スター精密JP:7718

時価総額
¥858.6億
PER
小型プリンター、CNC自動旋盤等の工作機械を手がける、生産と販売をグローバルに展開。

沿革

1950年7月

腕時計ならびにカメラ用部分品等の製造、販売を目的として、静岡市手越(現 静岡市駿河区手越)にて資本金500千円をもって㈱スター製作所を設立

1958年8月

カム式自動旋盤の販売を開始

1960年10月

腕時計用ネジの量産を目的として、シチズン時計㈱との共同出資により東海精密㈱を設立

1965年9月

東海精密㈱を吸収合併し、スター精密㈱に社名変更

1971年11月

本社を現在地へ移転

1976年10月

CNC自動旋盤の製造、販売を開始

1977年1月

米国ニューヨークに現地法人スターマイクロニクス アメリカ・INCを設立(現在は米国ニュージャージーに移転)

1979年7月

小型プリンターの製造、販売を開始

1981年10月

名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場

1984年4月

静岡県小笠郡菊川町(現 静岡県菊川市)に菊川工場を新設

1984年8月

名古屋証券取引所市場第一部に株式を変更上場(2006年7月に同証券取引所の上場を廃止)

1984年11月

英国ロンドンに現地法人スターマイクロニクス ヨーロッパ・LTDを設立(旧社名 スターマイクロニクス UK・LTD、2003年6月に社名変更、現在は英国ハイウィッカムに移転)

1989年1月

中国大連市に現地法人斯大精密(大連)有限公司を設立

1990年10月

東京証券取引所市場第一部に株式を上場(2022年4月に同証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行)

1991年10月

スイス・チューリッヒに現地法人スターマイクロニクス・AGを設立

1992年2月

英国ダービーシャーに現地法人スターマイクロニクス GB・LTDを設立(旧社名 A&S プレシジョン マシンツールス・LTD、2003年9月に社名変更)

1992年7月

独国アルツァイに現地法人スターマイクロニクス・GmbHを設立(旧社名 スターマイクロニクス マニュファクチュアリングドイツ・GmbH、2004年5月にラグロWH・GmbH&Co.KGと他の非連結子会社2社と合併し社名変更、現在は独国ノイエンビュルクに移転)

1995年8月

米国ニューヨークに現地法人スター CNC マシンツール Corp.を設立(旧社名 ハーシュマンCorp.、1997年9月に社名変更)

2000年8月

米国デラウェアに現地法人スターアメリカ ホールディング・INC(持株会社)を設立

2002年12月

中国上海市に現地法人上海星昂機械有限公司を設立

2004年3月

斯大精密(大連)有限公司にてCNC自動旋盤の完成品の出荷を開始

2005年2月

タイ・サムトプラカーンに現地法人スターマイクロニクス(タイランド)Co.,LTDを設立

2011年9月

タイ・バンコクに現地法人スターマイクロニクス サウスイースト アジアCo.,LTDを設立

2012年2月

タイ・ナコンラチャシマに現地法人スターマイクロニクス マニュファクチュアリング(タイランド)Co.,LTDを設立

2018年7月

東京都港区にスター精密グループ東京オフィスを開設

東京都港区に国内販売子会社スターマーケティングジャパン㈱を設立

2020年4月

新本社ビル竣工

2020年7月

機械事業部 ソリューションセンター竣工

2022年4月

東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行

事業内容

スター精密は、特機事業と工作機械事業の二つの主要な事業セグメントを持つグローバル企業です。特機事業では、小型プリンターの生産と販売を行っており、その生産活動は主に天星精密有限公司が第三者への生産委託を通じて行っています。販売は、スター精密自身と米国、英国、タイ、および日本国内にある販売子会社が担当しています。このセグメントには、スターマイクロニクス アメリカ・INC、スターマイクロニクス ヨーロッパ・LTD、スターマイクロニクス サウスイースト アジアCo.,LTD、スターマーケティングジャパン㈱、天星精密有限公司などが含まれます。

一方、工作機械事業では、CNC自動旋盤等の工作機械の生産と販売を行っており、生産活動はスター精密、斯大精密(大連)有限公司、スターマイクロニクス マニュファクチュアリング(タイランド)Co.,LTDが担当し、一部はスターメタル㈱に加工を委託しています。販売は、スター精密と米国、欧州、中国、タイにある販売子会社が行っています。このセグメントには、スター CNC マシンツール Corp.、スターマイクロニクス・AG、スターマイクロニクス GB・LTD、スターマイクロニクス・GmbH、スターマシンツール フランス・SAS、上海星昂機械有限公司、スターマイクロニクス(タイランド)Co.,LTD、斯大精密(大連)有限公司、スターマイクロニクス マニュファクチュアリング(タイランド)Co.,LTD、スターメタル㈱、㈱ミクロ札幌などが含まれます。

これらの事業セグメントを通じて、スター精密はグローバル市場での競争力を高め、多様な顧客ニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

スター精密は、特機事業と工作機械事業を核とするグローバル企業であり、持続的な成長を目指しています。同社は、社会と共に発展する企業を目指し、資本効率と労働生産性を重視した経営方針を掲げています。また、環境変化に対応し新たな価値を生み出す能力の強化、グローバルニッチ市場での競争力の確立、社員の能力発揮を支援する環境投資、そして独自技術の追求に注力しています。

2030年に向けた中期経営計画では、「変革の土台作り」、「変革の推進」、「目指す姿の実現」の3段階に分けて取り組みを進めています。特に2022年から2024年までの初期3年間では、特機事業においてmPOSやフードデリバリー市場への拡販とソフトウェア技術の強化を図り、工作機械事業では生産体制の強化と技術の深掘りにより市場地位の強化を目指しています。さらに、新規事業への取り組みとしてM&Aを活用し、製造DX、店舗DX、物流DXの3領域で新ビジネスモデルの構築を進めています。

グループ全体としては、経営基盤の強化、人事制度の構築、研究開発体制の強化、そしてサステナビリティへの取り組みを推進しています。これらの戦略により、スター精密は社会と共に永遠に発展する企業を目指しており、2024年12月期までの中期経営計画では営業キャッシュフローやROEなどの具体的な目標を設定し、企業価値の向上に努めています。