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遠藤製作所JP:7841
沿革
1950年11月 |
新潟県燕市において、ミシン部品の製造販売を目的として株式会社遠藤製作所を設立(資本金240万円) |
1956年2月 |
金型の内製化を開始 |
1957年4月 |
キッチン用品の製造販売を開始(1993年製造中止) |
1959年4月 |
洋食器及びハウスウエア用品の製造販売を開始(洋食器は1977年製造中止) |
1966年10月 |
生産の拡大のため本社工場新築拡張(新潟県燕市) |
1968年5月 |
ゴルフクラブヘッドの製造販売を開始 |
1975年2月 |
株式会社協鍛(新潟県西蒲原郡吉田町(現・燕市)、鍛造業)の株式を54.1%取得し子会社化 |
1977年2月 |
ゴルフ用品の販売を目的として新潟県燕市にエポンゴルフ株式会社設立 |
1984年11月 |
事業体制を「ゴルフ事業部」「ステンレス事業部」「精機事業部(精密機械部品事業、1996年製造中止)」に分割、再編 |
1989年4月 |
ゴルフ事業の生産拡大のため、タイ国バンコク都にENDO THAI CO.,LTD.設立 |
1990年5月 |
ENDO THAI CO.,LTD.ラカバン工場完成(タイ国バンコク都)、アイアンヘッドの製造開始 |
1990年6月 |
本社隣接地にステンレス第2工場新築 |
1992年5月 |
ステンレス事業の生産拡大のため、タイ国チャチンサオ県にENDO STAINLESS STEEL(THAILAND)CO.,LTD.設立 |
1992年9月 |
本社隣接地に金型専用工場新築 |
1993年5月 |
ENDO STAINLESS STEEL(THAILAND)CO.,LTD.工場完成(タイ国チャチンサオ県)、製造開始 |
1993年7月 |
本社隣接地にゴルフ第2工場及び鍛造品内製化のため、鍛造専用工場新築 |
1994年12月 |
ENDO THAI CO.,LTD.ゲートウェイ工場新築(タイ国チャチンサオ県 2003年移転のため廃止)、メタルウッドヘッドの製造開始 |
1996年4月 |
子会社の株式会社協鍛が鍛造品生産のため、タイ国チャチンサオ県にENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.設立 |
1996年11月 |
ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.工場完成(タイ国チャチンサオ県)、製造開始 |
1997年12月 |
タイ国現地での金型製作のため、ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.工場増築拡張 |
1999年3月 |
株式会社協鍛の全株式を取得し100%子会社化 |
2000年4月 |
株式会社協鍛を吸収合併 |
2000年9月 |
ゴルフ事業の生産拡大のため、鍛造工場増築拡張 |
2000年12月 |
鍛造事業の生産拡大のため、ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.工場増築拡張 |
2001年10月 |
ENDO THAI CO.,LTD.ラカバン工場で、生産工程拡充のためマシニング工場新築 |
2002年4月 |
開発新製品ステンレス製極薄管(メタルスリーブ)の製造販売を開始 |
2003年3月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
2003年9月 |
ENDO THAI CO.,LTD. ゲートウェイ工場を休止し、ラカバン工場の近接地に新設移転 |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場 |
2006年3月 |
エポンゴルフ株式会社 、本社敷地内の工場を改装し移転 |
2007年8月 |
ステンレス事業の生産拡大のため、ENDO STAINLESS STEEL(THAILAND)CO.,LTD.の100%子会社としてベトナム国ハノイ市にENDO STAINLESS STEEL(VIETNAM)CO.,LTD.設立(2013年9月解散) |
2009年4月 |
メディカルデバイス製品の製造販売を開始 |
2009年6月 |
鍛造、金型工程の生産シフトのため、ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.にゴルフ鍛造工場新築 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現 大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場 |
2012年10月 |
鍛造事業の生産拡大のため、ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.工場増築拡張 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 |
2018年1月 |
ゴルフ事業の生産体制の最適化、生産効率の向上のため、ENDO THAI CO.,LTD.の2工場を1工場に集約 |
2019年12月 |
鍛造事業で鍛造設備の製造・メンテナンスの生産性向上のため、本社鍛造工場を隣接の工場跡地に移転新築 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQスタンダード市場からスタンダード市場に移行 |
事業内容
遠藤製作所とそのグループ会社は、ゴルフクラブヘッド、メタルスリーブ製品、鍛造部品の製造および販売を主な事業としています。同社グループは、遠藤製作所を含む5社で構成されており、それぞれが特定の機能を担っています。遠藤製作所は販売、製品開発、生産技術開発、およびグループ全体の管理を行い、エポンゴルフ株式会社はゴルフ用品の販売を、ENDO THAI CO., LTD.はゴルフクラブヘッドの製造を、ENDO METAL SLEEVE (THAILAND) CO., LTD.はメタルスリーブ製品の製造および販売を、そしてENDO FORGING (THAILAND) CO., LTD.は鍛造部品の製造・販売とゴルフクラブヘッドの鍛造品の製造をそれぞれ担当しています。
ゴルフ事業では、アイアンクラブヘッドとメタルウッドクラブヘッドの製造・販売を行っており、これらの製品は主にOEM生産として、国内外の企業に供給されています。アイアンクラブヘッドは鍛造製法により、メタルウッドクラブヘッドは鍛造加工されたチタン合金を使用して製造されています。
メタルスリーブ事業では、OA機器などに使用される金属製極薄管の製造・販売を行っており、遠藤製作所が製品の企画・開発を、ENDO METAL SLEEVE (THAILAND) CO., LTD.が製造を担当しています。
鍛造事業では、自動車や農耕機などの鍛造部品の製造・販売をENDO FORGING (THAILAND) CO., LTD.が行っており、同社グループの鍛造技術を活かした製品を提供しています。
経営方針
遠藤製作所は、1950年の創立以来、金属加工技術を核として、市場のニーズに応える製品の創出と新市場の開拓に努めてきた企業です。同社の経営理念「限りない未来の創造」に基づき、高品質で信頼性のある製品の継続的な創造、技術を企業活動の源泉とする姿勢、社会ニーズの変化への適応力、そして時代が要求する製品の開発と提供を企業発展の基本としています。
遠藤製作所グループは、ゴルフクラブヘッド、医療機器、航空機部品、メタルスリーブ製品、自動車等の鍛造部品の製造を主体に、その基盤の拡充と収益力の強化を目指しています。中長期的な経営戦略として、事業ポートフォリオの再構築、経営基盤の強化、資本効率の向上の3つのテーマを設定し、売上の確保と利益の拡大に努めています。具体的には、新技術の導入、M&A、アライアンスを活用した新たな価値の創造、生産コストの最適化、品質の安定化による市場拡大、人材戦略の実行、基幹システムの刷新、グローバルレベルでの組織運営の基盤構築などが挙げられます。
また、自己資本利益率(ROE)5.0%以上の継続的な実現を目指し、利益成長と安定した配当の実現、成長投資と株主還元の推進、新たな成長機会の獲得に向けた積極投資を行っています。遠藤製作所は、技術開発成果を事業に活かし、新たな分野への研究と設備投資を進める方針を持っており、これらの戦略を通じて企業価値の向上に努めています。