- 日本企業
- オリンパス
オリンパスJP:7733
事業内容
オリンパスは、主に内視鏡および治療機器の製造販売を行う企業です。内視鏡事業では、消化器内視鏡や外科内視鏡、医療サービスを提供しています。この分野での主要な関連会社には、オリンパスメディカルシステムズやオリンパスマーケティングなどがあります。
治療機器事業では、消化器科処置具や泌尿器科製品、呼吸器科製品、エネルギーデバイス、耳鼻咽喉科製品、婦人科製品を取り扱っています。これらの製品は、オリンパスの連結子会社であるオリンパスメディカルシステムズやオリンパスマーケティングを通じて提供されています。
オリンパスはまた、持株会社や金融投資を通じた事業活動も展開しています。これには、Olympus Corporation of the AmericasやOlympus Europa Holding SEなどの子会社が関与しています。これらの活動は、オリンパスの事業の多様化と成長を支えています。
経営方針
オリンパスは、経営理念として「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」を掲げ、革新的な製品やサービスを通じて社会に貢献することを目指しています。2023年4月以降、同社は「患者さんの安全と持続可能性」、「成長のためのイノベーション」、「生産性の向上」の3つを基本指針とし、ヘルスケア業界でのリーダーシップを強化しています。
同社の成長戦略は「Shift to Grow」と名付けられ、成長と収益性の両立を目指しています。具体的には、事業拡大とグローバル展開、戦略的M&A、ケア・パスウェイの強化、インテリジェント内視鏡医療エコシステムの構築を通じて、患者体験価値と治療成果の改善を図っています。
オリンパスは、消化器科、泌尿器科、呼吸器科の3つの領域に注力し、先進イメージングや精緻な治療、高付加価値ソリューションを提供しています。特に、消化器内視鏡システム「EVIS X1」やシングルユース内視鏡の拡販を進め、中国市場での現地生産拠点の設立も視野に入れています。
戦略的M&Aを通じて、既存の疾患領域や関連分野での製品ポートフォリオを強化し、臨床・治療ワークフローの変革を推進しています。これにより、患者の治療成果の向上と事業の地理的拡大を図っています。
インテリジェント内視鏡医療エコシステムでは、AIやデータインサイトを活用し、医療提供者と患者のエクスペリエンスを向上させることを目指しています。2026年には「OLYSENSE」ブランドを立ち上げ、欧米でのCAD/AI製品の展開を予定しています。
オリンパスは、品質保証・法規制対応の変革プロジェクト「Elevate」を推進し、製品ライフサイクルマネジメントの改善や業務プロセスのデジタル化を進めています。これにより、同社の将来的なイノベーションや成長、収益性向上を実現することを目指しています。