みを強化します。
ライフタイムバリューの向上には、Roland CloudやRoland Platformを通じたパーソナライズされた体験サービスの提供や、顧客理解に基づく製品やサービスの充実化、マーケティングの最適化を目指します。さらに、ブランディングの強化やグローバル人事、基盤強化、サプライチェーンの高度化など、長期ビジョン実現に向けた基盤の強化にも取り組んでいます。
これらの施策を通じて、ローランドは不確実な環境下でも売上と利益を創出し、すべてのステークホルダーにとっての事業価値を持続的に向上させることを目指しています。