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白銅JP:7637
事業内容
白銅株式会社は、金属製品およびプラスチック製品の加工と販売を主な事業としています。同社は、株式会社AQR、上海白銅精密材料有限公司、Hakudo(Thailand)Co., Ltd.、Hakudo USA Inc.、West Coast Aluminum & Stainless, LLCといった連結子会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。
白銅の事業セグメントは、日本、北米、中国、その他の地域の4つに分かれています。日本では、約5,500品目の製品を在庫し、顧客の注文に応じて切断やフライス加工を行い、短納期で提供しています。また、特注品の販売も行っており、材料メーカーや同業他社から直接顧客に届けています。
北米では、West Coast Aluminum & Stainless, LLCが新規顧客の開拓や新規事業の準備を進め、海外事業の拡大に積極的に取り組んでいます。中国では、上海白銅精密材料有限公司が製品を在庫し、顧客の注文に応じて加工・納品しています。特注品も同様に提供しています。
タイでは、Hakudo(Thailand)Co., Ltd.が中国と同様の手法で製品を在庫し、現地企業に販売しています。これにより、白銅はアジア市場でのプレゼンスを強化し、地域ごとのニーズに応じたサービスを提供しています。
経営方針
白銅株式会社は、持続可能な社会の発展に貢献することを経営理念とし、ステークホルダーとの信頼関係を築くことを重視しています。同社は「新しい、を、素材から。」というブランドスローガンのもと、素材の提供を通じて産業の持続的発展を目指しています。
同社の成長戦略は、売上高および経常利益の中長期的な成長を目指すもので、特にビジネスの進化、経営基盤の強化、サステナビリティ経営の推進に注力しています。これにより、顧客満足度向上を基盤にした事業領域の拡大を図っています。
白銅は、ネットサービスの進化を通じて顧客基盤の強化と利益率の向上を目指しています。加工機能の拡充や新たなアイテムの追加により、付加価値の向上と売上拡大を図り、非価格競争での優位性を確保しようとしています。
また、同社は工場やサプライチェーンの改革を進め、製造能力の強化と効率改善を図っています。半導体、自動車、航空宇宙分野での市場拡大を目指し、外部環境の変化に迅速に対応する体制を整えています。
海外事業の拡大も重要な戦略の一部です。2027年度までに海外売上高187億円を目指し、海外営業本部の設置やECサイトの展開を通じて、付加価値と利益率の向上を図っています。
経営基盤の強化においては、人的資本の強化やガバナンスの強化、DX推進による業務効率化を進めています。これにより、社員のレベルアップとモチベーション向上を図り、組織体制の強化を実施しています。
サステナビリティ経営の推進では、7つのマテリアリティに取り組み、2027年度までのKPI達成を目指しています。これにより、社会貢献と持続的な企業価値の向上を図っています。
白銅は、2031年度の創業100周年に向けた中期経営計画を策定し、売上高1,041億円、経常利益60億円を目指しています。これにより、同社は持続的成長企業としての地位を確立しようとしています。