ジェイエスピーJP:7942

時価総額
¥732.2億
PER
12.4倍
発泡技術を駆使し、スチレンペーパー、ミラボード、ミラマットなどのプラスチック製品製造販売、ビーズ成型品の製造販売を展開。

沿革

1962年1月

日本瓦斯化学工業株式会社(現 三菱瓦斯化学株式会社)の出資により、発泡技術を主体としたプラスチック製品の事業を営むことを目的として、日本スチレンペーパー株式会社を設立

1962年11月

神奈川県平塚市にて、発泡ポリスチレンペーパーの製造を開始

1971年7月

鹿沼工場操業開始、発泡ポリエチレンシート(ミラマット)の製造を開始

1975年10月

発泡ポリスチレンペーパー及び各種熱可塑性合成樹脂加工品の開発、販売を目的とし、日本ザンパック株式会社(現 株式会社JSPパッケージング)を設立

1978年7月

押出発泡ポリスチレンボード(ミラフォーム)の製造を開始

1978年12月

セイホクパッケージ株式会社に出資

1980年4月

鹿沼第二工場操業開始、ミラブロックの製造を開始

1982年1月

ポリプロピレン発泡ビーズ及び成型品(ピーブロック)の製造を開始

1985年10月

北米に於ける事業持株会社としてJSP America INC.(現 JSP International Group LTD.)を設立

1985年12月

北米地域の製造・販売拠点としてArco Sentinel社と合弁でARCO/JSP社(現 JSP International LLC)を設立

1989年1月

社名を株式会社ジェイエスピー(商号 株式会社JSP)に変更

1990年2月

東京証券取引所市場第二部に上場

1990年4月

鹿沼研究所を新設

1991年4月

韓国に合弁会社 KOSPA株式会社を設立

1992年2月

台湾にTaiwan JSP Chemical Co.,LTD.を設立

1993年12月

欧州での販売拠点としてJSP Europe S.A.R.L.(現 JSP International S.A.R.L.)他3社の販売子会社を設立

1995年11月

アジア地域の製造・販売拠点として、シンガポールにJSP Foam Products PTE.LTD.を設立

1996年6月

フランスの製造会社としてJSP International Manufacturing S.A.R.L.を設立

2001年4月

JSP International S.A.R.L.は、ドイツの樹脂成型メーカーの自動車部品成型部門を買収し、JSP International GmbH & Co.KGを設立

2001年12月

JSP International S.A.R.L.は、JSP International Manufacturing S.A.R.L.を吸収合併

2002年4月

当社の発泡ポリオレフィンビーズ成型品の製造部門及び販売部門をJSPモールディング株式会社へ会社分割

2002年7月

中国の製造拠点として、JSP Plastics (Wuxi) Co.,LTD.(現 JSP Advanced Materials (Wuxi) Co.,LTD.)を設立

2003年7月

三菱化学フォームプラスティック株式会社と合併

2004年3月

中国での販売拠点としてJSP International Trading (Shanghai) Co.,LTD.(現 JSP Plastics (Shanghai) Co.,LTD.)を設立

2005年3月

東京証券取引所市場第一部に指定替上場

2006年11月

中国華南地方向けの製造・販売拠点として、JSP Plastics (Dongguan) Co.,LTD.(現 JSP Advanced Materials (Dongguan) Co.,LTD.)を設立

2006年11月

Kunshan JSP Seihoku Packaging Material Co.,LTD.を当社子会社であるセイホクパッケージ株式会社と合弁で設立

2007年10月

鹿沼物流センターを新設し、11月1日より本格稼働を開始

2008年3月

日立化成工業株式会社よりビーズ法発泡ポリスチレン事業を譲受けるとともに、日化化成品株式会社(現 NK化成株式会社)の全株式を取得

2010年7月

インドの製造・販売拠点としてJSP Foam India Pvt.LTD.を設立

2011年1月

ブラジルに於ける事業持株会社としてJSP Participacoes LTDA.を設立

2011年2月

JSP Participacoes LTDA.は、ブラジルの製造・販売拠点としてFagerdala Brasil LTDA.を買収し、同社をJSP Brasil Industria de Plasticos LTDA.に社名変更

2011年12月

JSP Brasil Industria de Plasticos LTDA.を存続会社として、JSP Participacoes LTDA.は、同社子会社JSP Brasil Industria de Plasticos LTDA.と合併

2015年3月

三菱瓦斯化学株式会社の当社株式公開買付けにより、同社はその他の関係会社から親会社へ異動

2015年5月

中国華中・西南地方向けの製造・販売拠点として、JSP Plastics (Wuhan) Co.,LTD.(現 JSP Advanced Materials (Wuhan) Co.,LTD.)を設立

2016年2月

2019年8月

鹿沼ミラフォーム工場を新設し、2月1日より本格稼働を開始

関西工場に隣接する土地にミラフォームの新工場を建設し、8月1日より本格稼働を開始

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

ジェイエスピーは、国内外において多岐にわたるプラスチック製品の製造販売を行っている企業です。同社グループは、ジェイエスピーと国内子会社11社、海外子会社26社、関連会社4社、親会社1社で構成されており、発泡技術を核とした機能性と経済性に優れた製品を提供しています。

ジェイエスピーの事業は大きく分けて「押出事業」「ビーズ事業」「その他」の3つのセグメントに分類されます。押出事業では、スチレンペーパーやミラボードなどの発泡ポリスチレン製品や、キャプロン、ミラマットなどのポリエチレン製品の製造販売を行っています。また、同社の子会社はこれらの製品の成形加工や二次加工を担っています。

ビーズ事業では、発泡ポリオレフィンビーズや発泡性ポリスチレンの製造販売を主軸に、ビーズ成型品の委託加工や製造販売も手掛けています。この事業には、国内外の複数の子会社が関わっており、グローバルに展開しています。

その他の事業としては、ジェイエスピー製品や一般包装資材の仕入れと販売を行っている子会社があります。これにより、同社グループは包装材料の分野でも事業を展開しています。

ジェイエスピーは、これらの事業を通じて、多様なニーズに応えるプラスチック製品の提供を続けています。

経営方針

ジェイエスピーは、創造的行動力を核とした社会貢献を企業理念に掲げ、発泡樹脂製品を中心とした事業を展開しています。同社は、長期ビジョン「VISION2027」を策定し、「Deliver with WOW!」を新たな経営方針としています。このビジョンに基づき、顧客や社会から必要とされる真のグローバルサプライヤーを目指し、海外市場への拡大や新規需要の掘り起こしに積極的に取り組んでいます。

中期経営計画「Change for Growth」では、サステナビリティ経営への転換を目指し、循環型経済への取り組みを強化しています。この計画では、経済価値だけでなく社会的価値の提供拡大、経営基盤の強化を基本コンセプトとして掲げており、人材育成、労働安全、環境保全、コーポレート・ガバナンス、情報システム基盤の強化などに注力しています。

また、同社は自動車部品、建築住宅断熱材、フラットパネルディスプレイ関連保護材、新たな事業領域として4つの成長エンジンを位置付け、これらの領域での成長を目指しています。特に、新たな事業領域では、新規事業創出やM&Aを通じて売上高30,000百万円規模の拡大を目標としています。

ジェイエスピーは、これらの戦略を通じて、2027年度に売上高180,000百万円、営業利益18,000百万円、営業利益率10%を目指しています。同社の成長戦略は、既存事業の強化・拡大、事業領域の拡大、経営基盤の強化に焦点を当て、持続可能な成長を追求しています。