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旭化学工業【JP:7928】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
旭化学工業株式会社は、プラスチック製品の成形加工と樹脂成形用金型の設計・製作を主力とする製造グループです。国内外の拠点で金型の設計から成形まで一貫して手がけることで、試作から量産まで対応しています。
同社の顧客は自動車部品や家電、電子機器などプラスチック部品を使う製造業が中心で、金型受注による一時的な売上と量産部品の継続的な販売で収益を構成しています。中国・タイの生産拠点を活用し、地域ごとの需要に合わせた受注体制とコスト管理で売上の安定化を図っています。
事業は日本、 中国(昆山)、タイの三地域で展開しており、各拠点とも成形加工と金型の設計・製作を担っています。具体的には金型設計・製作、試作・評価、成形加工といった工程を一貫して行い、顧客の設計段階から量産までのニーズに応える体制を整えています。
経営方針
同社は年間で売上を毎年10%以上伸ばすことを目指していますが、直近は前期比0.2%増の83億59百万円の売上にとどまり、売上高総利益率についても目標の20%に対して当期は9.5%となっています。こうした状況を踏まえ、売上の量・質の両面で安定的な成長を図ることを経営上の基本方針としています。成形加工と金型の設計・製作を一貫して手がける強みを生かしつつ、収益性の回復を最優先課題としています。
同社は製品差別化と生産性向上に重点投資を行っています。具体的には自社ブランドのアンカープラグの改良や新製品の研究開発に資源を振り向けるほか、生産現場では省力化・高効率化のための最新設備導入や省電力設備への更新を進めています。品質管理面では、製品を撮影して不具合を検知するカメラ設備を導入済みで、これをより高度化して複雑な不良の検出精度を高める取り組みを続けています。
同社は得意先依存の脱却と新市場開拓を明確な課題と認識しています。2025年8月期の実績では電動工具部品と自動車部品が売上の93.5%を占めており、特定業界に偏った構成を改善するため、既存顧客以外への販売拡大を目指しています。中国(昆山)やタイの生産拠点を活用して地域需要に応じた受注体制を強化するとともに、廃棄予定の樹脂を使った建築資材の開発や、樹脂の再利用を促す新分野への展開、さらに研究段階にある植物工場の量産化による食品分野への参入も視野に入れています。
同社は技術革新を成長の原動力と位置づけ、研究開発と現場改善を並行して進めています。金型設計から試作、量産までの一貫体制を基礎に、新材料や成形技術の開発、廃棄ロスを抑える生産方法の確立に取り組んでいます。加えて、製造現場での検査アルゴリズムや画像処理の高度化、リサイクル技術の実用化を進めることで、環境負荷の低減と収益性向上の両立を図っています。