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オーウエルJP:7670
沿革
1943年11月 |
塗料統制株式会社の業務代行並びに各種塗料・工業薬品等の販売並びに塗装工事の請負業を目的とし、近江屋興業株式会社を大阪市北区中之島に設立 |
1967年6月 |
大阪支店(現:本店)を大阪市西淀川区御幣島に新築移転 |
1970年10月 |
ITT社半導体部門日本代理店の東導株式会社を買収して100%子会社とし、商号をユニ電子株式会社と改め、電気・電子部品事業を開始 |
1972年5月 |
本店を大阪市西淀川区御幣島五丁目13番9号に移転登記 |
1985年2月 |
特定建設業(機械器具設置工事業)及び一般建設業(塗装工事業)の建設大臣許可取得 |
1985年11月 |
技術センターを相模営業所(現:神奈川営業所)構内に開設し、塗料と塗装設備・機器・装置等とのトータルプランニング研究を開始 |
1989年8月 |
苅田営業所(現:北九州営業所)に調色センター(現:北九州サービスステーション)を設置し、九州日本ペイント販売株式会社(現:日本ペイント株式会社)の委託、塗料調色加工を開始 |
1992年4月 |
商号を近江屋興業株式会社からオーウエル株式会社に変更 |
1996年2月 |
100%子会社オーウエルスーパービルド株式会社を設立し、土木工事、とび・土工工事等の請負及び設計・監理を開始 |
1996年7月 |
100%子会社オー・エー・シー株式会社を設立し、外装建材、建設機械、産業用ロボット等の塗装請負を開始 |
1998年8月 |
エレクトロニクスプロジェクト(現:エレクトロニクス部)を設置し、半導体ビジネスのマーケティングを開始 |
1999年2月 |
100%子会社株式会社オーウエルカラーセンターを設立し、塗料調色・塗板見本作成塗料の調色請負・塗板見本の製作受託を開始 |
2001年8月 |
本店、東京店にてISO14001認証取得 |
2006年6月 |
本店、京滋営業所にてISO9001認証取得 |
2008年4月 |
中国に100%子会社奥唯(大連)貿易有限公司を設立 |
2011年11月 |
韓国に100%子会社O-WELL KOREA CORPORATIONを設立 |
2012年12月 |
インドネシアに100%子会社PT. O WELL INDONESIAを設立 |
2013年5月 |
ドイツに100%子会社O-WELL GERMANY GmbHを設立 |
2013年10月 |
中国に100%子会社奥唯(上海)貿易有限公司を設立 |
2014年10月 |
タイに49%子会社O-WELL (THAILAND) CO., LTD.を設立 |
ベトナムに100%子会社O-WELL VIETNAM CO., LTD.を設立 |
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2016年12月 |
サンマルコ株式会社を100%子会社とし、ガラスフィルム・内装フィルム施工を開始 |
2017年9月 |
メキシコに100%子会社O-WELL MEXICO COATINGS & ELECTRONICS S.A. DE C.V.を設立し、塗料関連事業のマーケティングを開始 |
2018年12月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2020年6月 |
東京店(東日本販売部長、品質保証部)、栃木営業所にて航空宇宙品質マネジメントシステム「AS/EN9120」認証取得 |
2021年6月 |
中国に100%子会社奥唯(深圳)科技貿易有限公司を設立 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。 |
事業内容
オーウエルグループは、塗料関連事業と電気・電子部品事業の2つの主要なセグメントで構成されています。このグループは、オーウエルを含む連結子会社17社と持分法適用関連会社4社の合計22社から成り立っており、約3,000社の販売先と約2,000社の仕入先との取引があります。
塗料関連事業では、汎用塗料と工業用塗料を主力商品としています。汎用塗料は、建築用塗料など市場分析に基づいて企画・開発された製品であり、工業用塗料は、自動車用塗料など生産ラインで連続的に使用される製品です。このセグメントでは、塗料の選定から塗装仕様、塗装工法、塗装環境に至るまで、顧客の課題解決に貢献する商品やサービスを提供しています。また、技術センターを通じて新材料や新工法の開発、塗装請負、塗料調色加工なども行っています。
電気・電子部品事業では、ホールIC(磁気センサー)、カーナビゲーションやドライブレコーダー向けのソフトウエア、LED照明製品などを取り扱っています。ホールICは、車載用途での変速制御やブレーキ制御などに使用され、オーウエルはこれらの製品の専業的な代理店として事業を展開しています。また、LED照明製品は、工場照明や植物プラント向け、組み込み市場向けの製品を設計・開発し、販売しています。
これらの事業を通じて、オーウエルグループは幅広い産業に対して多様な商品とサービスを提供し、顧客のニーズに応えています。
経営方針
オーウエルグループは、塗料関連事業と電気・電子部品事業を中心に展開しており、2021年度から2023年度までの中期経営計画「MAP21-23」を推進しています。この計画では、「ものづくり現場のパートナーとなり、人々の未来を豊かにする」をビジョンに掲げ、取引先の課題解決に注力しています。具体的には、塗料関連事業では、IoTを活用した塗装工程の高度化や、グローバル市場での展開を加速しています。一方、電気・電子部品事業では、自動車のCASE(Connected、Autonomous、Shared & Services、Electric)に対応した車載センサービジネスの拡大や、ソフトウエアビジネスの展開を推進しています。
また、オーウエルグループは、事業活動を通じてSDGsへの貢献や、収益体質の強化を目指しています。これには、事業構造や経営資源の配分の見直し、新しい働き方の創出を含みます。さらに、エンゲージメントと収益性の向上にも取り組んでおり、人財の確保・育成や物流課題解決のための企画、SDGsへの貢献に向けた施策を着手しています。
このように、オーウエルグループは、顧客の課題解決を核とした中期経営計画を通じて、持続可能な成長を目指しています。その過程で、技術革新やグローバル化の推進、社会課題への貢献など、多角的なアプローチを取り入れている点が特徴です。