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ナカニシJP:7716
沿革
1981年6月 |
有限会社中西歯科器械製作所を株式会社に改組 |
1982年6月 |
工業用高速回転機器の製造・販売を開始 |
1984年7月 |
アメリカ合衆国における販売網、及びサービスの拠点としてNSK-AMERICA CORP.をイリノイ州シャンバーグ市(シカゴ近郊)に設立(現・連結子会社) |
1988年2月 |
生産品目及び数量の増大に伴い、生産設備の増強を図るため、下日向工場を鹿沼市下日向に新設 |
1990年2月 |
下日向工場に1棟(1,650㎡)を増築 |
1995年1月 |
設計・開発・生産技術の強化を図るため、下日向工場に1棟(3,200㎡)を増築 |
1996年1月 |
工業用高速回転機器の営業規模の拡大に伴い、株式会社中西歯科器械製作所の社名を株式会社ナカニシに変更するとともに、当社の販売代理店である株式会社ナカニシの社名を株式会社エヌエスケーナカニシに変更 |
1996年7月 |
製造・販売を統合し、効率向上を図るため、株式会社エヌエスケーナカニシを吸収合併 |
1997年4月 |
品質管理の徹底を図るため、国際標準化機構(ISO9001)の認証を取得 |
1999年1月 |
環境に配慮した企業活動の定着を図るため、環境マネジメントシステムの国際規格(ISO14001)の認証を取得 |
2000年7月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
2001年7月 |
製品の部品加工から組立、出荷までの一貫生産と物流における生産性向上を目的に、新本社工場を下日向工場の敷地内に建設 |
2003年3月 |
西日本地域の販売体制の強化ならびにサービス部門の充実を図るため大阪市に大阪事務所を開設 ドイツ、ベネルクス及び東欧諸国における販売ならびにサービスの拠点としてNSK EUROPE GmbHをドイツ連邦共和国ヘッセン州フランクフルト市に設立(現・連結子会社) |
2004年11月 |
ルクセンブルク大公国に欧州子会社を統括するNSK EURO HOLDINGS S.A.を設立(現・連結子会社) |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場 |
2005年3月 |
中国における代理店への販売支援、情報収集サービス業務を目的に中華人民共和国上海市に上海弩速克国際貿易有限公司を設立(現・連結子会社) |
2005年6月 |
フランス市場における当社製品の販売を当社主導にて行うため、販売代理店の株式を取得し、社名をNSK FRANCE S.A.S.に変更(現・連結子会社) |
2005年9月 |
部品の一次加工の設備増強と生産性の向上を図るためCNC工場を本社工場敷地内に建設 |
2005年12月 |
決算期を2月21日から12月31日へ変更を行い、当社グループの決算期を12月31日に統一 |
2006年9月 |
オセアニア市場における販売ならびにサービスの拠点としてNSK OCEANIA PTY.LTD.(現・連結子会社)をオーストラリア連邦シドニー市に、NSK OCEANIA LTD.をニュージーランドオークランドに設立 |
2007年1月 |
イギリス、スコットランド、アイルランドにおける販売及びアフターサービスの拠点としてNSK UNITED KINGDOM LTD.をイギリスに設立(現・連結子会社) |
2007年5月 |
ロシアにNSK RUS & CIS駐在員事務所を開設 |
2008年1月 |
スペイン、ポルトガルにおける歯科製品の販売を促進するため、スペイン国マドリッド州にNSK-NAKANISHI DENTAL SPAIN S.A.を設立(現・連結子会社) |
2008年3月 |
欧州市場へ迅速かつ効率的な製品供給を目的にNSK EURO HOLDINGS S.A.がドイツ連邦共和国ヘッセン州エッシュボーン市に集中倉庫を設立し、NSK EUROPE GmbHが同市に移転し事務所を併設 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に株式上場 |
2010年10月 |
大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場 |
2011年6月 |
NSK-AMERICA CORP.は、倉庫機能の拡大のため、イリノイ州ホフマン・エステイト市(シカゴ近郊)に新社屋を建設し移転 |
2012年3月 |
シンガポール共和国にNSK NAKANISHI ASIA PTE LTD.を設立 |
2013年7月 |
歯科用回転機器と不可分な関係にある滅菌器メーカーであるイタリア共和国のDENTAL X S.p.Aの株式を取得(現・連結子会社) 南米市場における歯科製品関連事業の業績拡大を目的にNSK NAKANISHI AMERICA LATINA LTDA.をブラジル連邦共和国に設立(現・連結子会社) 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場 |
2014年3月 |
大韓民国にNSK DENTAL KOREA CO.,LTD.を設立(現・連結子会社) |
2017年1月 |
アラブ首長国連邦にNSK MIDDLE EAST FZCOを設立 |
2017年4月 2018年3月 2018年11月 |
新本社R&Dセンター(RD1)を竣工 新工場A1を竣工 インプラント治療分野の強化を図るため、Integration Diagnostics Sweden ABを子会社化(現・連結子会社) |
2019年1月 2019年10月 2020年7月 2020年10月 2021年11月 2022年4月 2022年12月 |
イタリアにおける歯科製品の販売を促進するため、DENTAL X S.p.Aに販売部門を設立 イタリアにおけるブランド力の強化のため、DENTAL X S.p.AをNSK Dental Italy s.r.l.に社名変更(現・連結子会社) ロシア連邦にNSK RUS LLCを設立 アメリカ合衆国デンタルチェアーメーカーDCI International, LLCへ出資(現・持分法適用関連会社) スウェーデン、ノルウェー、デンマークにおける歯科製品の販売を促進するため、Integration Diagnostics Sweden AB(現・連結子会社)がTS Dental Sales ABより営業権を譲受け、販売部門を設立 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQからスタンダード市場に移行 ヨーロッパにおける機工事業の強化を図るため、Alfred Jäger GmbHを子会社化(現・連結子会社) |
事業内容
ナカニシは、自社および子会社24社、関連会社1社で構成されるグループ企業であり、主に歯科医療用機器と一般産業用の切削・研削器の製造・販売を行っています。ナカニシグループは、事業を「歯科事業」「外科事業」「機工事業」の3つのセグメントに分けています。
歯科事業では、治療用ハンドピース、技工用マイクロモーター&ハンドピース、外科用ハンドピース、滅菌器などの製造・販売を手掛けており、NSK-AMERICA CORP.、NSK EUROPE GmbHなど複数の海外子会社が関連しています。
外科事業は、脳神経外科などの外科領域で必要とされる骨切削機器の製造・販売を行っており、このセグメントもNSK-AMERICA CORP.、NSK EUROPE GmbHを含む数社が関与しています。
機工事業では、手作業用グラインダーや機械装着用スピンドルなどの製造・販売をしており、この事業にはNSK-AMERICA CORP.が関連しています。
ナカニシグループは、外科事業の金額的な重要性が増したため、それを独立した報告セグメントとしています。また、従来「その他事業」としていた修理事業を、各該当する事業セグメントに含める方法に変更しています。これらのセグメント区分の変更は、効率的な事業運営と明確な事業戦略の展開を目的としています。
経営方針
ナカニシは、1930年の創業以来、歯科医療、外科医療、一般産業分野において、顧客のニーズに応える新製品の開発と信頼に基づく製品作りを経営の基本方針としています。同社は、品質第一を掲げ、ISO9001およびISO14001の認証を取得し、全社員による品質保証体制と顧客満足を追求しています。また、環境への配慮と欧米市場での販売・サービス強化を通じて、ブランド力の向上を目指しています。
経営指標としては、売上高営業利益率30%の確保を目標に掲げ、市場ニーズに応える新製品の開発とコスト削減による生産性の向上を図っています。中長期的な経営戦略では、歯科事業、外科事業、機工事業を三本柱とし、開発・生産・販売の三位一体の体制強化を継続しています。特に、"NSK"ブランドの価値向上に向け、アフターサービス体制やR&D体制の強化、販売拠点や営業人員、R&D要員、生産能力の増強を図り、事業規模の拡大を目指しています。
経営環境の変化に対しては、物価の高騰や半導体部品の不足などによる不透明な状況が続く中、国内外の経済動向を注視し、グローバルな競争に負けない体制の強化を進めています。具体的な事業戦略として、歯科事業では予防歯科や審美歯科関連製品の拡充、外科事業では迅速な製品改良と消耗品ビジネスの推進、機工事業では成長分野での顧客ニーズに合わせた製品開発を行っています。
ナカニシグループは、これらの戦略を通じて、事業の効率的な運営と明確な事業戦略の展開を目指しており、グローバル市場でのさらなる成長を目指しています。