パラマウントベッドホールディングスJP:7817

時価総額
¥2030.4億
PER
19.8倍
医療福祉用ベッドやマットレスの製造販売、福祉用具のレンタル卸、医療・介護スタートアップへの投資などを展開するヘルスケア関連事業。

事業内容

パラマウントベッドホールディングスは、医療福祉用ベッドの製造と販売を主な事業としています。同社は、パラマウントベッド株式会社やパラテクノ株式会社など19の子会社と1つの関連会社で構成されています。これらの企業は、医療用ベッドやマットレス、病室用家具、医療用器具の製造と販売を行っています。

パラテクノ株式会社は、ベッドやマットレスの点検、修理、消毒、メンテナンスリースなどのサービスを提供しています。また、パラマウントケアサービス株式会社は、福祉用具のレンタル卸を行い、KPサービス株式会社は保険代理店業を手がけています。さらに、PARAMOUNT BED-SBI Healthcare Fundは、医療や介護、健康分野のスタートアップ企業に投資を行っています。

海外展開も積極的で、パラマウントベッド アジア パシフィックはアジア地域の統括会社として、医療福祉用ベッドの販売を行っています。インドネシア、中国、ベトナムでは、現地での製造と販売を行い、タイ、メキシコ、アメリカではインドネシアから製品を調達して販売しています。インドでは自社製造とインドネシアからの調達を組み合わせて事業を展開しています。

関連会社のNTT PARAVITA株式会社は、ICTを活用したヘルスケア事業を展開しています。パラマウントベッドホールディングスは、これらの事業を通じて、医療と福祉の分野で幅広いサービスを提供し、グローバルに事業を拡大しています。

経営方針

パラマウントベッドホールディングスは、医療・高齢者福祉分野での成長を目指し、多角的な戦略を推進しています。2020年に策定した「パラマウントビジョン2030」では、「医療・介護から健康まで、すべての人に笑顔を」を掲げ、医療・介護分野での技術と知見を活かし、健康分野への貢献を目指しています。

同社は2024年に中期経営計画の第Ⅱフェーズに移行し、2027年までに売上高1,200億円、営業利益150億円を目指しています。重点施策として「リカーリングビジネスの拡大」「健康事業の進化」「アジア注力エリアでの飛躍」を掲げ、持続可能な成長を図っています。

国内では高齢化が進む中、医療・介護施設での負担軽減製品やシステムの需要が増加しています。また、在宅介護市場の拡大も見込まれ、政府の「病院から在宅へ」の方針に沿った製品・サービスの提供を強化しています。

海外市場では、特にアジア地域での経済成長と医療インフラの充実を背景に、積極的な展開を進めています。中国などでは高齢化が急速に進むと予想され、同社はこれに対応した製品・サービスの提供を強化しています。

パラマウントベッドホールディングスは、これらの戦略を通じて、医療・福祉分野でのリーダーシップを強化し、グローバルな成長を目指しています。