萩原工業JP:7856

時価総額
¥230.9億
PER
12.8倍
合成樹脂加工製品の原糸、クロス、ラミクロス製造・販売、機械製品のスリッター、ワインダー、押出機器等の産業機械製造・販売。

沿革

1962年11月

岡山県倉敷市水島に花莚たて糸用ポリエチレン糸の製造・販売を目的として株式会社萩原商店の水島工場を分社独立させ萩原工業株式会社(資本金15,000千円、代表取締役社長 萩原賦一)を設立

1969年4月

岡山県倉敷市水島にある本社工場敷地内にフラットヤーン製造工場を増設

1970年2月

岡山県笠岡市山口にフラットヤーン製造工場を新設

1970年5月

東京都千代田区に東京営業所(現東京支店)を開設

1974年8月

本社隣接地に、ポリエチレンラミクロスシート(ターピーシート)一貫製造工場を新設

1981年1月

本社敷地内にカーペット二次基布(タフバック)製造工場を新設

1981年7月

本社敷地内にプラント製作工場(現本社エンジニアリング工場)を新設

1989年1月

岡山県浅口郡里庄町に里庄工場を新設し、笠岡工場のフラットヤーン製造設備及び本社タフバック工場を移設

1991年7月

岡山県倉敷市南畝に物流拠点として物流センターを開設

1994年11月

北海道札幌市中央区に札幌営業所を開設

1994年12月

飯塚精機株式会社より紙用スリッターの技術を継承し、スリッター事業に参入

1995年3月

インドネシア共和国西ジャワ州にウイハルタ・カルヤ・アグン社(インドネシア共和国)と三菱化学株式会社及び当社(当社出資比率65%)等による合弁会社ハギハラ・ウイハルタ・インドネシア社(資本金4,000千米ドル、現ハギハラ・ウエストジャワ・インダストリーズ社)を設立

1995年5月

ラミクロスの加工先であった岡山県笠岡市山口にある新星織布株式会社(現日本ファブウエルド株式会社)の株式を取得し当社の子会社(資本金23,000千円)とした(当社出資比率55%)

1997年4月

岡山県上房郡賀陽町(現加賀郡吉備中央町)にシート等の製造販売を目的として子会社かようアイランド株式会社(資本金45,000千円)を設立(当社出資比率100%)

1999年7月

谷山化学工業株式会社よりフラットヤーン及びモノフィラメントの製造・加工及び販売に係る事業を譲受け

2000年6月

大阪証券取引所市場第二部に株式を上場

2001年5月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2002年12月

中華人民共和国山東省にラミクロス製品の製造・販売を目的として子会社青島萩原工業有限公司(資本金700,000千円)を設立(当社出資比率100%)

2005年1月

中華人民共和国上海市に各種自動機器製品の設計・製造を目的として子会社萩華機械技術(上海)有限公司(資本金135,000千円)を設立(当社出資比率100%)

2007年5月

本社敷地内に本社エンジニアリング工場を新設

2007年6月

大阪証券取引所市場第二部上場廃止

2009年4月

子会社かようアイランド株式会社を吸収合併

2012年6月

インドネシア共和国の子会社ハギハラ・ウエストジャワ・インダストリーズ社の第二工場を新設

2014年5月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場

2018年2月

コンクリート補強繊維「バルチップ」のさらなる拡販を目的としてEPC Holdings Pte.Ltd.(現バルチップ・アジア社)の全株式を取得し、子会社化

2018年6月

合成樹脂製品の新市場開拓を目的として東洋平成ポリマー株式会社の全株式を取得し、子会社化

2018年7月

バルチップ事業を統括する子会社バルチップ株式会社(資本金10,000千円)を設立(当社出資比率100%)

2019年3月

タイ王国バンコクに機械据付、運転指導、アフターサービスを目的として子会社ハギハラ・インダストリーズ(タイランド)社(資本金10,000千バーツ)を設立(当社出資比率100%)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

2022年8月

パラグアイ共和国シウダー・デル・エステ市に、バルチップの南米市場への安定供給を目的として子会社ハギハラ・インダストリーズ・イグアス社(資本金500千米ドル)を設立(当社出資比率30%、バルチップ株式会社出資比率70%)

2023年3月

株式会社IHI物流産業システムより金属箔用スリッターに関する技術を譲受け

2023年4月

岡山県笠岡市港町にコーティング及び裁断・溶着等の加工工程を集約することを目的として、笠岡工場を新設

2023年6月

中華人民共和国山東省の子会社青島萩原工業有限公司の清算が結了

2023年7月

アメリカ合衆国テキサス州マッカレンに果物・野菜の包装資材「メルタック」の製造・販売を目的として子会社ハギハラ・インダストリーズ・マッカレン社(資本金5,000千米ドル)を設立(当社出資比率100%)

事業内容

萩原工業及びその子会社17社は、合成樹脂加工製品関連および機械製品関連の製造・販売を主軸に事業を展開しています。具体的には、合成樹脂加工製品事業と機械製品事業の二つのセグメントに分かれています。

合成樹脂加工製品事業では、原糸、クロス、ラミクロスなどの製造・販売を行っており、これらの二次製品の製造も手掛けています。例えば、萩原工業とハギハラ・ウエストジャワ・インダストリーズ社はこれらの製品の製造・販売を、日本ファブウエルド株式会社はラミクロスの二次加工を、バルチップ株式会社とバルチップ・アジア社他8社はバルチップの国内外販売を、ハギハラ・インダストリーズ・イグアス社はバルチップの製造・販売を、東洋平成ポリマー株式会社はフィルム、原糸、ラミクロスの製造・販売をそれぞれ担っています。

機械製品事業では、スリッター、ワインダー、押出関連機器などの産業機械の製造・販売を萩原工業が行っています。また、萩華機械技術(上海)有限公司はこれらの機械の設計・製造・販売を、ハギハラ・インダストリーズ(タイランド)社は萩原工業製品の販売・据付・運転指導・アフターサービスを提供しています。

これらの事業を通じて、萩原工業グループは幅広い製品とサービスを提供し、多様なニーズに応える体制を整えています。

経営方針

萩原工業は、フラットヤーン技術を核とした製品やサービスの提供を通じて、社会的価値の創造と自社の成長を目指しています。同社は2022年12月に「飛躍に向けた原点回帰」をメインスローガンとする中期経営計画を策定しました。この計画では、技術の磨き上げ、製品の拡張、新市場の創出、そして社員の成長と幸福の向上を重視しています。また、前計画の未達要因に対処するための「V字回復戦略」を取り入れ、業績と財務の両面で目標数値を設定しています。

具体的には、2023年10月期から2025年10月期までの3年間を対象期間とし、合成樹脂加工製品事業と機械製品事業の売上高合計目標を330億円、経常利益を33億円としています。財務目標としては、ROE(自己資本利益率)を8%以上、D/Eレシオ(負債対自己資本比率)を0.6と設定し、資本効率の向上と安定した株主還元を目指しています。

さらに、萩原工業は、不安定な経済環境下での事業拡大を目指し、リサイクル技術の開発、ブランドの再構築、新市場の開拓、働き方改革などの成長戦略を推進しています。合成樹脂加工製品事業では、生産品目の再編や海外市場の拡大、BtoCビジネス領域の拡大などに取り組んでいます。機械製品事業では、新たな市場への製品展開やカーボンニュートラルへの取り組みを進めています。また、環境問題への対応として、水平リサイクルシステム「Re VALUE+」に注力し、リサイクル需要の取り込みを目指しています。

これらの戦略を通じて、萩原工業は変化の激しい事業環境に対応し、持続可能な成長を目指しています。