メディキットJP:7749

時価総額
¥522.2億
PER
18.2倍
医療機器の開発・製造・販売に特化し、人工透析用留置針「ハッピーキャス」、静脈留置針「スーパーキャス」、血管造影カテーテル等を提供。

沿革

1973年6月

宮崎県東臼杵郡東郷町に人工透析用留置針の製造を目的としてメディキット㈱(現東郷メディキット㈱)を設立

1976年4月

国内初のフッ素樹脂を用いた一体血管留置針を開発

1981年8月

規模拡張に伴い、宮崎県東臼杵郡南郷村に第二工場を建設

1984年9月

製造と販売を分離。メディキット㈱を販売会社として東京都千代田区に設立する。なお、メディキット㈱は東郷メディキット㈱へ社名変更し、製造会社とする。

1986年4月

東郷メディキット㈱にて、シースイントロデューサー及び血管造影用カテーテルを開発

1990年12月

東郷メディキット㈱にて、宮崎県日向市に第三工場(現日向工場)を建設

1991年4月

東郷メディキット㈱にて、血管造影用シースイントロデューサー(スーパーシースイントロデューサー)を開発

1993年3月

東京都文京区湯島に本社ビル落成

1996年12月

東郷メディキット㈱にて、日向工場内に完全自動倉庫を建設

1997年8月

千葉県佐倉市にメディキット㈱佐倉流通倉庫を建設

1998年3月

東郷メディキット㈱にて、新型血管留置針を開発

1998年4月

東郷メディキット㈱の東郷工場、日向工場にて、品質保証の国際規格であるISO9001、ISO13485及びEN46001の認証を取得

2001年9月

東郷メディキット㈱にて、止血弁付安全留置針スーパーキャスZ3を開発

2002年10月

東郷メディキット㈱を100%子会社化

2002年12月

東郷メディキット㈱にて、佐倉流通倉庫内に佐倉工場完成

2003年3月

東郷メディキット㈱にて、メディキット血管拡張カテーテルを開発

2005年6月

ジャスダック証券取引所に上場

2005年7月

東郷メディキット㈱にて、ベトナム・ハイフォン市に子会社Medikit Vietnam Co.,Ltd.設立

2007年6月

止血弁付安全留置針スーパーキャスZ5を発売

2008年1月

東郷メディキット㈱にて、宮崎県日向市に日向第二工場落成

2010年4月

2011年9月

 ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場

 Medikit Vietnam Co.,Ltd.にて、ベトナム・ハイフォン市に新工場落成

2013年7月

2015年4月

2016年11月

2017年4月

2019年2月

2022年4月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

安全透析用留置針ハッピーキャスNEОを発売

米国Cardiovascular Systems,Inc.社が製造する石灰化病変治療デバイス(Diamondback360)の日本

市場における独占販売契約を締結

東京都港区芝公園に、研修施設「Shiba Park Education Center」を開設

ドイツ連邦共和国ヘッセン州フランクフルト市に子会社Medikit Europe GmbH設立

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からス

タンダード市場に移行

2022年12月

㈱Bolt Medicalを100%子会社化

事業内容

メディキット株式会社とそのグループ企業は、医療機器の開発、製造、販売を主な事業としています。同社グループは、特に血管や血液に関連する医療機器の取り扱いに特化しており、その製品ラインナップは主に人工透析類、静脈留置針類、インターベンション類に分類されます。

人工透析類では、「ハッピーキャス」という製品名で知られる人工透析用留置針を中心に、慢性腎不全患者の血液透析に必要な製品を提供しています。これらの製品は、透析時の苦痛を軽減し、血管へのダメージを最小限に抑えることを目的としています。

静脈留置針類においては、「スーパーキャス」という製品を通じて、輸血や輸液に使用される針の製造、販売を行っています。これらの製品は、医療スタッフが安全に使用できるよう、誤刺防止機能を備えた留置針を含んでいます。

インターベンション類では、血管造影や血管内治療に用いるシースイントロデューサーやカテーテルなどの製造、販売を手がけており、「スーパーシース」や「メディキット血管造影カテーテル」などの製品を提供しています。これらの製品は、病変部の検査や治療に必要な医療機器であり、特に心臓や腹部、頭部の血管を対象としています。

メディキットグループは、これらの製品を通じて、医療現場のニーズに応える高品質な医療機器の提供を目指しています。同社の製品は、医療スタッフや患者にとって必要不可欠なものであり、医療の質の向上に貢献しています。

経営方針

メディキット株式会社とそのグループ企業は、医療機器の開発、製造、販売を行っており、特に血管や血液に関連する医療機器に特化しています。同社は、社是に「創造、迅速、確実」を掲げ、高品質な製品を医療現場に提供することを基本方針としています。この方針の下、メディキットグループは、企業価値の向上と信頼の獲得に努めています。

経営戦略として、製品の開発から生産、販売までの一貫した業務を効率的に行い、販売会社であるメディキットと開発・製造を行う東郷メディキット㈱の企業構造を通じて、成長性と収益性のバランスを追求しています。また、中期経営計画「NEXT300」に基づき、医療現場により良い製品を提供することでビジネスの拡大を目指しています。

具体的な取り組みとして、人工透析類や静脈留置針類、インターベンション類の販売・普及に努めるとともに、新製品の開発にも注力しています。さらに、脳血管内治療分野での先進的な製品開発を行う株式会社Bolt Medicalの買収を通じて、将来的な成長のドライバーとしての期待を寄せています。

メディキットグループは、「成長性」「収益性」「安全性」をキーワードに、グループ連携の強化、安全性と新商品提供、グローバル展開、生産体質の強化を課題として取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、市場ニーズに応える製品の提供を目指し、医療の質の向上に貢献しています。