タカラトミーJP:7867

時価総額
¥2734.5億
PER
18.7倍
日本、アメリカズ、欧州、オセアニア、アジアでの玩具の企画・製造・販売、シェアードサービス、不動産賃貸を手がけるタカラトミー。

事業内容

タカラトミーは、株式会社タカラトミーとその子会社35社、関連会社3社で構成されています。同社は、玩具やエンターテインメント関連商品の企画、製造、販売を主な事業としています。日本国内では、タカラトミー、トミーテック、タカラトミーアーツ、タツノコプロなどが主要な役割を担っています。

日本市場においては、タカラトミーマーケティングやキデイランド、タカラトミーフィールドテック、ペニイが販売を担当しています。また、タカラトミーアイビスはシェアードサービスや不動産賃貸を行っています。これにより、国内市場での強固な販売網を築いています。

アメリカズ地域では、TOMY CorporationやTOMY International, Inc.などが企画、製造、販売を行っています。さらに、TOMY Canada LimitedやTOMY Shop, Inc.が販売を担当し、北米市場でのプレゼンスを強化しています。

欧州では、TOMY Europe (Holdings) Limitedが企画、製造、販売を行い、TOMY UK Co., Ltd.やTOMY France SARL.、TOMY Deutschland GmbHが販売を担当しています。これにより、欧州市場での展開を支えています。

オセアニア地域では、TOMY Australia Pty Ltd.が販売を行っています。これにより、オセアニア市場での製品供給を確保し、地域のニーズに応えています。

アジア地域では、TOMY (Hong Kong) Ltd.やTOMY (Shenzhen) Ltd.などが開発、設計、生産を行っています。また、TOMY (Shanghai) Ltd.やT-ARTS Korea Co., Ltd.などが販売を担当し、アジア市場での事業展開を支えています。

経営方針

タカラトミーは、2030年を目標に掲げた中長期経営戦略を推進しています。この戦略では、売上高3,000億円、営業利益率10%を達成することを目指し、自己資本利益率(ROE)11%以上を維持することを目標としています。これにより、株主価値の持続的な向上と安定的な利益還元を実現することを重要課題としています。

同社は、成長戦略として年齢軸と地域軸の拡大を掲げています。年齢軸の拡大では、「トミカ」や「プラレール」などのロングセラーブランドを活用し、大人向けシリーズの展開を進めています。また、「ベイブレード」や「デュエル・マスターズ」などのブランドを通じて、幅広い世代へのアプローチを強化しています。

地域軸の拡大においては、アジアや欧米豪を重要拠点とし、地域ごとに適したブランドを展開しています。特に中国市場では「トミカ」ブランドの浸透を進め、北米では「BEYBLADE X」やキャラクター商品の展開を強化しています。これにより、地域ごとの事業機会を拡大しています。

さらに、タカラトミーはブランド価値の向上を図るため、次世代トイ&プレイパーク「タカラトミープラネット」を展開しています。デジタル技術を活用し、ブランドの世界観を拡張することで、ファンコミュニティの構築を目指しています。また、玩具外収入の拡大にも注力し、ライセンシング事業やイベント事業を通じて収益を増加させています。

デジタルテクノロジーの活用も重要な戦略の一環です。スマートフォンアプリやD2C型販売チャネル、SNSを活用し、マーケティング施策の最適化を図っています。これにより、顧客との接点を強化し、ブランドの認知度を高めています。

コーポレート戦略としては、財務の健全性を維持しつつ、株主還元を重視しています。配当や自己株式の取得を通じて、株主価値の最大化を追求しています。また、人財戦略では、多様性や専門性の強化を図り、持続的な成長を支える体制を整備しています。

知的財産戦略においては、「トミカ」や「プラレール」などのブランドを知的財産権で保護し、国内外での競争力を維持しています。これにより、ブランドの価値を最大限に活用し、事業の成長を支えています。