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フルヤ金属JP:7826
沿革
1951年3月 |
東京都三鷹市に古屋商店を創立し、貴金属地金販売及び貴金属装飾品の製作、販売を開始 |
1968年8月 |
資本金5百万円で株式会社を設立、商号を株式会社フルヤ金属に変更 |
1975年4月 |
工業用貴金属の分野に参入 |
1977年3月 |
本社、工場を東京都豊島区高田一丁目31番2号に移転 |
1981年10月 |
イリジウムルツボ国内初の製造に成功 |
1982年4月 |
デグサ社(独)とイリジウムについて技術・販売提携(1996年2月29日付で契約は解消しております) |
1982年6月 |
東京都豊島区高田一丁目25番5号に高田工場を新設 |
1983年4月 |
広島市東区に広島営業所を設置 |
1986年4月 |
大阪市淀川区に大阪営業所を設置 |
1986年7月 |
信越化学工業株式会社製PBN(焼成窒化ボロン)ルツボ等の代理販売開始 |
1987年3月 |
大阪営業所に広島営業所を併合 |
1987年10月 |
デグサ社(独)とFKS(デグサ社開発の強化型白金材料)について技術・販売提携(1996年2月29日付で契約は解消しております) |
1987年11月 |
本社を東京都豊島区南大塚三丁目に移転 |
1989年7月 |
新日本製鐵株式会社・旭硝子株式会社と共同で溶銑・溶鋼・連続測温用温度計を開発 |
1990年10月 |
茨城県下館市(現筑西市)につくば工場を設置し、本社工場、高田工場を集約 |
1991年12月 |
科学技術庁(現文部科学省)航空宇宙技術研究所とIrアロイ(イリジウム合金)素材を使用した高温用温度センサーを共同開発(産学官提携助成事業助成金を受ける) |
1992年4月 |
ガスタービン燃焼器の測温プローブを開発 |
1993年6月 |
鉱山会社ウエスタンプラチナム社(南アフリカ共和国)製貴金属地金の販売開始 |
1998年4月 |
本社を東京都豊島区南大塚二丁目に移転 |
1998年10月 |
茨城県下館市(現筑西市)のつくば工場敷地内に、つくば研究開発センターを開設 |
2000年2月 |
つくば工場において国際品質保証規格「ISO9001」の認証を取得 |
2001年4月 |
三菱商事株式会社と共同出資でイプシロン株式会社を設立 |
2001年6月 |
三菱商事株式会社及び英国ロンミン社(Lonmin Plc(現Lonmin Limited))が資本参加 |
2002年7月 |
イプシロン株式会社を吸収合併 |
2002年10月 |
仙台市青葉区に仙台営業所を設置 |
2003年5月 |
茨城県下館市(現筑西市)のつくば工場敷地内に、工場B棟を新設 |
2005年2月 |
茨城県下館市(現筑西市)のつくば工場敷地内に、工場C棟を新設 |
2005年11月 |
ロンドン・プラチナパラジウムマーケット(LPPM)に登録認証 |
2006年1月 |
つくば工場において国際環境規格「ISO14001」の認証を取得 |
2006年9月 |
株式会社ジャスダック証券取引所に上場 |
2007年2月 |
茨城県土浦市に第二工場用地を取得 |
2007年3月 |
名古屋営業所及び九州出張所を開所 |
2007年6月 |
茨城県筑西市(旧下館市)のつくば工場敷地内に、工場D棟を新設 |
2007年12月 |
土浦工場に工場棟を建設し、貴金属回収・精製ラインを増設 |
2009年1月 |
土浦工場において国際環境規格「ISO14001」の承認を取得 |
2009年3月 |
つくば工場において計量法及び国際規格「ISO17025」の要求に基づき校正事業者「JCSS」として登録、JCSS国際MRA対応認定事業者として認定 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に上場 |
2010年10月 |
北海道千歳市に千歳工場を新設 |
2011年2月 |
田中貴金属工業株式会社と資本業務提携契約を締結 |
2011年4月 |
土浦工場に新棟を増設 |
2011年9月 |
株式会社韓国フルヤメタルを設立 |
2013年4月 |
株式会社米国フルヤメタルを設立 |
2013年7月 |
土浦工場に乾式精製装置棟を新設 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 |
2013年12月 |
仙台営業所を廃止 |
2014年3月 |
土浦工場に触媒棟新設 |
2014年3月 |
経済産業省認定グローバルニッチトップ企業100選に選定 |
2014年9月 |
大阪営業所を名古屋営業所に統合、西日本ビジネスユニットに名称変更 |
2017年6月 |
西日本ビジネスユニットを廃止 |
2020年5月 |
株式会社Furuya Eco-Front Technologyを設立 |
2020年6月 |
2020年版経済産業省認定グローバルニッチトップ企業100選に選定 |
2020年7月 |
Anglo Platinum Marketing Limitedと株式会社Furuya Eco-Front Technologyの合弁契約締結 |
2021年5月 |
株式会社Furuya Eco-Front Technology上海を設立 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、JASDAQ(スタンダード)市場からスタンダード市場に移行 |
事業内容
フルヤ金属株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、工業用貴金属製品の製造及び販売を主軸に展開しています。同社グループは、連結子会社3社、非連結子会社1社、およびその他の関係会社2社から成り立っています。同社の事業は、プラチナグループメタル(PGM)を中心とした貴金属を用いた製品に特化しており、その製品はエレクトロニクス、光学ガラス、クリーンエネルギー、環境、医療など多岐にわたる分野で使用されています。
同社グループの製品ラインナップは、「電子」「薄膜」「サーマル」「ケミカル」の4つのセグメントに大別されます。電子セグメントでは、携帯電話のSAWフィルターや光ファイバ増幅器用の光アイソレーター、LED用基板、癌診断装置のシンチレーターなどの製造に使用される酸化物単結晶の育成ルツボや光学ガラス溶解・成形用の工業用貴金属製品を提供しています。
薄膜セグメントでは、超LSIや携帯電話の電子部品、磁気記録媒体、EUV向けターゲット、半導体製品向けターゲット、ディスプレイの薄膜形成に使用される貴金属スパッタリングターゲットや蒸着材料の製造販売を行っており、つくば研究開発センターでの最新鋭スパッタリング装置を用いた受託生産も実施しています。
サーマルセグメントでは、シリコン半導体製造や化合物半導体製造、ファインセラミックス製造などの高温工程で使用される熱電対や半導体製造装置の熱効率向上・温度管理関連製品を製造販売しています。
最後に、ケミカルセグメントでは、各種触媒や有機EL燐光材、触媒・電極向け貴金属化合物の製造販売、さらに工業用貴金属のリサイクル・精製受託サービスを提供しています。これらの事業活動を通じて、フルヤ金属グループは多様な産業分野における技術進歩と社会の発展に貢献しています。
経営方針
フルヤ金属株式会社(以下、同社)は、科学技術の発展と社会の繁栄に貢献することを企業理念として掲げています。同社は、プラチナグループメタル(PGM)を中心とした貴金属を用いた製品の製造及び販売を行っており、その製品はエレクトロニクス、光学ガラス、クリーンエネルギー、環境、医療など多岐にわたる分野で使用されています。
同社の成長戦略は、高付加価値製品の開発、原価低減への取り組み、貴金属回収技術の向上、貴金属回収能力の増強、環境保護及び安全対策の強化、そしてコンプライアンスの徹底に焦点を当てています。これらの取り組みを通じて、持続的な成長を実現し、顧客や株主からの信頼を得ることを目指しています。
特に、デジタル産業の進展やグリーン社会の実現に向けた新たな貴金属素材及び製品の需要が高まっている中、同社は加工技術及び回収・精製技術、貴金属調達力を強みとして、これらの需要に応えることに注力しています。また、天災や地政学リスクを背景に、サプライチェーンの強靭化による安定供給の重要性が高まっており、同社はこれらの課題にも積極的に対応しています。
同社は、営業・開発・製造の各部門が一体となり、他社製品との差別化・高付加価値化を図るとともに、製造工程の標準化や自動化、作業の効率化を進めることで、品質の安定と原価低減を目指しています。さらに、貴金属の安定確保のために、貴金属回収技術の向上や新たな技術の確立、積極的な設備投資を行っています。
環境・安全対策にも真摯に取り組み、ガバナンス体制を強化することで、継続的な成長・発展と企業価値の増大を図っています。これらの戦略的取り組みを通じて、フルヤ金属は技術進歩と社会の発展に貢献し続けています。