大日本印刷JP:7912

時価総額
¥1.33兆
PER
12.4倍
スマートコミュニケーション、ライフ&ヘルスケア、エレクトロニクスの3部門で、書籍や電子書籍、デジタルマーケティング、ICカード、包装材料、ディスプレイ用光学フィルムなどを手がける。

事業内容

大日本印刷は、スマートコミュニケーション、ライフ&ヘルスケア、エレクトロニクスの3つの主要な事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、多岐にわたる製品やサービスを提供しています。

スマートコミュニケーション部門では、書籍や雑誌、電子書籍の出版、デジタルマーケティング支援、業務プロセスのコンサルティング、BPOサービス、ICカードや決済関連サービス、認証・セキュリティサービスなどを手がけています。また、デジタルサイネージやイベントの企画・運営、バーチャル空間の開発なども行っています。

ライフ&ヘルスケア部門では、リチウムイオン電池用部材や太陽電池用部材、食品や医療品の包装材料、プラスチック成型容器、無菌充填システムなどを提供しています。また、飲料製品の製造・販売も行っており、北海道コカ・コーラボトリングなどが関連会社として関与しています。

エレクトロニクス部門では、ディスプレイ用光学フィルムや有機ELディスプレイ用メタルマスク、半導体製品用フォトマスク、スマホ用カメラモジュール部品などを製造しています。これにより、先端技術を活用した製品を提供し、エレクトロニクス業界に貢献しています。

大日本印刷は、これらの事業を通じて、国内外の多くの関連会社と連携し、幅広い分野での製品とサービスを提供しています。これにより、さまざまな産業において重要な役割を果たしています。

経営方針

大日本印刷は、持続可能な社会の実現を目指し、「人と社会をつなぎ、新しい価値を提供する」という企業理念を掲げています。この理念に基づき、同社は長期的な視点で事業活動を展開し、社会課題の解決と新しい価値の創出を目指しています。これにより、同社は「未来のあたりまえをつくる」というブランドステートメントを実現し、持続的な事業価値と株主価値の創出を図っています。

同社は2026年3月期を最終年度とする中期経営計画を実行中で、事業戦略、財務戦略、非財務戦略の三つの柱を掲げています。事業戦略では、成長牽引事業と新規事業にリソースを集中し、利益の拡大を図ります。財務戦略では、安定的な財務基盤を構築し、成長投資と株主還元のバランスを重視しています。非財務戦略では、人的資本と知的資本の強化、環境への取り組みを推進しています。

具体的には、スマートコミュニケーション部門では、デジタルインターフェース関連や半導体関連の成長牽引事業に注力し、国内外の企業との協業を進めています。ライフ&ヘルスケア部門では、モビリティ・産業用高機能材関連やメディカル・ヘルスケア関連の新規事業を展開し、健康寿命の延伸に貢献しています。エレクトロニクス部門では、半導体サプライチェーンへの提供価値を拡大し、技術革新を推進しています。

大日本印刷は、これらの戦略を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。環境負荷の低減や新規事業の創出を通じて、脱炭素社会や循環型社会の実現に貢献し、企業価値の向上を目指しています。また、ガバナンスの強化を図り、リスクを事業機会に転換するプロセスを強化しています。