東京精密JP:7729

時価総額
¥4343億
PER
20.4倍
半導体製造装置と計測機器の製造販売を行い、ウェーハプロービングマシンや三次元座標測定機などを提供する企業。

事業内容

東京精密は、半導体製造装置と計測機器の製造販売を主な事業としています。これらの事業は、同社とその子会社28社、関連会社1社で構成されています。事業セグメントは「半導体製造装置」と「計測機器」の2つに分かれています。

半導体製造装置セグメントでは、ウェーハプロービングマシンやウェーハダイシングマシンなど、半導体製造工程で使用される加工・検査装置を提供しています。東京精密が生産の大部分を担当し、関連製品や消耗品の一部は子会社が生産しています。販売とアフターサービスは東京精密が中心となり、ソフトウェアは子会社のトーセーシステムズが供給しています。

計測機器セグメントでは、三次元座標測定機や表面粗さ・輪郭形状測定機などの精密測定機器を扱っています。東京精密と子会社の東精エンジニアリングが生産と販売を担当し、ソフトウェアはトーセーシステムズが供給しています。一部製品は海外の子会社で現地生産されています。

海外販売は、東京精密とその子会社が地域ごとに担当しています。米州地域はACCRETECH AMERICA INC.、欧州地域はACCRETECH(EUROPE)GmbH、アジア地域はACCRETECH KOREA CO.,LTD.や東精精密設備(上海)有限公司などがそれぞれ行っています。これにより、グローバルな市場での展開を強化しています。

経営方針

東京精密は、半導体製造装置と計測機器の分野で成長を目指しています。同社は「計測で未来を測り、半導体で未来を創る」というパーパスを掲げ、技術革新を通じて顧客の生産性向上に貢献しています。特に、品質向上と生産革新を継続的に推進し、高収益・高効率の企業体質を確立することに注力しています。

同社は、2028年3月期までに「ROE15%」「連結売上高1,850億円」「連結営業利益450億円」を達成することを目標としています。これにより、企業価値の長期的な上昇を実現し、株主への利益還元を継続的に行うことを重視しています。また、コーポレートガバナンスの充実を図り、透明性の高い経営を推進しています。

グローバルな経営体制の構築も重要な課題としています。海外子会社による現地営業が定着し、海外売上高が連結売上高の過半を占める中、現地生産や経営情報の共有化を進めています。これにより、国際市場での競争力を強化し、真のグローバル・カンパニーを目指しています。