日本精密JP:7771

時価総額
¥16.9億
PER
28.4倍
時計関連、メガネフレーム、釣具・応用品の製造販売、健康器具やウエアラブル関連、音響機器用部品の製造を手がける。

沿革

昭和53年8月

埼玉県秩父郡小鹿野町に日本精密株式会社を設立。

昭和53年9月

カシオ計算機株式会社向けの金属製時計バンドの製造・販売を開始。

昭和55年4月

シチズン時計株式会社向けの金属製時計バンドの製造・販売を開始。

昭和56年6月

スイス連邦RADO WATCH CO., LTD.、OMEGA S.A.等ヨーロッパ時計メーカー向け時計バンドの輸出を開始。

昭和58年3月

業界初の超硬セラミックス製時計バンド及び純チタニウム製時計バンドの製造・販売を開始。
株式会社服部セイコー向けの金属製時計バンドの製造・販売を開始。

昭和60年7月

本社を埼玉県川口市並木に移転。

昭和62年10月

国内時計メーカーの香港シフトに対応すべく製品の調達及び販路拡大のために香港九龍に香港支社を設置。
時計バンドの精密金型及び加工技術を活かしたOA機器部品及び自動車用プレス部品の製造・販売を開始。

昭和63年2月

時計バンドの精密金型及び加工技術を活かした釣具用プレス部品の製造・販売を開始。

昭和63年10月

テンキー式各種電子ロックの製造・販売を開始。

平成6年4月

事業内容の拡大及び経営効率の向上を図るために宏和エンジニアリング株式会社を吸収合併。
チタニウム製メガネフレームの製造・販売、時計等装飾品のイオンプレーティング加工を開始。

平成6年11月

ベトナム社会主義共和国ホーチミン市にメガネフレームの生産拠点として子会社NISSEY VIETNAM CO.,LTD.を設立(現連結子会社)。

平成7年8月

ドイツ連邦共和国METZLER-OPTIK PARTNER AG.等ヨーロッパ向けにOEMチタニウム製メガネフレームの製造・販売を開始。

平成7年10月

本社を埼玉県川口市本町に移転。

平成7年12月

RADO WATCH CO.,LTD.向け金無垢及びセラミックスを素材とした高級腕時計バンドの製造・販売を開始。

平成9年1月

RADO WATCH CO.,LTD.向け超硬材(タングステンカーバイト)を素材とした高級腕時計バンドの製造・販売を開始。

平成9年9月

日本証券業協会に株式を店頭登録。

平成12年3月

子会社NISSEY VIETNAM CO.,LTD. ISO9001認証取得(現連結子会社)。

平成12年5月

子会社NISSEY VIETNAM CO.,LTD.の新工場竣工、時計バンドの現地生産を開始(現連結子会社)。

平成12年8月

秩父工場の操業停止。

平成12年10月

子会社NISSEY VIETNAM CO.,LTD.にて応用品、スポーツ用品の現地生産を開始(現連結子会社)。

平成13年4月

香港に営業、調達拠点として子会社NISSEY(HONG KONG)LIMITEDを設立。香港支社は業務を停止。

平成13年7月

杉戸工場閉鎖。イオンプレーティング加工は、業務を子会社NISSEY VIETNAM CO.,LTD.へ移管。

平成13年10月

株式取得により、株式会社シーテックを連結子会社とする。

平成16年10月

子会社NISSEY(H0NG KONG)LIMITEDより営業を譲り受け、香港支店において業務を継続。

平成16年12月

株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。

平成17年4月

株式会社シーテックが解散。

平成18年6月

株式取得により、物産グラフトン株式会社(エヌエスジー株式会社に社名変更)を連結子会社とする。

平成19年8月

KOSDAQ上場企業、株式会社エムアンドエフシー(M&FC Co.,Ltd.)と業務提携開始。

平成19年10月

第三者割当増資を全株式受け、株式会社村井を連結子会社とする。

平成21年11月

KOSDAQ上場企業、株式会社ジエンコ(GNCO Co.,Ltd.)及び株式会社エムアンドエフシー(M&FC Co.,Ltd.)と、当社のメガネフレーム事業と応用品事業の韓国における市場確保及び拡大を目的とした合弁会社NS Murai Inc. を韓国に設立(持分法適用の関連会社)。

平成22年4月

株式会社ジャスダック証券取引所と株式会社大阪証券取引所の合併に伴い、株式会社大阪証券取引所JASDAQ市場に株式を上場。

平成22年10月

株式会社大阪証券取引所JASDAQ市場、同取引所ヘラクレス市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、株式会社大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

平成25年5月

カンボジア王国バベット市に時計外装部品等の生産拠点として子会社NISSEY CAMBODIA CO.,LTD.を設立(現連結子会社)。

平成25年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。

平成28年10月

カンボジア王国バベット市に時計外装部品等の生産拠点として子会社NISSEY CAMBODIA METAL CO.,LTD.を設立(連結子会社)。

令和元年10月

JASDAQ上場企業、株式会社クロスフォーと業務提携開始。

令和3年8月

子会社NISSEY CAMBODIA CO.,LTD.を存続会社として、子会社NISSEY CAMBODIA METAL CO.,LTD.を消滅会社とする吸収合併手続完了。

令和4年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行。

事業内容

日本精密は、時計関連、メガネフレーム、釣具・応用品の三つの主要事業セグメントを持つ企業グループです。このグループは、日本精密自体と子会社5社(うち休眠会社1社を含む)及び持分法適用の関連会社2社で構成されています。

時計関連事業では、子会社のNISSEY VIETNAM CO., LTD.とNISSEY CAMBODIA CO., LTD.が製造を担当し、日本精密及びその香港支店がこれらの製品を仕入れ、販売しています。日本精密は一部の加工も行っています。

メガネフレーム事業においては、日本精密とその子会社である株式会社村井が企画を行い、株式会社村井が仕入れを担当します。販売は日本精密、株式会社村井、及び持分法適用の関連会社であるモンドティカジャパン株式会社が行っています。

釣具・応用品事業では、釣具用部品、健康器具、静電気除去器、ウエアラブル関連、医療機器用部品、音響機器用部品などの製造販売を行っています。これらの製品は、主にNISSEY VIETNAM CO., LTD.で製造されており、釣具用部品に関しては、NISSEY VIETNAM CO., LTD.が製造販売を、NISSEY CAMBODIA CO., LTD.が製造を担当しています。また、子会社のエヌエスジー株式会社は消臭剤の販売を行っています。

これらの事業活動を通じて、日本精密グループは多岐にわたる製品とサービスを提供しており、各セグメントが相互に補完し合う形で事業を展開しています。

経営方針

日本精密は、その経営理念「夢、美、形」を軸に、社会への貢献と企業価値の向上を目指しています。同社は、常に発展し、安定的で幸福感を持てる、安全かつクリーンなもの造りを行う企業であることを目標としています。中長期的な企業価値向上を目的とし、売上高及び売上高成長率、並びに売上高営業利益率(目標は3%以上)を重視しています。

日本精密グループは、「ASEANプロジェクトⅡ期」を通じて、業績拡大とグローバルに信頼される企業集団としての地位確立を目指しています。この計画では、時計関連、メガネフレーム、釣具・応用品の三つの主要事業セグメントにおいて、特に釣具用部品が第三の柱として成長しています。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響や世界的な消費の落ち込みにより、計画目標を下回る結果となりました。

今後、日本精密グループは、サステナビリティ経営を推進し、事業構造改革の完遂により強靭な経営基盤の確立を目指します。既存事業の維持拡大と事業領域の拡大、ASEAN生産拠点の効率化、盤石な財務基盤の確立を優先的に取り組む方針です。特に、時計関連事業では、新規取引先の開拓と関係構築、メガネフレーム事業では、主要ブランドの育成、釣具・応用品事業では、釣具用部品の収益拡大を図ります。また、脱中国化の流れの中で、ベトナム工場とカンボジア工場の効率化や合理化を進め、サプライチェーンの強化に努めます。これらの取り組みを通じて、将来の成長戦略の足掛かりを構築することを目指しています。